2022/8/30放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井誠です。「継続は力なり」 日々聖書を手に取り心の糧とするなら自然に養われてくるものがあるものです。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は列王記第二 25章24節から、「そうすれば、幸せになる」と題してお話しします。
「カルデア人の家来たちを恐れてはならない。この地に住んで、バビロンの王に仕えなさい。そうすれば、あなたがたは幸せになる。」
旧約聖書の列王記最後の部分は、エルサレムがバビロン帝国に攻められて陥落したことが描かれています。
バビロン帝国がエルサレムを包囲し始めたのは、紀元前588年1月からとされています。バビロンの王ネブカデネザルは、この時このエルサレム攻めに介入する恐れのあるエジプトの動きを封じるために、フェニキヤの港を封鎖していました。つまり実際にエルサレムを包囲し、陥落させようとしていたのはその部下ネブザルアダンでした。
兵糧攻めが約1年に及んでエルサレムの町が食糧難に陥ると、真っ先にゼデキヤ王が逃げ出しました。彼は逃げる途中で捕らえられてしまいますが、こうして紀元前587年8月、エルサレムは陥落し、徹底的に破壊されてしまうのです。
しかし、これはエレミヤをはじめ、イスラエルの預言者たちによってあらかじめ警告されてきたことで、まさに神の裁きとして起こったのです。
大切なのは、その後に語られたことです。エレミヤは、それみたことかと神の裁きを繰り返すことはありませんでした。むしろエレミヤは、「バビロンに征服されても、それを素直に受け入れてバビロンに仕えなさい。そうすればあなたがたは幸せになる。」とことばを継ぎました。
大切なのは、聖書の神は憐み深いお方だということです。いつまでも怒ってはおられません。神はエルサレムの滅亡に際し、イスラエル再生の計画を語られました。たとえ神の裁きを受けたと思われるようなことがあっても慌てないことです。いのちある限り、神の愛を信頼する者に希望は尽きません。
では、今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2022.8.30放送でのお話しより )
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