椅子やテーブルの備品も無事に納入され、3月23日は斎場の竣工式だった。床が濡れているのは、春彼岸も過ぎたのに、冬に逆戻りしたかのような寒い雨降りの為だ。斎場の駐車場には広さに限界があり、数百メーター南に離れた所に車を停め、バスから車でピストン輸送して貰って斎場に着いた。
一番広い炉前ホールに椅子を並べ、百数十名の出席者の元、竣工式は行われた。主催者挨拶や来賓挨拶の後、設計企業体の一員として、酒田市長より感謝状を頂いた。額が酒田産材の杉を用いた感謝状だった。
席順のこともあり、竣工式での写真は撮ることが出来なかった。テープカットの代わりに、炉スイッチの点灯式が行われた。
ホワイエには、黒色のベンチが置かれ、全体を引き締めている。
光庭の苔も間に合った。外構工事は、既存の斎場の解体後に、駐車場や植栽が開始される。
庄内でも酒田だけなのだろうか、葬祭業者のヒアリングの際に、水あげの風習をどう取り扱うかと水場台を設計する。
待合ホールの椅子の色は背もたれが黒である。
待合室は4室あり、それぞれ床の色が違う。壁と天井は月山和紙(竹墨の粉入)で、こちらの椅子の背もたれは白色である。
告別室のベンチは、幅の長さが違い、長いものは立ててテーブルにも早変わりする。
3時半頃からは、葬祭業者の方々への使用説明が行われた。
駐車場脇に、鳥の巣が落ちていた。春になって、新しい巣を作るので、古いのはポイしたのかな。
新斎場も今までと同様に、民間への委託だったと思います。ただ、問いあわせなどは環境衛生課になりますね。
誰でもいつでも入る事の出来ない施設なので、見学するのは制約がありますね。