無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

犬には危険!

2006-10-01 16:03:12 | 動物・自然
ロイターで、こんなニュースが目に入った。
「甘味料キシリトール、犬には危険=米報告」
米国の獣医師らが、米獣医学協会(AVMA)ジャーナルで、甘味料のキシリトールが、犬の肝臓に障害を起こす可能性があると警告したのだそうだ。

キシリトールって、虫歯予防の為の物だとばかり思っていた。人工甘味料だったのか。犬にキシリトールを与えると、大量のインシュリンを放出し、血糖値が下がり、命に危険も生じるのだと言う。今まで、飼い犬にどれだけガム(ただし、キシリトール入りのガムではない)を与えてきたか。噛んで出すすべを知らないから、そのまま飲み込ませていたか、後悔しても後の祭りである。

例えばタマネギは、人間が食べても平気だが、犬にはいけないと聞いた。酵素が悪いそうだが、我が家のカレーライスが大好きな犬は、散々食べて天寿を全うした。キシリトールも犬に悪いなら、人間にはどうなのだろう。本当に安全なのだろうか。なんだか不確かな物が多すぎる。

キシリトール

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猫に小判

2006-10-01 14:12:22 | 建築・都市・港
山形市内にある、故山形新聞社社長服部敬雄氏の自宅庭園が、遺族から山形県に寄付されたが、年間1000万円程維持費がかかる為、殆ど野ざらし状態になっているのだそうだ。このまま放置されると、「東北一の庭園」と唱われた庭がただの荒れ地に変わってしまうと、専門家は危ぐしている。

この庭園を造った造園家は、最高裁庭園や迎賓館赤坂離宮、仙台市の茂ケ崎荘仙庵などを作った故岩城亘太郎氏で、自らこの服部庭園を東北一と評価した。庭園は、生き物の集合体である。建造物のように、少々放置して、後で補修が効くと言う物ではない。鉢植えのように、たった一日の水やりを怠った為に、枯らしてしまう事もなりかねない。樹木の枝にしても、自然の法則で伸びてしまう為、手入れを加えないと、庭そのものの景色が変わってしまう。
維持費がかかるならば、それをまかなう様に、観光基盤に載せ、入場料を取って管理する事も可能だろう。せっかくの巨額な財産が、価値の判らぬ者により、ゴミになってしまうのだ。

話は変わって、酒田市の旧山王くらぶ(宇八楼)は、六角灯台や相馬屋、料亭香梅咲と同じ棟梁の佐藤泰太郎の手によって建築された。料亭として、平成11年4月にまで営業していたが、その後休業した。建物は平成15年1月に国の登録文化財に指定された。平成17年には、酒田市に寄贈された。酒田市では、極力原型をとどめる様に(耐震も考慮し)改修し、酒田港の繁栄の歴史財産として、観光拠点の一つとして活用する事にした。

その決断の根拠として、相馬屋(現在相馬楼)が上げられる。取り壊しも考えられたが、酒田の一民間人が、これを買い取り、改造して公開した。酒田舞妓の稽古場や、竹久夢二の絵、それに酒田に多く保存されたいる雛人形と共に、連日何百人もの観光客の訪れる場所にと変貌を遂げたのである。観光は点ではなく、線や面にして、客の流れを作る事が必要だ。新しい物も必要だが、歴史的価値がある物を利用する事も大切だ。酒田市はそう決断した。長い事、観光に目を向けてこなかった酒田市民も、少しづつ変わり始めている。

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