48歳の中年オヤジ 柔道を始める

48歳の中年が柔道に挑戦!怪我をして一時期柔道をやめようと思いましたが、やはり続けることにしました。いつまで続くかな?

嫁曰く、「アンタが文学青年?ふふっ笑わせるわ!」

2017年01月28日 18時02分28秒 | オッサンの日記
1月23~27日 活字中毒者

22日に一色マラソンを走り、その晩から咽喉鼻がおかしくなって来た。翌日グズグス状態になり、その後熱が出た。
インフルエンザであった。
丸々5日間休んでしまった。しくしく、仕事がたまる~。
でも39度の熱は初日だけで2日目の朝には平熱に戻り、それ以降は布団でじっとして、家の離れに隔離されておったのです。やる事が無いのでずっと本ばかり読んでました。
「不毛地帯1~4」 山崎豊子 新潮文庫
「華麗なる一族 上・中・下」 山崎豊子 新潮文庫
「三四郎」夏目漱石 岩波漱石全集4
「それから」 夏目漱石 岩波漱石全集4
「ある異常体験者の偏見」 山本七平 文春文庫
「マラソン中毒者(ジャンキー)」 小野裕史 文芸春秋
パソコンはブログの更新のみしか使わないと、時間があり余る。本の読める事読める事。久しぶりに活字中毒に戻りました。
山崎豊子は若い頃読んだのを再読。漱石もそうだが、漱石は完全に忘れてたので新鮮であった。
山崎豊子はホント面白いんだけど、登場人物が類型的で「善か悪か」なので、唯一そこが不満。松本清張みたいに「出てくる人全員悪人」というように書いてもらわないと、リアリティが無い。実際会社の中は「善人はいなくてちょっとの悪人ばかり」なのだから(笑)、いくら主人公だからって、「不毛地帯」でだけど、政治家とつるんでる商社マンが「正義の味方」って事は無いでしょう。モデルは伊藤忠の瀬島隆三元会長だからこそ、そこが勿体ないなあ。
漱石は好きです。でもこの面白さは、「夏目漱石をよく知ってる」からであり、何も知らない人がいきなり漱石を読んでも、全く退屈だと思う。
皆さん信じられんと思うかもしれんけど(笑)、私は文学部の国文学科日本文学(近代文学)が専攻で、漱石は1年間の研究課題として一応かじってた・・・多分信じないでしょう、あなた(笑)。
その当時の私を知ってる嫁自身も、
「未だにアンタが文学部で文学青年だったというのが、ギャグとしか思えない」
「うるさいわい!誰が何と言おうと、俺は文学青年だったんだ!下手糞な小説も書き散らして、同人誌も作ってたんだぞ!」
「同人誌ってコミケで売ってるやつ(笑)」
「違うわい!」
しくしく、誰も理解してくれない。
話が外れてしまった。
漱石って、明治後期~大正の青年(知識層)を描いたものがほとんどなので、当時の学生に大受けしたのがわかります。当時の学生や書生(という人達)は、
「おお!俺たちの気持ちを書いてくれてる!」
と皆共感したんだと思う。当時の新聞を読む若い人って学生・書生だけだから、その人たちに圧倒的な人気があった。で当時の学生や書生ではない私たちが、普通に読んでも共感できないのは当たり前。
「こころ」「坊ちゃん」「吾輩は猫である」というエンタテイメン性の高い作品だけが、かろうじて理解できて、他の膨大な作品は「さっぱりわからん」になるのが普通。
恥ずかしい話だけど、高校時代に「こころ」「坊ちゃん」を読み、「吾輩は猫である」に読みかかると、第一章は面白いのだが、「~猫」の残りは明治の文明批評がほとんどで、当時の事を知らない高校生にとっては、超難解ちんぷんかんぷんであった。他の作品も同じである。
上智大学の渡辺昇一教授が、
「大学受験面接で高校生が『私の好きな作家は夏目漱石』とよく答えるが、あれは嘘だ。高校生で漱石が理解できるわけがない
と言っておられましたが、私も同感です。
私がようやく理解できるのは、大学の終わりごろに、漱石の講読授業を1年間受講し、小論文を書くのに熟読した頃からである。
その時は漱石の「行人」で小論文を書いたのですが、面白くて面白くて仕方が無かった。高校時代に読んだ時は、全然理解できなかったのにねえ。年取らないと理解できない事っていっぱいあります。

山本七平さんは大好きな評論家なので、それについて書くと10ページ20ページでは収まりがつかないのでパス(笑)。

「マラソン中毒者(ジャンキー)」は、北極マラソン・南極マラソンなどを走っておられた小野裕史さんの本。
面白いのですが、もともと経営者で文章を書かれる人ではないので、1回読めば終わり。

暇で暇で本ばかり読んでたのですが、自分の原稿を読み返して、ブックレビューとして全然おもろない。しろくまさんのように書けたらいいのではあるが・・・やはり俺には文才が無い。
嫁が「アンタが文学青年?ふふっ笑わせるわ!」という言葉はごもっともです。

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