さて何故柔道を48歳から始めたのかという事から。
おそらくは私達40歳代の人間にとって、ブルース・リーとか空手バカ一代とか、格闘技のヒーローに憧れていた人が非常に多い。野球か格闘技なのだ。
だが私は運動音痴(ウンチ)で、球技が大の不得意でもある。野球をすればフライが取れない、ワンバウンドゴロを後ろに逃す。ボールを投げれば変な方向に飛んでいく。小学校でソフトボールの授業の時など、恐怖であった。「頼むから俺のところにボール来ないでくれ」と、毎回毎回神様に祈っておりました。ですから必然的に、その当時の少年では珍しく、野球に興味の無い少年になってしまったのであった。
そんなウンチ少年も年を重ね、社会人になり全然運動しなくなった。煙草もガンガン吸うようになり、体重が増えメタボおじさんになってしまった。
「これではいかん!」と思い、35歳の手前からジョギングを始めたのだが、その頃から子供の時の憧れだった、「ああ、格闘技やってみたい」という思いがふつふつと出始めました。40歳くらいから仕事も落ち着き、いろんなスポーツを齧るようになったが、柔道だけはなかなか敷居が高くてできません。
「習いたいな、どうしようかな、でも俺にできるのかな」とさんざん迷ったのですが、「子供に習わせる」にかこつけて、オヤジ本人も道場に通おうと思った。
さて柔道を習うにはどうすれば良いのだ???インターネットで格闘技の習い事を検索すると、空手はザクザク出るのに、柔道は全然出てこん。かろうじて西三河柔道協会のホームページから、私の住んでる愛知県西尾市の柔道教室の連絡先を知る。市内のH坂中学で毎週2回火・土に7時からやっているらしい。連絡先の先生の所に電話すると、「一度見学に来てください」との優しいお言葉。早々次の週の火曜日に、子供を連れて見に行きました。
火曜日に早い目の晩飯を掻き込んで、子供・嫁さんと一緒にH坂中学の体育館に行った。子供たちが40人くらいと、大人の先生方が5人ほどおられる。先生の一人に「見学させてください」と言うと、「今日子供さんは体験できますよ」との事なので、うちのガキともう一人の体験者が一緒に受け身の練習。
しかし大人の練習生は全くいない。大人は先生ばかりである。もし私が入ったら、子供たちと練習するのだろうか。でもそれは私の体力に合ってて良いかもしれない。
1時間の子供の練習が終わり、大人の一般部が始まる。会社帰りの大人の練習生もちらほら来られる。大人の練習生と言っても皆黒帯でいかつい体である。中には一見ゴリラみたいな人もいる。うーむ怖そうだ。やっぱりやめようかな。
それを見ながら先生と会話
「大人でも出来ますかね」
「ええできますよ。お父さんもされたらどうですか?」
「やってみたいですね」
「今はお父さんお母さんは誰も習われていませんが、子供と一緒に練習できるのは楽しいですよ」
最後は迷っていたのですが、この一言で決めました。背中を押していただいたK先生、ありがとうございました。
2011年の秋の事である。
入門して練習第一週目である。
もちろん柔道着は無い。ジャージである。うちの子供と一緒に、K先生に礼法や受身を習う。もちろん長くやってる子供たちは乱取をしている。初心者の子供が3人と中年の大人が一人。異様な光景である。
最初は気恥ずかしかったが、まあ誰も気にしないだろう、と開き直って前回り受け身、横受身などどんどん行っていく。エビやったり、肘で前進するときはズル剝けで、血だらけになってしまった。ただ子供のペースに合わせて行ってるので、そんなにしんどくはない。
本当に基礎の基礎で終わった第一週目であった。
子供の部が終わった後、K先生としばし会話。
「どうです、いい汗かいたでしょう、続けられそうですか?」
「はあ、何とか。来週も来ます」
「まだ基礎の段階ですが、乱取を始める頃から面白くなってきますよ」
「お願いします」
気を使って話しかけて来られる。ありがたい先生である。
翌週の事だ。子供は道場の先生から柔道着を受け取った。嬉しそうである。練習が終わって先生にお聞きすると、大人はどこで買っても良いとの事。
インターネットで検索すると、岡崎市の康生通りにある伊藤スポーツがミズノの柔道着を扱っており、試着も出来るそうだ。翌日外回りに出かけた際、昼休みの時間を使って注文してきました。到着は3~4日後だそうである。楽しみだなあ。
3日後に注文した柔道着を取りに行き、家に帰って早速着てみた。第一の感想は、・・・重い・・・。体重計で量ってみたら3.4キロあった。鏡を見て「うわあ全然似合ってない}と思った。でも本人はご満悦でした。
続く
おそらくは私達40歳代の人間にとって、ブルース・リーとか空手バカ一代とか、格闘技のヒーローに憧れていた人が非常に多い。野球か格闘技なのだ。
だが私は運動音痴(ウンチ)で、球技が大の不得意でもある。野球をすればフライが取れない、ワンバウンドゴロを後ろに逃す。ボールを投げれば変な方向に飛んでいく。小学校でソフトボールの授業の時など、恐怖であった。「頼むから俺のところにボール来ないでくれ」と、毎回毎回神様に祈っておりました。ですから必然的に、その当時の少年では珍しく、野球に興味の無い少年になってしまったのであった。
そんなウンチ少年も年を重ね、社会人になり全然運動しなくなった。煙草もガンガン吸うようになり、体重が増えメタボおじさんになってしまった。
「これではいかん!」と思い、35歳の手前からジョギングを始めたのだが、その頃から子供の時の憧れだった、「ああ、格闘技やってみたい」という思いがふつふつと出始めました。40歳くらいから仕事も落ち着き、いろんなスポーツを齧るようになったが、柔道だけはなかなか敷居が高くてできません。
「習いたいな、どうしようかな、でも俺にできるのかな」とさんざん迷ったのですが、「子供に習わせる」にかこつけて、オヤジ本人も道場に通おうと思った。
さて柔道を習うにはどうすれば良いのだ???インターネットで格闘技の習い事を検索すると、空手はザクザク出るのに、柔道は全然出てこん。かろうじて西三河柔道協会のホームページから、私の住んでる愛知県西尾市の柔道教室の連絡先を知る。市内のH坂中学で毎週2回火・土に7時からやっているらしい。連絡先の先生の所に電話すると、「一度見学に来てください」との優しいお言葉。早々次の週の火曜日に、子供を連れて見に行きました。
火曜日に早い目の晩飯を掻き込んで、子供・嫁さんと一緒にH坂中学の体育館に行った。子供たちが40人くらいと、大人の先生方が5人ほどおられる。先生の一人に「見学させてください」と言うと、「今日子供さんは体験できますよ」との事なので、うちのガキともう一人の体験者が一緒に受け身の練習。
しかし大人の練習生は全くいない。大人は先生ばかりである。もし私が入ったら、子供たちと練習するのだろうか。でもそれは私の体力に合ってて良いかもしれない。
1時間の子供の練習が終わり、大人の一般部が始まる。会社帰りの大人の練習生もちらほら来られる。大人の練習生と言っても皆黒帯でいかつい体である。中には一見ゴリラみたいな人もいる。うーむ怖そうだ。やっぱりやめようかな。
それを見ながら先生と会話
「大人でも出来ますかね」
「ええできますよ。お父さんもされたらどうですか?」
「やってみたいですね」
「今はお父さんお母さんは誰も習われていませんが、子供と一緒に練習できるのは楽しいですよ」
最後は迷っていたのですが、この一言で決めました。背中を押していただいたK先生、ありがとうございました。
2011年の秋の事である。
入門して練習第一週目である。
もちろん柔道着は無い。ジャージである。うちの子供と一緒に、K先生に礼法や受身を習う。もちろん長くやってる子供たちは乱取をしている。初心者の子供が3人と中年の大人が一人。異様な光景である。
最初は気恥ずかしかったが、まあ誰も気にしないだろう、と開き直って前回り受け身、横受身などどんどん行っていく。エビやったり、肘で前進するときはズル剝けで、血だらけになってしまった。ただ子供のペースに合わせて行ってるので、そんなにしんどくはない。
本当に基礎の基礎で終わった第一週目であった。
子供の部が終わった後、K先生としばし会話。
「どうです、いい汗かいたでしょう、続けられそうですか?」
「はあ、何とか。来週も来ます」
「まだ基礎の段階ですが、乱取を始める頃から面白くなってきますよ」
「お願いします」
気を使って話しかけて来られる。ありがたい先生である。
翌週の事だ。子供は道場の先生から柔道着を受け取った。嬉しそうである。練習が終わって先生にお聞きすると、大人はどこで買っても良いとの事。
インターネットで検索すると、岡崎市の康生通りにある伊藤スポーツがミズノの柔道着を扱っており、試着も出来るそうだ。翌日外回りに出かけた際、昼休みの時間を使って注文してきました。到着は3~4日後だそうである。楽しみだなあ。
3日後に注文した柔道着を取りに行き、家に帰って早速着てみた。第一の感想は、・・・重い・・・。体重計で量ってみたら3.4キロあった。鏡を見て「うわあ全然似合ってない}と思った。でも本人はご満悦でした。
続く
以前、メールをしました44歳の若者です。柔道着をネットから注文をしました。本当は、去年の年末から柔道を始めたかったのですが、年末の行事等で道場の方が休みでした。1月も年始の行事等で道場の休みが多いそうです。いつになったら始められるのか・・。結局やらないで諦めてしまうのか・・。「それじゃいけない!」と思いまして、柔道着だけでも買う事にしました。ネットで¥3,000位ですね。
正直、買ってしまって後悔はしていません。が、続くのか心配です。多分続けるでしょう。多分・・。
遅くても2月には始めるつもりです。週一回しか行けませんが。
始めましたら、またお知らせします。
私の好きな作家&スポーツライターに、角田光代さんがおられますが、この方中年でボクシングを始めた時に、一番にグローブを買ったそうです。
「買ったら続けざるをえなくなる」と(笑)。
すいません、大した事は言えないのですが、仲間が増えて嬉しいです!
中年から始める方が、ほとんどいないので、先生方からは珍しがられると同時に、ものすごく大事にされます(笑)。ありがたい事です。
私のブログでよければ、何でも書いちゃってください。
って言うか、お待ちしております!
中学、高校と道場に通ってました。
30歳になってまた柔道をしたいと思い検索をしたら出て来たので嬉しくてコメントさせていただきました♪
結構、前の投稿になってますがまだ続けられてますか??
もちろん続けております。
現在平坂教室は長い冬休みで、来週から稽古が始まります。私はちょっと体が鈍ってしまっております。いかんいかん、鍛えなければ(笑)。
再開されるとの事ですが、どこかでお会いする機会があれば、是非教えてください。
よろしくお願いします!
でもあと一歩が踏み込めないでいます。
ただ、振り返ってこの記事を読んで、やっぱり思い切ってやってみようかな!とまた思いはじめました。
またこの先を読み進めていく上で、わからないことなどいろいろと教えて下さい。
また宜しくお願いします。
ちなみにメールなどできないでしょうか
ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
すいません、偉そうな事を言うようで申し訳ないのですが、是非お子様とご一緒に習われる事をお勧めします。
私の場合、柔道の道場と素晴らしい先生方に恵まれまして、5年続ける事が出来ました。何とか初段は取りましたが、相変わらず下手糞で、中学生相手に四苦八苦しながら練習しております。
柔道をする事によって仕事とは全然違う世界が広がりました。知り合いも増えました。
体も健康になり筋肉が付き、自分自身にも自信がついて、毎日毎日が楽しく過ごせるようになっております。
中学校になったら子供さんも相手をしてくれなくなると思いますので、今のうちに一緒の習い事をされるのは、いい思い出作りになると思います。
頑張ってください!
すいません、メールアドレスに関しては、嫁さんとの共用なので、非公開としております。どうぞ御理解のほどお願いします。
お返事有難う御座います。
まずは中学の息子を優先にして、自分のことはもう少し悩んでみます。
埼玉からでは遠いですが、いつかお会いできる日を楽しみにしてます。
また今後もブログ楽しみに読ませてもらいます。
コメントありがとうございます。
偉そうに言って申し訳ないのですが、
「やらぬ後悔よりやった後悔」だと思ってます。
やってみて合わないと思ったら、やめればいいと思いますし、私も挑戦して「ああこれは私には合わない」と思いやめてしまったいろんな過去が(笑)。
息子さんは中学生なんですね。だったら一緒に月次試験を受けるという、私が果たせなかった夢も出来ると思います。うらやましいです。
柔道の先生は(私塾を除けば)大半はボランティアなので、損得抜きで教えてくださいます。費用もほとんどかかりません。
気軽に考えて挑戦してみてください。大人なので、「行ける時に練習に行く」「調子の悪い時はパスする」「仕事があるので行けない」が許されますので、自分のペースや体力に合った練習ができると思います。
私の場合、「柔道の練習があるので、稽古日はいっさい残業しない!」と職場で宣言しており(笑)、出世コースからは外れまくっております。
初めまして。千葉県在住です。
娘(6才・年長)の母親をしています。
4月から娘が柔道を習い始め、幼児は付き添いが必要で一回3時間の練習を毎回イスに座ってみているうちに自分でも柔道着を来て、練習に参加してみようかな。。とチラッと思い始めているところです。
今日も柔道着をネットで検索してしまいました。
学生時代はバスケをやっていましたが、柔道の経験はなく、年齢も40代半ばに差しかかり。。果たして付いていけるのか。。と悩んでいたところ、こちらのブログに辿り着きました。
まだ全部を読んではいないのですが、とても臨場感のある記事で、読んでいてたまに「わかるわかる!」と共感してしまいました。
でも、40代から始められている方が居るんだと元気が出ました^^とても参考になります。
最後は年齢に関係なく「やる気」だと思いますが、、
私の場合は自分自身がというより、娘や他の小さい子のサポートができれば。。くらいに思っているのですが、、どんどん展開していって乱取りに参加させられたらどうしよう。。と怖れを感じても居ます。。^^;
高学年は私には厳しいです。。。
近隣の他の柔道教室では、子供さんと一緒に柔道をされておられるお母さんが3名もおられるそうです。
私が若い頃は柔道と言えば男性のスポーツでしたが、うちの教室では小学生の4割が女の子でして、時代の流れを感じます。お母さんも入りやすいと思います。
下手糞な私が言うのもなんですが、柔道ははまり込むとむっちゃ面白いです。それを親子で出来るのは素晴らしい事だと思います。ぜひ頑張ってください!