4月21日 日曜日 侍、エクスタシー!
3500人と言えば、過去最大の人数らしい。スタート地点はごった返していた。パン!という音がなっても、1分ほど動かず。

その間に周りのランナーさん達と会話。
「その刀抜けるんですか?」
「すいません、抜けません」
「忍者ですか?侍ですか?」
「柳生十兵衛です」
本当は八兵衛なのだが、説明するのが面倒なので(笑)。
スタート地点からゆっくり走りだしたと思ったら、会場出口の所で再び渋滞。その間、役員やボランティアさん達の声援が凄かったです。
「侍さん、頑張って!」
「すごい!何?あの恰好?」
スケートリンクの建物から坂道へ出る・・・参加した事のある方なら御存知でしょうですけど、いきなり約4キロの登り坂です。ここで体力を使い果たして、途中で撃沈したり、歩いている人もいます。この坂の攻略がこの大会の鍵。
しんどいのですが、普段山道をロードワークしている私と嫁には、普通の坂。私の場合、体重が重いので(言い訳させてもらいと、格闘技体型である!わははは)、坂を上がる筋力はあるが、平地のスピードが遅い(笑)。
ほぼ一番後ろからスタートしたので、この最初の坂で結構抜きました。抜くたびに、
「うわっ、侍だ」
「うおお、よく走れるなあ」
などの声が聞こえます。目立ってます、快感です。

恵那峡ハーフマラソンは、値段も安く(2500円)、景色も絶景でアクセスも良く、大会運営もスムーズな大会です。同じ日に私の実家近くで行われている志摩ロードパーティよりも気に入ってます。
が一つだけ欠点が・・・観客が少ない。
市街地から遠く離れた山の中の会場で、コースも普通の農道です。観客が少ないのです。これは仮装ランナーにとって、非常に残念。
刀が折れて使えない柳生八兵衛は、残念な事に観客の方を切れません。皆さんに喜んでもらえないので、少ない観客に全て手を振る事にした。
走りながら「ありがとう!」と声を出そうとするが、例の気管支炎の影響からか、咽喉がむずむずして声をあまり出せません。手を振る事しかでけんのかー!残念!
山は雲がかかっていたが、山肌の樹木からモクモクと水蒸気が立ち上り、雲を作っていくさまはきれいでした。
4kmの坂を上がって、南北に走る農道の往復路に入る。高低差5m~10mの軽い坂を上ったり下ったりが10キロ以上続く。でもようやく息がつけた。
さあここから愛想よく手を振るぞ・・・でも観客少ないなあ。お爺ちゃんお婆ちゃんが多い。反応あんまり良くない。時々幼い子供がいるが、全員きょとんとしてます。今時のテレビは時代劇なんてやってないから、全然わからんやろなー。

少しずつ追い抜いて行きますが、追い抜かれたランナーは、私を見てギョ!という顔をしますね。この反応がまた面白い。
中には、
「侍に抜かれた~!」
とリアクションしてくれる人もいます。ありがたい(笑)。
一つ目の折り返しから帰って来る速いランナー達にも、なるべく手を振りましたが、さすが陸連公認コースを突っ走るランナー達は、誰も見向きしてくれなかった(当然だ)。
嫁さんと折り返しですれ違う。やっぱり速い。何かしらんが、別世界の人間みたいだ。
給水はなるべくスポーツドリンクで取るようにした。その為か幸いにも足の痙攣等はありません。結構順調ですね。
折り返すイモト法被娘とすれ違う。
「頑張って!」
「お侍さん!」
彼女達も観客からの声援は凄いみたいだ。
だんだん雲が晴れてきて、山が少しづつ姿を現し始めた。気持ちいい。
農家の前で、車椅子に座って孫の手を握り締めてる婆ちゃんがいた。良い光景だなあ。
爺ちゃん婆ちゃん、お父さんお母さん、中学生から保育園児の子供4人。家族総出で観戦。手を振ると子供達が歓声をあげて喜び、爺ちゃん達が笑う。うーん最高!
体調はいまいちだが、気分はナチュラルハイである。高原の農道はたまりません。観客が少ないなんて、誰が文句言ったんだ(俺か?)。田舎の観客は最高じゃないか。
婆ちゃんが言う。
「ほれ、写真撮ってみたいな」
あはは、止まるよ婆ちゃん。お孫さん?
「初めての孫でねえ」
じゃあ、写真撮影いいよ。お父さん携帯で写真撮って。
パチリと1枚。
この子の思い出になるかな?
「頑張ってね、お侍さん」

私はこのために、15年以上走ってきた。走って良かった。
二つ目の折り返しで、またもや嫁とすれ違うが、2キロ近く離されてるみたいだ。
こっちも折り返して道を引き返すが、イモト法被娘さん達とすれ違う。よろよろと走っておりました。
「どうしたー!頑張れー!」
「がんばりまーす」
高原の往復の農道から外れて、会場まで下る。文字通りの下り道。約4キロの坂道です。
道は棚田に沿ってどんどん下がる。道の横の農業用水がの流れが、きらきらして美しいのだ。
晴れて来た。山がくっきり見える。
この坂道でどんどん抜かす。坂を下った集落で、子供達とハイタッチしながら走る。皆大喜び。
最後1kmで地獄の坂道である。物凄くきつい。半分以上の人が歩いておりました。私は・・・走りました!えへんえへん!
ここで20人くらい抜きましたか。
会場に入りぐるりと回ってゴール!
ゴール後のぜんざいと豚汁が最高!うめええ!

さてさて記録であるが、空手着を着て走った昨年より、4分遅れの2時間16分19秒であった。この仮装ではまずまずの記録である。
ちなみに嫁は、昨年より5分も記録を更新した。お前~お父ちゃんを見捨てんといて!

写真は誘導の白バイ警官さんと、うちの子供の2ショットである。子供御満悦!
おとう・おかあ・バカ息子が帰ったのは、夕方であった。
1週間後の4月29日(日)
「知多半島一周ウルトラ遠足」の50kmマラソンだあ!玉砕するぞ!
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3500人と言えば、過去最大の人数らしい。スタート地点はごった返していた。パン!という音がなっても、1分ほど動かず。

その間に周りのランナーさん達と会話。
「その刀抜けるんですか?」
「すいません、抜けません」
「忍者ですか?侍ですか?」
「柳生十兵衛です」
本当は八兵衛なのだが、説明するのが面倒なので(笑)。
スタート地点からゆっくり走りだしたと思ったら、会場出口の所で再び渋滞。その間、役員やボランティアさん達の声援が凄かったです。
「侍さん、頑張って!」
「すごい!何?あの恰好?」
スケートリンクの建物から坂道へ出る・・・参加した事のある方なら御存知でしょうですけど、いきなり約4キロの登り坂です。ここで体力を使い果たして、途中で撃沈したり、歩いている人もいます。この坂の攻略がこの大会の鍵。
しんどいのですが、普段山道をロードワークしている私と嫁には、普通の坂。私の場合、体重が重いので(言い訳させてもらいと、格闘技体型である!わははは)、坂を上がる筋力はあるが、平地のスピードが遅い(笑)。
ほぼ一番後ろからスタートしたので、この最初の坂で結構抜きました。抜くたびに、
「うわっ、侍だ」
「うおお、よく走れるなあ」
などの声が聞こえます。目立ってます、快感です。

恵那峡ハーフマラソンは、値段も安く(2500円)、景色も絶景でアクセスも良く、大会運営もスムーズな大会です。同じ日に私の実家近くで行われている志摩ロードパーティよりも気に入ってます。
が一つだけ欠点が・・・観客が少ない。
市街地から遠く離れた山の中の会場で、コースも普通の農道です。観客が少ないのです。これは仮装ランナーにとって、非常に残念。
刀が折れて使えない柳生八兵衛は、残念な事に観客の方を切れません。皆さんに喜んでもらえないので、少ない観客に全て手を振る事にした。
走りながら「ありがとう!」と声を出そうとするが、例の気管支炎の影響からか、咽喉がむずむずして声をあまり出せません。手を振る事しかでけんのかー!残念!
山は雲がかかっていたが、山肌の樹木からモクモクと水蒸気が立ち上り、雲を作っていくさまはきれいでした。
4kmの坂を上がって、南北に走る農道の往復路に入る。高低差5m~10mの軽い坂を上ったり下ったりが10キロ以上続く。でもようやく息がつけた。
さあここから愛想よく手を振るぞ・・・でも観客少ないなあ。お爺ちゃんお婆ちゃんが多い。反応あんまり良くない。時々幼い子供がいるが、全員きょとんとしてます。今時のテレビは時代劇なんてやってないから、全然わからんやろなー。

少しずつ追い抜いて行きますが、追い抜かれたランナーは、私を見てギョ!という顔をしますね。この反応がまた面白い。
中には、
「侍に抜かれた~!」
とリアクションしてくれる人もいます。ありがたい(笑)。
一つ目の折り返しから帰って来る速いランナー達にも、なるべく手を振りましたが、さすが陸連公認コースを突っ走るランナー達は、誰も見向きしてくれなかった(当然だ)。
嫁さんと折り返しですれ違う。やっぱり速い。何かしらんが、別世界の人間みたいだ。
給水はなるべくスポーツドリンクで取るようにした。その為か幸いにも足の痙攣等はありません。結構順調ですね。
折り返すイモト法被娘とすれ違う。
「頑張って!」
「お侍さん!」
彼女達も観客からの声援は凄いみたいだ。
だんだん雲が晴れてきて、山が少しづつ姿を現し始めた。気持ちいい。
農家の前で、車椅子に座って孫の手を握り締めてる婆ちゃんがいた。良い光景だなあ。
爺ちゃん婆ちゃん、お父さんお母さん、中学生から保育園児の子供4人。家族総出で観戦。手を振ると子供達が歓声をあげて喜び、爺ちゃん達が笑う。うーん最高!
体調はいまいちだが、気分はナチュラルハイである。高原の農道はたまりません。観客が少ないなんて、誰が文句言ったんだ(俺か?)。田舎の観客は最高じゃないか。
婆ちゃんが言う。
「ほれ、写真撮ってみたいな」
あはは、止まるよ婆ちゃん。お孫さん?
「初めての孫でねえ」
じゃあ、写真撮影いいよ。お父さん携帯で写真撮って。
パチリと1枚。
この子の思い出になるかな?
「頑張ってね、お侍さん」

私はこのために、15年以上走ってきた。走って良かった。
二つ目の折り返しで、またもや嫁とすれ違うが、2キロ近く離されてるみたいだ。
こっちも折り返して道を引き返すが、イモト法被娘さん達とすれ違う。よろよろと走っておりました。
「どうしたー!頑張れー!」
「がんばりまーす」
高原の往復の農道から外れて、会場まで下る。文字通りの下り道。約4キロの坂道です。
道は棚田に沿ってどんどん下がる。道の横の農業用水がの流れが、きらきらして美しいのだ。
晴れて来た。山がくっきり見える。
この坂道でどんどん抜かす。坂を下った集落で、子供達とハイタッチしながら走る。皆大喜び。
最後1kmで地獄の坂道である。物凄くきつい。半分以上の人が歩いておりました。私は・・・走りました!えへんえへん!
ここで20人くらい抜きましたか。
会場に入りぐるりと回ってゴール!
ゴール後のぜんざいと豚汁が最高!うめええ!

さてさて記録であるが、空手着を着て走った昨年より、4分遅れの2時間16分19秒であった。この仮装ではまずまずの記録である。
ちなみに嫁は、昨年より5分も記録を更新した。お前~お父ちゃんを見捨てんといて!

写真は誘導の白バイ警官さんと、うちの子供の2ショットである。子供御満悦!
おとう・おかあ・バカ息子が帰ったのは、夕方であった。
1週間後の4月29日(日)
「知多半島一周ウルトラ遠足」の50kmマラソンだあ!玉砕するぞ!
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