湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

大満足の神奈川グランフォンド2010

2010年06月12日 | LeMond
 今年も走って来ました。神奈川グランフォンド。コースの詳細や参加メンバーはこちらで。masaさん、毎年素晴らしいイベントを企画してくれてありがとうございます。神奈川の主要山岳を巡り、最後に海岸線を走り、湘南に戻ってくるというこのコースを走ることを僕は本当に毎年楽しみにしております。若干の不安や緊張ももちろんありはしますが。







 伊勢原駅を6時30分過ぎに出発した参加者がまず向かうのは日向林道。林道に入る手前、16%の激坂に喜色満面の参加者たち。ここらから気持ちの良い山のなかを走ることになるからということもありますが、それにしても皆楽しそうです。



 16%の坂を上ったあとも、もう少し勾配のきつい坂が続きます。そして林道の手前の湧水で皆で水分補給。すでに一汗というか大汗をかいてますので、冷たい湧き水がうまいです。



 そして水分補給のひと休み後にいよいよ皆で林道へ。ここからはかなり勾配がゆるくなりますし、車もほとんど来ることがないので、並走して笑いながら朝の空気が気持ち良い林道をのんびり走ります。この時点では多分皆心から楽しく気持ち良かったはずです(笑)



 ピークからは丹沢の林道にしてはかなり路面の良い下り坂を気持ち良くダウンヒル。



 そして下りきったあと、ここまでは皆で一緒に走りましょうの浅間山林道の入口でニャロメさんが合流。そして最後の集合写真を。

 さぁここからいよいよですね。頑張って行きますか!なのですが、ここらで僕が心配していたので毎年このイベントで見舞われている予期せぬトラブルです。

 2007年は浅間山林道の下り坂で結構激しく転等し、その後リアディレーラーの不調で39×23のギアで走らざる得なくなり、さらに表丹沢林道の牛首でボリュームのある獣のうんこをタイヤのみならずクリートで踏んでしまうという三重苦に見舞われました。2008年はタイヤにめり込んだ木屑と思われる尖った小さな異物を見逃したおかげで、牛首からゴールのCまでになんと7回のパンク。同行者に多大なる迷惑をかけてしまい、焦りや恥ずかしさや申しわけなさでもう泣きそうでした(実際涙目でした)。そして去年の2009年は浅間山林道の下りで後輪のスポークが1本折れるというトラブル。スポーク本数の少ない完組ホイールにしては振れがそんなにひどくなかったので、リアのブレーキを開放状態にして幸い最後までなんとか走り切りましたが、3年連続でこういうトラブルに見舞われると、楽しみなイベントであるにもかかわらず今年も何か起こるのではという不安をどうしても抱いてしまいます。 



 そんなわけで浅間山林道を走り抜け、ヤビツ峠に達したときはとりあえずここまでは無事に来れたとちょっとほっとしました。鬼門である牛首は、表丹沢林道の崖崩れ崩壊につき、今年は桜沢林道へエスケープの予定でしたので、油断はまだできないけれどもまぁとりあえずここまでは無事に来れたぞと思えました。



 ヤビツのあとは護摩屋敷の水場で再び天然水を補給。



 そして「あれ、こんなに長かったっけ?」と思った菩提峠へと上り返して、この時点での第1集団の面々で記念撮影。皆まだまだ元気ですね。僕もここまでは元気だった気がします。



 菩提峠からはエスケープルートである桜沢林道を下りますが、ニャロメさん・・・。ブログでたまに拝見するこのポーズ。片足飛行とはいえ(あるいは左の後ろ蹴り)、素晴らしい反射神経だと感心してしまいました。

 桜沢林道のあとは堀川の交差点近くのコンビニで補給。ここで寝坊したBongoさんが合流。そして中山峠経由で秦野峠に向かいますが、中山峠への上りでmasaさんがペースアップ。人数が多すぎるので集団を小さくするためとのこと。このペースアップでだいぶきつくなりはじめたところで、後ろからニャロメさんが「なんでこんなにスピードをあげるんですかぁ!」と言いながら前に出て更なるペースアップ。それに若いakiくんと大masaくんが追従。僕はここで追従するのを諦めました。さようなら~

 中山峠をひとりで上り、少し下ったところの湧き水でひとりで補給をし、秦野峠林道の入口である寄大橋をひとりで目指します。途中何度か前を行く3人の後ろ姿が視界に入りましたが、待たれて合流してしまうと余計にきつくなるので、後ろ姿が見えるたびに微妙にペースダウンしました。グループ走行って体力ない人間が一番きついですからね。遅れる。どこかで待ってくれている。追いつく。「では行きましょう」とまた走り出す。強い先行者は待ってるあいだに休憩できまずが、弱い人は休憩する暇はありません。そんな引きずり回しの刑を避けるための姑息な戦法。まだまだ先は長いですから、少しでも体力温存に努めねばなりません。っていうか、この時点ですでに足いっぱいいっぱいで充分きつかったんだって(汗)



 この橋で写真を撮っているときに、少し上の斜面を走る3人の姿が見えていた気が・・・

 その3人とは峠の少し手前にある沢の源流部で合流。気持ち良さそうに水浴びをしている姿に惹かれ、僕も澄んだ沢の水を掌ですくって首からかけてクーリング。これ、ホント気持ち良かったです。この場所、いままで気づかずに通り過ぎてましたがしっかり覚えておくことにします。貴重な休憩スポットです。



 そんな水浴び休憩中にmasaさんとnoriさんが到着。なんだか2人ともとても爽やかですね。



 そして秦野峠へ到着。



 短いダウンヒルのあと上り返して今度は、ビューポイントである日影山の鞍部。細い足、細い体なのにめちゃくちゃ強いyoshinaga夫妻は余裕の表情。奥様のkeiさんは途中で落として調子が悪くなっていたデジカメが復活したとここで大喜びしてました。なんとなく元気なく見えたのはそのせいでしたか。良かった、デジカメなおって(笑)



 丹沢湖に下ったあとは、ホントにちょっぴりだけ先頭を走ったあと、意図的に先頭を譲りました。去年一昨年とここで先頭を走り、さらに消耗した記憶がなんとなく頭に残っていたので。しかし俺はなんと姑息なサイクリストなのだ。。。

 丹沢湖周遊と駿河小山までの向かい風のなかのダウンヒルを牽いてくれたのがニャロメさん。正直期待してました。ありがとうございました。下りきってからコンビニまではやはり向かい風のなかmasaさんが牽いてくれました。こちらもありがとうございました。助かりました。しかし、なんかこう振り返って書いていると、全然お仕事してなくてなんか申しわけなくなってきますね。来年はもう少し頑張れるようにしたいと思います。



 コンビニ休憩後に皆で足柄峠を目指しますが、ゴルフ場手前で僕は早くもひとり旅。心臓がつらいというより、もう足がいっぱいいっぱい。少し前から腿の前側の筋肉を使ってもっと踏めるようにとポジションを変えてみたのだけれども、ロングには向かったのかもしれません。



 誰もいない足柄峠♪ 2人の愛を確かめたくて~♪

 だからひとりだってーの。

 わたしはいま♪ 死んでいる♪

 地蔵堂で休憩中の先頭グループと合流。ここでははじめましてのmacoさんとお会いすることができました。いやぁ、迎撃ありがとうございました。お目にかかれて嬉しかったです。

 地蔵堂からはまた先頭グループで出走したものの、やはりすぐにひとり旅。



 そして、誰もいない金時トンネル♪



 同じく誰もいない仙石原。



 同様に誰もいない箱根湖畔。



 で、ようやく元箱根のコンビニでkeiさんがいた!なんでも時間の制約があるとのことで、keiさんはここから帰宅するとのこと。体力的には充分完走できるはずなのに。来年は最後まで一緒に走りましょう!

 って、足柄峠からここまでずっと置いていかれてた僕が言うのもなんですが・・・。Mt.富士ヒルクライムの優勝者おそるべし。 



 ひとり旅を続けてきたら少しずつ足が回復してきたのと、今更頑張ってももう先頭グループには追いつかないだろうと、僕は箱根峠へちょこっと寄り道。ヤビツ峠・足柄峠・箱根峠を僕は勝手に神奈川3大メジャー峠だと思っているので、このチャンスに1日でその3つすべてに足跡を残しておこうかなと。一応朝そんなお話を少ししたけれど、なんか抜け駆けみたいになってしまってすみませんでした。



 箱根峠ピストンのあとは最後の大きな山である大観山。ここまできつかったけれど、やっぱりこのコースいいわぁ。ここがゴールではありませんが、かなり達成感ありました。よし!



 大観山からは今日1日のご褒美と思える空と海に吸い込まれていくようなダウンヒル。

 



 この景色が好きだ!

 ここを下りきったら、あとはサザンビーチまでひとりで頑張るぞぉ!とテンションがあがってきました。そしたら真鶴旧道に入って少しのところにあるコンビニでmasaさんとニャロメさん、noriさん、Akiくんが休憩してました。もうだいぶ先に行ってしまったと僕は思っていたし、皆も僕がかなり遅れていると思っていたのでしょう、これには双方ちょっとびっくりでした(聞くと、途中かなり長い休憩をとっていたとのことでした)。もちろん、僕はびっくりと同時にとても嬉しかったわけですが。テンションあがっていたとはいえ、やはりここからは集団で走ったほうが圧倒的に楽で速いですからね。

 というわけで、ここからはmasaさんに導かれて5人で、



 5分で絶景へ(笑)。一夜城は勘弁と思ってましたが、こちらは覚悟してました。最後の激坂と最高の絶景にさらに満足度がアップしました。

 そしてここからは、嬉しすぎる追い風に背中を押されながらR1とR134を快走して、



 日が沈むぎりぎりの時間にサザンビーチに到着。苦節4年、フルコース完走してはじめて明るい時間にCマークに戻ってくることができました。



 Cマークでは、LeMond仲間で今回はじめて一緒に走ったニャロメさんと記念撮影。



 そして暗くなるぎりぎりの時間までにCマークに戻って来た仲間と記念撮影。今年もこのイベントに参加できて本当に良かった。企画してくれたmasaさん、一緒に走ってくれた皆さん、ありがとうございました。それから梅雨入り前の貴重な晴れの日に心より感謝。少し暑かったし、富士山も見えなかったけれど、この時期こんな天気のなか走れたのは本当についていたと思います。

 走行距離240km また来年もよろしくです!