湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

健気なパンク

2006年12月28日 | 日常生活
 気づいたらブリヂストン号の前輪がようやくパンクしてくれていました。

 ここ3ヶ月くらいブリヂストン号の前輪の空気が微妙に抜けやすくなっているのが少し気になっていました。空気を入れて3日くらいたつとなんとなく圧が下がっているのがわかり、1週間もたつと乗れないことはないけれどもかなりぐにゃりとしてしまうという状態でした。ただそれでも少なくとも1~2日は気にせず乗れるわけだし、こういう感じの空気の抜け方の場合チューブをチェックしても不毛に終わることも少なくないので、静かにそのときが来るのをそっと待っていました。そして、待っていることをほぼ忘れかけていた本日、遂にようやくしっかりパンクしてくれていたわけです。

 思うに前輪くんは前輪くんなりに気をつかって、この時期この部屋でパンクしてくれたのではないかと思うのです。たとえばこれが先日の走り納めのとき、秦野峠からの下りの最中だったりしたらかなり悲惨だったと思うのです。バランスを崩して谷に転落なんてことになったかもしれないし、転落や転倒はまぬがれたとしても冬の寒空の下、手をかじかませながらパンクを修理したりしなくてはならなかったのです。あるいは時期にしたって、この年の瀬ではなく年明け早々にパンクすることだってできたはずです。そして新年早々から僕の気持ちを暗くさせることができたとも思うのです。にもかかわらず、それをあえて部屋のなかで音もたてずに静かに息絶えた。彼のそんな健気な心遣いに今日はじんわりと胸を打たれたのでした。

 振り返ると、今年のパンク回数はこれを含めて5回。そのうちの4回が部屋でのパンクで、残りの1回が屋外でのパンク。って、外でチューブ交換せずに済むことのほうが多かったら、僕はこれを運の良いことだと思っていたんですけど、よくよく考えると微妙な気もしますよね。なんで部屋のなかでパンクするんだよ?もちろん原因は外でつくってきてるんだろうけれども、もしかしたらそのうちの1回くらいは部屋のなかに変な奴が潜んでいてキリか何かでタイヤを突き刺したのかもしれない。大掃除のついでに調べてみよう。