その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(国勢調査「つ」ver.2)

2011-08-20 19:23:39 | 夢屋王国

穂揃期を過ぎた田んぼをのんびりと眺める『夢屋国王』とは裏腹に、イネは内部で劇的な変化を続けております。数日前、「太陽に照らされたイネの穂は空っぽであります。」と報告いたしましたが、開花を終えた籾のひとつひとつには、イネの茎や葉鞘に蓄えられたデンプンがショ糖となって転流し、籾の中にまたデンプンとして蓄えられていくのであります。
  
籾を摘み取り、爪先で潰すとご覧のように乳状の液体が出てきます。田んぼのイネは、いわゆる「乳熟期」を迎えているのです。さらに、光合成によって蓄えられたデンプンが、次第に穂先に蓄えられ、硬化し米に変わっていきます。こんな籾に口吻を差し込んで甘い汁を吸えば、さぞかし美味しいことでしょう。しかし、我が家の田んぼでは、未だに「アカスジカスミカメ」を発見することが出来ません。(本来ならば、見つからないことを喜ばなければいけないのでしょうけれど…^^;)
イデデデデ…盆踊りで張り切り過ぎて、足の親指の付け根を痛めたようです。腫れてはいるけれど、踏み込んでも痛くないので骨には異常なさそうです。捻って腱が切れたか、伸びたかしたのでしょう。どうせ整形外科で診察を受けてもシップ薬を貼る程度の治療でしょうから、当分様子を見ることにします。(←小さい頃から、徹底した医者嫌いなのであります^^;)
そんな足を引きずりながら、今日もまたお狩り場である「大沢山」散策をして参りました。
  
初夏の頃から気になっていたバッタ(左)がおりまして、本日、これがどうやらアシグロツユムシの幼虫であることが分かりました。たかだか15分程度の散策ではありますが、帰りしな、車の脇にセスジツユムシ(右)と思われるバッタも見つけたのであります。
イネの内部で起こっている劇的な変化と秋の虫の出現…季節は確実に巡り、収穫の秋に向かっているのであります。

No.〇×△ アシグロツユムシ Phaneroptera nigroantennata 
      セスジツユムシ Ducetia japonica  昆虫綱 直翅目 キリギリス科
両者とも「ジュキー ジュキー」と鳴くらしいのだが、私はまだ聞いたことがありません。脚が細く長く、外見的にはとても弱々しく見える虫であります。「露虫」などとは、儚いものの例えのようでありますが、こうした虫に目が向くのも感傷的な秋が近づいているせいなのでしょうか?
本日の国勢調査は大沢山、いつものように住民登録は行いません。というのも、No.055(松井秀樹の背番号)にちなんで、ビッグな獲物を探しているものですから…。「ビッグな獲物」果たして『夢屋王国』にそんな生き物が存在していただろうか…^^;
ちなみに、巻頭画像はイヌトウバナというシソ科の花であります。

秋野菜の準備として、ハクサイの種を播きました。今年は96株分…ちょっと作り過ぎでしょうか?
どうせ職場の後輩に配るだけなのですがねぇ^^;

ハクサイの種を播き、午後から植え床の草むしりを行いました。
地這いキュウリの後作に、ハクサイをと考えているのですが、何故か終盤の『キュウリ爆弾』が20本!!!
え"~まだ続くのでしょうか?

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夢屋王国(国勢調査「お」ver.3)

2011-08-19 21:34:43 | 夢屋王国

『夢屋国王』の夏休みの仕上げは、親類宅への「お盆礼」であります。田舎暮らしの中で、少々重荷となるのが、近所付き合いと親戚付き合いであります。我が家の古老が存命中は、親兄弟のお付き合いで、方々へ出掛けておりましたが、訪問すれば返礼に相手も訪ねてくるといった具合に、物(お金)の行き来があるだけで、ある意味無駄と言えなくも無いのでありまして、古老が亡くなってしまうと、親しくお付き合いしている所を除いては、自然と足も遠退いてしまいます。
『夢屋家』は、由緒正しい家柄という訳でもありませんので、近間に住んでいる古老の兄弟が主な訪問先であり、元来『調子与三郎』を自認する性格ですから、年寄りの世間話に話を合わせることなど朝飯前…小言など聞かされたとしても老人介護の一環として軽く受け流してしまうのであります^^;
さて、ひと通りの挨拶回りを終え、『第2サティアン』のテラスで缶ビールを片手にひと息ついておりますと、『夢屋国王』の目の前に新たな客人が訪れました。
              
クワガタムシか?茹だるような暑さに、国勢調査に対する意欲も停滞気味であり、缶ビールの喉越しの余韻に浸っていたかったのでありますが、妙に気になり、彼女が逃げ込んだ草むらを手で払いのけてみますと、扁平な虫が出現したのであります。このように体型が扁平な昆虫は、『ヒラタ某』と名付けられることが多く、その代表選手には、ヒラタクワガタなどがおります。漢字で表記すると扁虫(ヒラタムシ)、見た目そのままであります^^;
初めは、ゴミムシの類であろうと思ったのでありますが、彼女の歩行速度は結構速く、のろまな『夢屋国王』の腕では撮影不可能と判断し、飼育容器の蓋に乗っていただき、記念撮影をさせていただきました。
正式名称は、オオヒラタシデムシ…漢字表記では「大扁死出虫」…「埋葬虫」と表記される場合もあります。名前の通り、動物の死体に集まり、それを餌とする習性が特徴で、いわゆる自然界の掃除屋さんであります。職業に貴賎の別無しなどと言われますが、ここまで書くと全国の女子高生の皆さんはドン引きだろうなぁ…彼女とお付き合いしている内に、缶ビールはぬるくなってしまったのでありましたとさ…^^;

No.054 オオヒラタシデムシ  Eusilpha japonica  昆虫綱 甲虫目 シデムシ科
「親の顔を見てみたい。」と常々口にする『夢屋国王』でありますが、彼女の場合は、その少女時代を見てみたいものであります。というのも、その形状は、宮崎駿監督作品である「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲(オーム)」そのものなのであります。『少女時代』…国王の友人Tは、メンバーの名前も知らないのに、「KARA」から「少女時代」のメンバーの方がかわいいと言い始めたのであります^^;
ちなみに、巻頭のウズラの卵のような物体は、サニーレタスがトウ立ちしてしまった蕾であります。

本日の『キュウリ爆弾』の本数…ついに6本。
地這いキュウリは一気に終焉を迎えたようであります。

キュウリが終われば、秋野菜を準備しなければ…
さて、夕方からハクサイの種を買いに行くかぁ

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夢屋王国(里帰り編)

2011-08-18 08:51:41 | 夢屋王国

『夢屋国王』の出稼ぎ先は、分散型の夏休みを採用しているので、仕事に支障がないことを確認しながら夏休みを取得します。(正直なところ、国王が居ても居なくても仕事に支障はないのでありますが…^^;)
そんな訳で、盆の送り日を終えた後で、子どもたちを連れて、姉の嫁ぎ先とオッカーザウルスの実家に「お盆礼」に出かけたのであります。妻にしてみれば、久し振りの「里帰り」ということになりますが、以前と比べると心弾むといったことが無いようであります。考えてみれば、彼女は両親と実家で暮らした期間よりも『夢屋家』に嫁いで暮らした期間の方が長くなってしまったのであります。ましてや、実家に帰れば、母親から愚痴を聞かされる…勝手気ままに生きる『夢ちゃん』と居ることの方が気楽なのかもしれません^^;
              
「とうちゃん(義父)!今回は飲みに行くから…。」と高らかに宣言し、実家に出かけたものですから、お昼は山形県河北町名物「冷たい肉ソバ…ばか」で歓待してくれました。『ばか』とは、大盛り(二人前)…決して『ばか婿』を指している訳ではありません^^;
「冷たい肉ソバ」は、河北町が『B級グルメ』として、今年出品しようとしているご当地グルメであり、ただの掛け蕎麦のようにも見えますが、タレが冷たく、冷たいのに油が浮かない。硬めの鶏肉がトッピングされていて、実に喉越しが宜しいのであります。かあちゃん(義母)は、『夢屋』が要求していた特製「しそ巻き」も準備してくれておりました。こうなると娘の里帰りなのか、息子の里帰りなのか分かったものじゃない。ソバが届くまで、当然の如く冷たいビールを昼からいただきました^^;
              
腹ごなしに近くにある本家の菩提寺に参詣し、祖父のお墓に手を合わせ、墓地を回っておりますと、地元名士のお墓がありました。パンピーのお墓に比べれば、格段に広くて大きい…。墓の大きさを競っても詮無きことではありますが、中々の身上であります。
お昼のビールで気分良くお昼寝し、夕方はかあちゃん(義母)を連れて、寒河江市内の「チェリーの湯」へ出かけました。3種類の源泉掛け流し、露天風呂から最上川を眺め、お昼のビールを身体から搾り出して、夕方また飲む…^^;
長男の『ぽん太郎君』にコップ一杯だけビールを飲ませ、彼も成人したことをとうちゃん(義父)に再確認させるのであります。とうちゃんは、目を細めて喜んでいる…我が家の古老は、こうして酒を飲む孫を見ることが出来なかった…などと、とうちゃんを喜ばせる台詞を吐きながら…。
こうして、『夢屋国王』の里帰り(?)の夜は更けていくのであります。

本日の『キュウリ爆弾』の本数…9本。
秋雨前線の南下によって、本日は久し振りの雨であります。カラカラの畑には恵みの雨。『キュウリ爆弾』の雨は、秋雨前線の南下とともに終息を迎えたようであります^^;
しかし、ご心配なく…今年、初挑戦した雨よけテントの棚仕立てのキュウリを1本初収穫いたしました。『夢屋本舗』がんこ一徹漬け(からし漬け)は、辛くてしょっぱいとの評価でありますが、プラスチック容器に残りが無い位食べたところを見ると、結構イケてる証拠とほくそ笑む『夢屋一徹君』でありました。

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夢屋王国(痴漢編)

2011-08-17 07:22:26 | 夢屋王国

田んぼや畑の真ん中で、カメラ片手にウロウロしておりますと…
「何しったなぁ~?趣味がぁ~^^;」と親しげに近付いて来る方がおりますが、デパートのエスカレーターで、後方から女子高生のスカートの中を盗撮すれば「何すんなぁ~?痴漢!!!」ということで、警察官に身柄拘束されてしまいます。くれぐれも道具はTPOをわきまえて使いましょう^^;
さて、「のぞき」や「痴漢」というものは、「見たい・触れたい」対象が、ギリギリの所で、「見えない・触れない」状態に置かれることから成立する行為であり、「見たい・触れたい」対象が、簡単にしかも無料で「見せる・触れる」対象になると期待値は一気に低下してしまうものであります。ある意味、『行動生態学者』は痴漢の才能を持つ、人間界における立派な(?)犯罪者なのかもしれません^^;

ということで、容疑者『夢屋国王』は、朝からフキバッタのお尻を盛んに撮影しております。このブログの中では、例えばフキバッタ♀、フキバッタ♂といった表記をしておりますが、何故分かるのか…色の違い、体型の大小・姿で判断するのが一番目。ハエ・アブの類は複眼間の開き具合。そして、最後はお尻であります^^;
種(Species)を同定する場合、最後の決め手は交尾器の形状比較…外見から判断するだけではなく、解剖し内部形状も当然調べます。で、そんなことをやって何が楽しいんでしょうねぇ…。
興味・探求心・研究…ん~高尚な表現でありますが、興味・スケベ心・ノゾキ趣味と実態はほとんど変わらないのかもしれません。
『夢屋国王』は、純粋な探求心からお尻を眺めているのであ~る(断言)

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夢屋王国(国勢調査「ひ」ver.3)

2011-08-16 12:26:15 | 夢屋王国

「祭りのあとの淋しさが いやでもやってくるのなら 
   
祭りのあとの淋しさは たとえば女でまぎらわし 
     もう帰ろう、もう帰ってしまおう 寝静まった街を抜けて」
          (作詞:岡本おさみ 作曲:吉田拓郎)

『第2サティアン』の酒宴が終われば、一抹の淋しさを残して『夢屋王国』の夜は更けていくのであります。低血圧症気味の体調は、このところ、ビールと肉少なめ、キュウリとナスの漬物の成果か、朝は寝覚めさわやか至って快調…ただし、午後2時を回ると良い子はお昼寝をしたくなるのであります^^;
ブログUpに手間取ってしまい少々遅れ気味に『第2サティアン』に出勤してしまった国王でありましたが、律義な友人Tは、子分の「半次君」と酒宴の後片付けをしてくれておりました。(昨夜の内に洗い物だけはしておいて良かった良かった^^;)
モーニングコーヒーを飲みながら、新たな商品開発に話が及んだ時、友人の『貧乏父さん(H.N.)』が千葉のかみさんの実家から単身帰ってくるはずだと予想する。
「今夜はフリーか?」(夢屋)の簡単なメールに、
「今夜は自由だぁ~」(貧乏父さん)と即座に返信が来る。
お盆休み3日目の夜は、『第1サティアン』において、友人Tの商品開発部、試作品検討会議の開催が、即、決定されたのであります。10月には、地元中学校時代の同級会を予定しているのでありますが、この3ヶ月、同級会幹事会を口実に、チョイ悪オヤジ6人は、『第1サティアン』、『第2サティアン』、そして『第4サティアン』候補の友人Sの離れで飲んでおります。
子どもの頃、「弁当持ちすっぺ!」…ご飯と漬物程度を銘々が持ち寄って、友人宅で昼ご飯の時間を惜しんで遊んだものでありますが、今では「酒持ちすっぺ!!」の状態^^; ビールや酒を持ち寄って飲んでいるのであります。
              
『貧乏父さん』提供のお土産「食べるラー油ニンニク編」に「酒盗」。
『夢屋農園』提供の地這いキュウリを友人Tが加工した「塩分5%の水漬け」に、自称:日韓共同開発「ナスのマッコリもっこり漬け」…友人Sが提供する「品種不明の冷たい枝豆」。
最後の締めは、楽天お買い上げNo.1「大分麦味噌」を使った「もろきゅう」に、アゴ出汁でそうめんをいただく…。銘々の『オッカーザウルス』からの「帰れ!コール」に戦々恐々としながら、今夜も夜が更けるのであります。
こんな調子でありますから『夢屋国王』の朝仕事は、ここのところ少々手抜き気味であります。朝日を浴びた稲穂の先には、黒いゴキブリのような生物が…飲んだ勢いで気勢を上げて、朝仕事をしたフリをしながら失態を誤魔化す『ゴキブリ亭主』の姿をそこに見たのでありましたとさ…^^;

No.053 ヒメツチカメムシ Geotomus pygmaeus  昆虫綱 半翅目(カメムシ目)ツチカメムシ科
体色が黒くて、脚に小棘(しょうきょく)が見られるので、見た目、ゴキブリにも見えますが、5mm程のカメムシの仲間です。彼の名誉のため補足説明しますと、彼は二日酔いを誤魔化すために穂先で朝仕事をしている訳ではありません。通常は、イネ科やキク科植物の根際に生息し、吸汁するらしいのですが、今朝は穂先で見つけました。一説では、斑点米の原因となるカメムシは、約60種類いるとされていますが、その主要なカメムシには上げられていないので心配は無いと思われます。本来夜行性であるため『夢屋国王』も初めて見ました。…と言う事は、やはり朝帰りなのでしょうか^^;

本日の『キュウリ爆弾』の本数17本…からし風味の一本漬けに挑戦しております…また、ビールが進む^^;
東北地方で斑点米の原因となる主要なカメムシに「アカスジカスミカメ」という種がおりますが、先日、自宅お隣の畑で初めて見つけました。残念ながら、カメラを取りに引き返している内に何処かへ飛んでしまいました。
今朝は、子どもの頃に返って、捕虫網を田んぼの畦畔で振り回しましたが、捕れるのはクモやイナゴにハエの類であります。『カスミカメ』は一体どこにいるのでしょうか?

ついでに、巻頭の画像はキンミズヒキ(金水引)であります。のし袋に掛けられる金色の水引に見立てたことが名前の由来ということです。『第2サティアン』のお隣さんである、某会社社長から頂戴した多大なるお志は、『第2サティアン』の維持費として大切に使わせていただきます^^; ちなみに、キンミズヒキの花言葉は「感謝する気持ち」だそうであります。ええ、社長には、夢屋特製の「薄皮丸ナス漬け」をお届けしております^^;

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夢屋王国(国勢調査「し」ver.2)

2011-08-15 13:21:22 | 夢屋王国

葉鞘から飛び出して朝日に照らされた稲穂は、まだ空っぽであります。これから1ヶ月半かけて乳液で満たされた緑の容器が登熟し米となります。
「今年もまた採れそうだ。」そんな期待を込めた会話が交わされるような季節になりました。
昨日、ご近所のお宅に遊びに来た千葉県の子どもたちは、今朝も蝉取りにやって来ました。今日も『夢屋王国』開店?の時間であります。
  
げ…。敷き砂利をした『ロイヤルロード』から眺めた『第2サティアン』に営業中の幟が掲げられ、紅白の提灯が飾られております。子どもたちも王国の変容ぶりに困惑したことでありましょう^^;
友人Tが悪乗りし、早起きして急造のビアガーデンに変身させたのであります。『夢屋王国』の存在を広く世間に知らしめ、変わり者のオヤジの遊びを認知させるために、集落の若い衆を呼んで、赤字覚悟のビアパーティを企画したのでありますが、早々にお隣の社長が訪れ『寸志』を頂戴しました。付届けの「ナス漬け」や「甘くないメロン」が利いたのか、一転予算に余裕が出て来ました。『酒屋のヒロシ』に生ビールを注文し、午前中から酒宴の開会であります。
「オヤジ!鰹のたたきと下ろしニンニク添えをひとつ!」(客T)
「すいません。活きの良い鰹が切れてまして…。」(居酒屋兆治)
「それじゃ~オヤジ!イカの一夜干しに下ろしニンニク!」(客T)
「すいません。日本海が荒れていて、一夜干しが獲れなかったようで…。」(居酒屋兆治)
「じゃ~一体何が出来るんだい?」(客T)
「まずは、お通しに冷奴と山形のダシでも…。」(居酒屋兆治)
酔いが回り『夢屋ビアガーデン』は、少人数限定の自称:高倉健が営む居酒屋に変貌していくのであります。
              
つまみは、畑の野菜とシロコロホルモン。夏休みで帰郷した息子の『ポン太郎君』は、ビールジョッキ2杯で敢え無くダウン。
「今日は、吐くまで飲め!飲んで自分の限界を知れ!」などと、オヤジの気合を注入したものの、限界は直ぐ訪れたのでありました。夕刻、最近疎遠になっていた旧知の友人Kを招待し、残りのビールで乾杯!!!延々と続くオヤジたちの遊びに目を点にして眺めていたのは、シロテンハナムグリでありましたとさ…。

No.052 シロテンハナムグリ Protaetia orientalis submarumorea 
                     
昆虫綱 甲虫目 コガネムシ科
平場地帯の『夢屋王国』の周辺には雑木林が無いものですから、カナブンやカブトムシの類は少なく、腐葉土でも育つというシロテンハナムグリがよく見かける甲虫でした。トウモロコシの雌しべに潜って、樹液を舐めているのでしょうか?上手に潜り込んで隠れているものですから、蝉を狙って網を振るう子どもたちの標的にはならなかったようであります^^;

本日の『キュウリ爆弾
』の本数…昨日ビアガーデンの準備で収穫をサボったものですから、何と37本。
日本は66回目の終戦の日を迎えているというのに、『夢屋王国』にキュウリの雨は降り止みません^^; 

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夢屋王国(隠れミッキー)

2011-08-14 06:04:02 | 夢屋王国

「月草に 衣は摺らむ 朝露に 濡れてののちは うつろひぬとも」
                     (万葉集 詠み人知らず)
ツユクサの色素で布を染めても、直ぐに色あせてしまいます。男女の艶やかさをこの詩に感じることが出来たとすれば、貴方は大人です…^^;
お盆の墓参りに山形に住む姉夫婦と姪二人が来てくれました。妻の母と兄もお盆礼に来てくれました。ということで、久し振りに夢屋の茶の間は、賑やかな食卓となりました。姪(B)は、今年から大学の民俗学のゼミに参加したとのことで、『夢屋おじさん』の生態観察が大好きであります。
「オラ~学生時代は理系志向だったから、文系の何処が面白いのか分からなかったけれど、一般教養課程でやった比較文化論は楽しかったなぁ…。」(夢屋)
「ウン、ウン。山形〇〇大学でもやってるよ。」(姪B)
「オラも聴講生になろうかなぁ~。女子学生と合コン…。」(夢屋)
「ウン、ウン。白髪のおじさん学生も居るよ・・・。」(姪B)
無口な義兄と違って、話題がポンポン飛び出す『夢屋おじさん』は人気者…『口だけ教授』は、得意になって『夢屋加工所』の「薄皮丸ナス漬け」「もろきゅう」、『ガテン系たまんね漬け』を提供したのであります…^^;
「由〇子(姪A)の結婚式には、おじさんがマイクパフォーマンスを見せてやるから…。」こうして、夢屋のお盆の夜は更けていくのでありました。
              
今朝の『夢屋農園』には、ご近所さんにお盆の里帰りで千葉からやって来た子どもが3人。虫取り網と虫かごを抱えて蝉取りであります。『夢屋国王』は、「畑に入るなぁ~!!!」なんて怒るセコイおじさんではありません。むしろ、子どもたちが昆虫採集をする農園を目指しているのであります。集落の子どもの数も減ってきておりますので、こうした光景に感激し、ご褒美に『ほぼ無農薬トウモロコシ』をプレゼントしました。「また、来てねぇ~!」
千葉・・・千葉・・・浦安…ディズニーランド・・・。
そうだ、『夢屋農園』の「隠れミッキー」を子どもたちに紹介しよう^^;
意外に簡単に見つかる「隠れミッキー」のツユクサ・・・紫色の花弁をミッキーの耳に見立てて、フッフッフ、君たちはまだ甘い。夢屋得意のクローズアップレンズを使うと、実は、ツユクサの雄しべが「隠れミッキー」としてまだ隠れていたのでありました。
              
畑の女郎蜘蛛が、呆れて墜落するようなオチでございます^^;



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夢屋王国(国勢調査「と」ver.4)

2011-08-13 14:19:36 | 夢屋王国

「いいお盆だなっす!」…8月13日の墓参り、お寺の本堂中央に座り檀家を迎える住職に必ず掛けなければならない慣用句であります^^;
ネット上で「何故、墓参りをしなければならないのか?」などと、チョットした論争になったとか…。若者よ、深く考えるな!慣習・慣例などというものは深い理由など無いのだから。
我が家の古老は良く言っていました。「一瞬の清浄無垢を求めんがため…一切空!!!」
仏法僧…仏と仏の教え、そして法を行ずる僧…これを「三宝」という。仏の教えに触れるという本質を忘れ、手を合わせ、布施の多寡を論じても詮無きことであります(宗教家夢屋^^;)
  
さて、朝、夢屋本田を眺めておりますと『大龍のオヤジ』が作っているトウモロコシ畑が荒らされているではありませんか。最近、畑に稔ったスイカやトウモロコシを狙って、三羽のカラスが盛んに田んぼの上空を旋回しておりました。彼らは、食べ頃をよく心得ていて、美味しい物を啄ばんで行きます。カラスを追い払うためには、石ころ・爆音機・鳥除けネットに反射材…実は意外と釣り糸(テグス)が有効なのであります。『大龍』の畑にもテグスを張り巡らせて(画像左)あるのですが、今年は見事な?被害に合いました。畦畔を歩いていると我が家の田んぼにも、トウモロコシが一本、きれいに食べられて(画像右)おりました。
こうなるとカラスの仕業ではありません。おそらくハクビシン・タヌキの仕業と思われます。耕作放棄された田んぼや畑の藪は、彼らの格好の棲家となっているようです。夢屋本田の脇の藪にもキジの親子が住んでいることは分かっておりますが、自然が豊かと喜んで良いものか悪いものか…^^;
  
穂揃い期の田んぼは、頻繁な水管理の必要もなく、予防的な薬剤散布も終えておりますので、比較的ゆったりとイネの病気(紋枯れ病)の発生株など探しながら散策することができます。刈り残してしまったイボクサに目玉の大きなハムシを発見しました。トゲアシクビボソハムシ…お経のように長い名前…「棘脚・首細・葉虫」と漢字で戒名をつけてやると何とか読めるかな^^;
放置すると田面に広がってしまう、厄介なイボクサを食べてくれるのですから、彼らは強力な助っ人であります。さらに、高い年俸など『夢屋国王』に求めても来ませんので…^^;
陰と陽、在と空、益と害…これらは単体で存在するものではなく、糾える存在であります。
お盆の迎えた『夢屋国王』は、俄か宗教家に変身するのでありましたとさ…。

No.051 トゲアシクビボソハムシ Lema concinnipennis 昆虫綱 甲虫目 ハムシ科
ツユクサやイボクサ(ツユクサ科)を食草とするハムシです。イボクサは、その汁を付けると「イボ」が取れると言われており、このように名づけられたとされていますが、こういう民間伝承療法は止めておきましょう^^; 悪性でなければ、イボは皮膚科にて液体窒素で焼き取っていただくのが一番かと思います。ん~!目の上のタンコブである邪魔な上司には、頭からイボクサエキスをかけてみると効果があるかもしれません^^;

本日の『キュウリ爆弾』の本数19本・・・通算582本目であります。
お盆のお迎えは、19頭立てのキュウリの馬車であります・・・^^;


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夢屋王国(仲間たちの病気)

2011-08-12 12:02:00 | 夢屋王国

最近、加齢と共に物忘れが酷くなりました。
人や物の名前が出て来ない。次の行動を取るために立ち上がるものの、物を忘れて外と部屋を行き来するetc.…そして、昨日、画像を取り貯めたメモリカードを出稼ぎ先の職場に忘れて来てしまいました。あ"~歳は重ねても、年は取りたくないねぇ…^^;
「蝉時雨」という言葉がありますが、昼休みに昆虫採集(撮影)に出掛ける「大沢山」の林道は、今、まさにヒグラシやコエゾゼミの大合唱であります。一方、こうしてブログ更新をしている私の部屋の外では、エンマコオロギやウマオイなどの初秋を思わせる虫たちの混声合唱団が活躍する季節となりました。
  
6月初めに田んぼの水路で見つけた異様に腹の膨らんだアマガエルであります。食べ過ぎが原因と思って指先に取ってみましたが、触診の結果、腹水が溜まったものだろうと思います。初めのうちはメタボリックな体型を示しながら、友人である『貧乏父さん(H.N.)』に警鐘を鳴らそうと考えておりましたが、身体の障害や病気を揶揄することは、国王の品位を疑われると考え、差し控えておりました。
林道で見つけたヒグラシは、最後の力を振り絞るかのように地を這っております。樹上で、今を盛りに合唱する仲間が居る一方で、こうして死期の迫った者もおります。
   
昨日もまた恒例の昼の散策をしておりますと、腹部が欠損した茶色いフキバッタ♂の死骸を見つけました。初めは、他の肉食系の昆虫や鳥に食われてしまったものかと思っておりましたが、帰り道に見つけたフキバッタ♀の様子を見て、病死であると検死したのであります。
昆虫たちの世界にも、事故(手足の欠損)、捕食者や寄生虫による死、そして、カビ・細菌・ウイルス等の感染死があります。
ハマダラカによって媒介されるマラリア原虫などとは違って、昆虫を死に至らしめるカビや細菌は、基本的に人に感染することはありません。カビの感染で有名なのが「冬虫夏草」であり、この場合、カビというよりはキノコと言ったほうが分かり易いかもしれません。
細菌では、Bacillus thuringiensis(バチルス チューリンゲンシス)の結晶性タンパク毒が有名で、農薬(BT剤)としても使われているくらいです。
突然、無意識の内に訪れる昆虫たちの『突然死』ではありますが、感染症に侵された昆虫が、このように草木の高い所に登って死に至ることが良く知られております。人間は、体調不良などの病気の予兆を感じられる生き物であります。暑さと朝の涼しさが混在するこの季節…皆さん体調管理にご留意ください。
『貧乏父さん』…精密検査結果は、いつ頃でるのかな?

追記)『貧乏父さん…イシモチになる』
丁度、『貧乏父さん』が草刈り修業に来た2週間前、『夢屋農園』のナツメの木から盛んにさえずって求婚していたモズ♂は、今朝めでたくカップリングに成功したようです。
              
昨日の夕方まで、自宅の畑のタラの木で囀っておりましたが、今朝、『夢屋農園』のシンボルツリーである八重桜の枝に、初めて二羽並んで止まっておりました。モズ♀が眠そうな姿勢をしているのは、下衆の勘ぐりというやつでしょうか…^^;
二週間よく頑張ったよ!!モズっち君



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夢屋王国(国勢調査「か」ver.2)

2011-08-11 10:04:50 | 夢屋王国

一週間程前までは、「やませ」の影響で肌寒さを感じた日々が、一転猛暑であります
出稼ぎ先の職場は、節電中で午後3時30分にはエアコンが強制的に停止されてしまうのですが、さすがに今日だけは4時まで延長していただきました。(←感謝すべきか?当然というべきか?)
昨年は、お盆の間くらい田んぼの見回りを休もうなどと、体調不良の身体を3日程休ませている内に、紋枯れ病が蔓延してしまいました。今年は体調も病害も今のところ順調であります。去年との管理上の違いを強いて上げれば、高温障害を防ぐために田んぼの水を少しずつ掛け流しにしていることでしょうか。
そんな夏の日盛りの下、『夢屋与作』は冬のストーブ用に薪の準備を始めました。『第2サティアン』の建設目的は、薪ストーブで暖を取りたいとの友人Tの切なる願いによるものであります。お隣の家屋に囲まれた『第1サティアン』では、酒宴の騒音(?)と煙にご近所からクレームがありました。『第2サティアン』建設後、友人Tはネットショップで購入した薪ストーブを早々に持ち込んだのであります^^;
              
楢の原木でも購入出来れば良いのでしょうが、トラック1台分で結構なお値段であります。そこで、夢屋農園内の枯れ木や雪囲い用の古い板をチェーンソーで一定の長さに切っております。夕刻といえども猛暑の名残りと切り出し作業で汗だくになっておりますと、
「男のつまみシリーズの方向性が見えてきた…。」と友人Tは、夢屋ご自慢の地下水を汲みにやってきたのであります。シャワーを浴びて、早速ビール片手に『夢屋加工所・商品開発部』の企画会議が始まったのでありますが、まずは、昨日失敗した「山形のダシによるナス漬け?」と「ミョウバン抜きで色落ちした丸ナスの水漬け?」を強制的に試食させられ、本日の閃き「〇〇入り山形のダシ」を勧められたのであります。確かに、味は良いのだが…^^;
味にパンチ力を求め、ホースラディッシュ(西洋わさび)を入れたいが、昨年、繁茂するホースラディッシュに除草剤をかけて絶やしてしまったという。
「ホースラディッシュなら、ウチにあるよ。」(夢屋国王)と答えると、今すぐ掘って来て、「山形のダシ」に入れてくれと懇願する…「おい、ちょっと待てよぉ~!」(夢屋国王)
テレビドラマ「HERO」のバーテンダー(田中要次)が久利生公平(木村拓哉)に早替わりした瞬間であります^^;
友人Tもまた『サッていうどサッ』な人なのであります。

No.050 カミナリハムシの一種 Altica sp. 昆虫綱 甲虫目 ハムシ科
ヨモギハムシやルリハムシに比べ体長がやや長い…ただ、それだけの理由でカミナリハムシの一種と同定してしまいました。カミナリハムシは種類が多く、専門的には♂の生殖器の違いで判別することになります。こうなると素人には同定不可能…毎晩、企画会議をやっていると、仕舞にはオッカーザウルスのカミナリが落ちるぞぉ~と、自分への警告を含め住民登録完了であります^^;

                    
ちなみに、ミニチュアダックスフンド…友人Tの子分である「半次郎(通称:ハンジ君)」であります。臆病で人に触られるのを極端に嫌いますが、最近、バタピーを食べることを覚え、毎晩出没し食い物を与える『夢屋国王』にも馴れてきました。
キムタク…「判事(ハンジ)!暴走するご主人を止めるのは、お前だぁ~!」で本日締めるつもりでしたが、久利生公平は検事(ケンジ)でありました。まったく締まらない話でございます^^;

さらに、巻頭画像は「ウツボグサ」であります。
獲ったどぉ~の「ウツボ(鱓…ゴマメとも読むんですねぇ)」ではなく
「ウツボ(靫…矢を入れ背負う筒)」に似ていることから名付けられたようです。

コメント (3)
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