その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(国勢調査「く」)

2011-08-03 09:57:33 | 夢屋王国

オホーツク海に高気圧があり東からの風が吹き込んでいます。『夢屋王国』から眺める奥羽山脈に灰色の雲が垂れ込む「やませ」の兆候であります。今週の木曜からは、気温も上昇するとのことであり心配ありませんが、この時期、冷気が流れ込むようであれば、イネは障害型不稔…冷害となってしまうのであります。
              
カメムシやいもち病などの防除適期を考えながら、『夢屋王国』の田んぼを眺めておりますと、我が国の有能な官僚である『アマ執政』は、『家政婦は見た!』…女優、市原さんのポーズで出穂期の田んぼを検分しております^^;
      
イネの葉鞘(赤い丸)と言われる部分に穂が形成され膨らんで、未熟な穂が次々に飛び出してきます。毎年、繰り返される当たり前の光景ではありますが、今年の東北は、地震に原発事故、大雨…これに、冷害が加われば、東北地方は未曾有の災害の年となってしまいます。
ご当地、山形県置賜(おきたま)地方は、上杉藩が移封された時代から、背後を奥羽山脈に閉ざされ敵の侵略を防げるものの、交通の便が悪く中央進出は諦めざるを得ない土地柄でありました。しかしながら、人の往来を閉ざした吾妻の山々が、皮肉にも放射能物質をもまた防いでいると思わざるを得ない今日この頃であります。
「年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず 言を寄す全盛の紅顔の子 応に憐れむべし半死の白頭翁」有名な唐代の詩人「劉希夷」の一節を思い出しながら、世の中、何事も無かったかのように過ごせていることに感謝する毎日、若い時分は不便と感じた田舎街も、満更でもない街であると思う自分がそこにあります。
              
稲作をしていない人からすれば、毎日眺めていても何の変化も感じられないような田んぼでありますが、イネは確実に成長し、日々新たな発見があります。穂の出具合を眺めていますとクダマキモドキを見つけました。酒を飲んでは「管を巻く」…確かに、まだまだ不平不満はありますが、日々の発見に心を躍らせるそんなお年頃になっていたのでありました^^;

No.043 クダマキモドキ Holochlora japonica 昆虫綱 直翅目 キリギリス科
「管を巻く」も「クダマキモドキ」も機織りに使う「管巻き」に由来する表現、名前であります。糸車を回す時に出るブンブンという単調な音が、酔っ払いが繰り返す文句を例えた言葉であるそうですが、クダマキモドキは、グルルルル…と小さく鳴く程度で、『夢屋農園』の「はえぬき」は不味いなどと、決してクダクダ文句を垂れる昆虫ではありません…^^;

本日の『キュウリ爆弾』本数22本…もう捨てるしかないと思っていたら、お袋が入所しているグループホームで食べるという。ウッシッシ^^;
次は、グループホーム羽○荘に、『キュウリ爆弾』と『ナス地雷』を仕掛けて来るのであります。
              

コメント
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