「まゆはきを 俤(おもかげ)にして 紅の花 (松尾芭蕉)」
ご近所の奥さんが栽培している「紅花」であります。『眉掃き』とは、白粉を使った後に眉を払う刷毛でありますが、白粉(おしろい)などという言葉は死語になりつつあります。ファンデーションにコンシーラー…とかく女性は大変であります^^;
「紅花」の葉は、鋸歯(きょし)…ギザギザの葉でありまして、これがトゲになって触ると痛い…これを『眉掃き』に見立てたのは良いけれど、実際に使ったら痛いだろうなぁ…芭蕉の句を思い出しながら、また妄想の世界に迷い込む『夢屋国王』であります。
キャベツに続き、『夢屋王国』内のネギもまた、虫たちのご馳走になっておりました。ネギの白い部分を重視する『根深ネギ』であれば、あまり気になりませんが、「九条ネギ」や「仙台小ネギ」のように『葉ネギ』として利用する場合は、一気に商品価値が下がってしまいます。ましてや…
大胆にもこの食害ですからぁ~。こうなれば、現行犯逮捕であります。巷では、供述調書の捏造や誤認逮捕があったりと『取調べの可視化』が論議されておりますが、『アマお奉行』のお白洲に引きずり出すために、葉をカットしてみますと…
『夢屋国王』自慢のネギを内側からバリバリと食害しております
緑に茶色に黒…色に騙されてはいけません。変幻自在の体色変化…巷を騒がす『夜盗小僧』の一味を一網打尽にしたのであります
さて、名奉行『遠山のアマさん』による彼らのお裁きは…キャベツの場合と違って、一本一本のネギの葉の中に潜んでおりますので、そのまま葉を欠いて『江戸所払い』を命じたのでありました。
緑と茶色と黒が、同一人であると証明するために、一味の一部は国王の100金タッパーに収監されておりますが…(我が家のオッカーザウルスには、内緒ですけど…^^;)
No.025 ヨトウガ Mamestra brassicae 昆虫綱 鱗翅目 ヤガ科
『夜盗虫』と呼ばれるように、日中は土の中に潜んでおり、夜な夜な悪行を繰り返すのが一般的であります。『根切虫』と呼ばれる「カブラヤガ」「タマナヤガ」も同類ですが、ネギの葉の中やキャベツの葉の中に潜みこむと犯行は大胆になるようです…夜な夜な、オッカーザウルスの目を盗んでは、『第2サティアン』に出入りしている『夢屋国王』も同類かもしれない…^^;