その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(国勢調査「な」ver.3)

2011-07-02 10:55:47 | 夢屋王国

「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(小野小町)
花は桜であるから、我が身に降りかかる雨は、春雨ということになるのだろうけれども、鬱々とする梅雨空をイメージするのは、私だけでしょうか?絶世の美女と謳われた「小町」もお肌の衰えを感じ、巧みな掛詞のオンパレードで、アンチエージングに励んだのでありましょうか…^^;
今日は、とにかく暑かった。仕事は久し振りの外の営業…部下と『行商』と称して、半日歩き回り、ハンカチをタオルに持ち替えて屋外で働くオジサンに変身いたしました。
私には『行商』に飽きたときに立ち寄る『街の親切な電気屋さん』がある。今日は、アイスクリーム「モナ王」を片手に、電気屋さんのショールーム(オヤジさんの作業場と化しているのだが…)で一服させていただいた。
そして、おカミさんが、急に語り出す「夢ちゃん!私、乳がんだったのよぉ~。」
そして、あれやこれやと彼女の闘病生活を聞かされたのであります。
              
がん患者の心理は、「衝撃の段階」「不安定段階」「適応段階」というステップを踏むと言われているようで、彼女の場合は既に手術も終え、残された時間を精一杯生きようとされている。「残された」と表現するのも、残念ながら彼女の場合、進行性のガンとのことだからである。どこまでも明るく話をされるのだが、どうやら躁と鬱が交互に訪れるようであり、こうした心理状態は本人にしか分からない世界なのだと思いつつ、彼女の話に同調と冗談を混ぜ合わせながら、ひと時を過ごしたのでありました。
              
病気になって初めて気づく「健康」のありがたさ。明日はまた来ると思い、安心して眠れるありがたさであります。
さぁ、健康で働けるうちに『国勢調査』を進めよう…本日は、春ダイコンの葉に訪れた「ナガメ」であります。葉がボコボコですが、これは赤い彼女の仕業ではない…濡れ衣というものである。彼女の顎の下にいる「キスジノミハムシ」の仕業なのであります。彼女たちは、アブラナ科の作物を吸汁しますが、小さな白い斑点が残るだけ…大量発生でもしない限り、恐れるほどの被害は被ることは無いと『夢屋国王』は確信しているのであります。
重い話題の後は、「眺め」と「長雨」…「ナガメ」、「我が身世に降る」…「濡れ衣」という、『夢屋小町』の言葉遊びに気付いていただければ、拍手をお願いいたします^^;

No.022 ナガメ Eurydema rugosa  昆虫綱 半翅目 カメムシ科
英名が「cabbage bug」と言い、漢字も「菜亀」が充てられる。『夢屋国王』から、畑のおこぼれを頂戴するだけですから、花(翅)の色の移ろいを眺めさせていただきましょう^^;

コメント (2)
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