その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(少年の日の思い出)

2011-07-12 20:16:53 | 夢屋王国

ヘルマン・ヘッセの短編小説「少年の日の思い出」は、国語教科書に掲載されていた作品でありますが、今でも教材として採用されているらしい。当時、中学生であった『夢屋少年』は、主人公である「僕」に等身大の自分を感じ、コムラサキの羽の動きに呼吸を乱す情景や感情が、「僕」そのものだったような気がします。以来、36年…未だに大人に成り切れない『夢屋国王』は少年の心を持ち続けたまま、昼休みに「大沢山」に出掛けるのであります。右手に握った捕虫網はデジカメに変化したものの、わずか15分程度の里山歩きと昆虫の動きに感動するために…^^;
              
昨日の山形は暑かった。エアコンは入っているものの省エネ設定・時間限定…不満とストレスがタラタラと汗と一緒に流れ出すのでありますが、小さな沢沿いの山道を歩いていると、不満の汗は引き、昆虫たちが私を迎えてくれるのであります。
そこには彼らの日常生活があり、歓迎される訳でも無く、無視されるか、疎ましげに飛び立ってしまうのが常でありますけれども…。
              
『サナエトンボ科』のトンボは、『夢屋国王』が向けた『デジ網』のレンズに驚いて飛び立ったものの、目の前に飛び出した虫を見つけ、レンズに驚いたことさえ忘れ、一瞬にして、それを口で捕らえたかと思うと昼ご飯にしてしまいました。清涼感のある「花」の被写体を選んでいると、同定不能な『昆虫』が無心でヒメジョンの花粉を食べております。里山である「大沢山」は、決して人里と違った植生ではなく、真新しい光景がある訳でもありませんが、こうして昆虫たちが繰り広げる躍動感や生命感が溢れるフィールドであります。
昼休みの終わりを気にしながら、車のエアコンを最強にして職場に帰ると、背中にはまた嫌な汗が湧き出すのであります。
また、午後からの仕事が始まる…^^;

本日の『キュウリ爆弾』の本数、23本!!!

コメント
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