その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(少年の日の思い出2)

2011-07-13 12:33:46 | 夢屋王国

昨日の朝、「Jugendgedenken」というドイツ語の原題が気になって、書棚の奥に仕舞いこんだ独和辞典を引っ張り出そうとしましたが見つかりません。夕方、帰宅した私に、我が家の『オッカーザウルス』がひと言、「夜中に部屋に来た…?」
そうである。私が、モゾモゾと活動を開始する午前4時は、彼女の生活感覚では『夜中』なのであります^^;
「ちょっと気になるドイツ語があって…」(夢屋国王)
夫の不可解な『夜中』の行動に怪訝な顔をしながらも、『オッカーザウルス』は、私が学生時代にしか使うことのなかった独和辞典を探し出して来てくれたのでした。
「Jugend…青年(少年)」「gedenken…回想」、翻訳された題名が「少年の日の思い出」…難なく読めた独和辞典も『大人のメガネ』を掛けないと読めなくなってしまった身ではありますが、当然と言えば当然の和訳結果にひとり納得したのでありました。
「ヘルマン・ヘッセの『少年の日の思い出』という作品を学校で習ったかい?」(夢屋国王)
「あぁ、あれね!何かねぇ、
読んだ後、クラスの中が暗~くなったよ…。」(二女…就職浪人中)
確かに、「僕」の心の葛藤と非の打ち所の無い「エーミール」の冷ややかな対応は、清涼感溢れる少年時代の回想ではなく、私も含めた少年少女と等身大の「僕」の憂鬱な思い出としか映らないのであります。
              
『夢屋王国』の国勢調査に行き詰まっている訳ではございません^^; むしろ、順調に進んでいるのですが、少年時代を思い出して「ナツアカネ」と「アキアカネ」、いわゆる『赤とんぼ』を簡単に見分ける方法をご紹介しようと、国王のお狩場である「大沢山」の沢沿いに集まり始めた『とんぼ』に目を凝らしていると、こんな状況に出くわしてしまうのであります。
見分けるためには「胸板」を見て…
  
「ノシメトンボ」の頭と胴体が反転している。必殺仕置人…
自分の体の何倍もありそうな獲物をクモがしっかり抱え込んでいる光景…オヤジ少年を喜ばせるには充分な情景が繰り広げられているのであります。このクモの名前は何だろうなどと、王国内の国勢調査を即中断してしまうので、調査結果をご報告出来ないのであります^^;
「少年の日の思い出」に登場する「僕」と同じように、お菓子箱で出来た標本箱や使われなくなった古い窓ガラスをカッターで切って作った自作の標本箱を大切にしていた『夢屋少年』。そして「エーミール」のように上等な標本箱に展翅された「カラスアゲハ」を夏休みの自由課題として、提出する『夢屋国王』少年時代の同級生を対比しながらブログを更新しようとしていた私は、いつの間にか在らぬ方向へ話題が進んでしまうのであります。そういえば、安物の捕虫網は、本来の昆虫採集から、川の魚を取るための網と化し、泥の重さで壊しては、いつも祖母に怒られていたっけ…。
いつまで経っても、少年時代からの無計画さは治っていないようであります…^^;

No.〇×△ ガザミグモ Pistius truncatus クモ綱 クモ目 カニグモ科
「ガザミ」とは、食用のワタリガニのことで、形状が似ていることから名付けられたものと思われます。体色変化は個体差があるようですが、このクモでしかないな…と思い込んでいます。いつものように『夢屋王国』内の住民ではないので、住民登録せず^^;
ちなみに、巻頭の画像は、「少年の日々」を思い出して作りはじめた「かかし」でありますが、「へのへのもへじ」は、我が家の『オッカーザウルス書』であり、決して私の似顔絵ではないと信じております。
本日の『キュウリ爆弾』本数22本…

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする