冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

【固定記事】冒険遊び場たごっこパークって?(開催日の子供たちの様子は、この下に綴っていま~す)

2025年02月02日 | 冒険遊び場たごっこパーク

冒険遊び場たごっこパークの開催日は、NPO法人ゆめ・まち・ねっとのフェイスブックでご確認ください。
こちらです。


 「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」では、子どもを豊かに育む機能を「地域」が有していたころのように、子どもたちが自由に遊べる環境づくりをしようと2014年12月26日から本格的に「冒険遊び場たごっこパーク」を実施しています。

 「冒険遊び場たごっこパーク」は、万葉集にも謳われた田子の浦港(「たごっこ」の由来)にほど近い公園と川を会場に、隔週の土日を中心に開いています。

 今や多くの公園には火遊び禁止、ボール遊び禁止、自転車の乗り入れ禁止といった禁止看板が立ち並びます。

 子どもたちが生き生きと遊んだ海や川は汚れ、森は子どもだけで入るのが危険な場所になりました。

 空き地や資材置き場は、責任問題の高まりから子どもの密かな遊び場ではなくなりました。

 何よりも問題なのは、そうしたことと平行して大人の意識が変わったことです。

 本当は、学校教育や塾、各種習い事などとは雲泥の差で、子どもの遊びには、とくに外遊びには大きな価値があるのに、遊びに価値を見出す大人が少なくなりました。

 その結果、子どもたちから「遊ぶ」という権利が奪われました。



 しかし「冒険遊び場たごっこパーク」では、ご覧のように四メートルもある土手から豪快に川へと飛び込む子どもたちの姿があります。



 土砂降り雨の日に泥遊びに夢中になる子どもたちの姿があります。



 焚き火でお餅や芋を焼いたり、時にはカレーやスパゲッティを作ったりもしています。

 木登りに興じ、鋸や金槌を使って廃材工作や基地づくりもします。

 おやつを求めて、近所の商店までリヤカーで悠々と公道を進んでいくこともあります。

 そして時には、まったり、のんびりしているだけのときもあります。


「冒険遊び場たごっこパーク」では、この画像の右上にある看板をいつも掲げています。
 大人に向けて、こんなことを伝えています。

遊びには失敗が付き物です。
木に登れない 火が点かない のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるからおもしろい。
失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる 火を付けてあげる のこぎりで切ってあげる。
泣かないように やけどしないように けがをしないように。
それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
『たごっこパーク』は遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」 「ほらこうやりなさい。」 「やめなさい。」
その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?


 僕らは、このように子どもたちが生き生きと遊べる環境を保障し、あとはニコニコと眺めています。

 危ないからやめなさいと注意することも、こうしたらうまくいくよと指導することもありません。

 その逆に、「冒険遊び場」なんだから、何かして遊びなさいなんて言うこともありません。

 子ども任せだからこそ、豊かでハチャメチャな遊びの光景が見られるのです。

 そんな子どもたちを見ていると、本当に嬉しくなります。
 
 「今」を生きている感じがするからです。

 子どもたちは「今」を生きることが許されなくなってきています。

 将来、自立した大人になるための「準備」だけを日々重ねることを求められているように見えます。

 学校でも家庭でも地域でも。

 子どもたちが「素」になれる場に居合わせる者の実感として、彼らを取り巻くさまざまな課題の背景の一つにそんなこともあるのかなと思います。

子どもたちは「今」を生きてこそ輝きます。

 「冒険遊び場たごっこパーク」には、いくつかの特徴があります。

 子どもの生活圏での開催、参加費無料、親の申し込み不要。

 イベント・プログラムは一切なく、タイムスケジュールもなし。

 いつ来て、いつ帰ってもよく、遊ぶのも遊ばないのも自由です。

 このような特徴の「冒険遊び場たごっこパーク」を続けていたら、様々な子どもたちと出会うことになりました。

 子どもが自力で来られる場所で実施し、参加費無料にしたら、結果的に生活困窮家庭の子どもが来られる場所になりました。

 親の申し込みが不要なので、子育てに消極的な家庭、地域から孤立した家庭の子どもと出会うことになりました。

 イベントやプログラムがないので、集団で歩調を合わせて一つのことに取り組むのが苦手な子どもにも居心地のいい場所になったようです。

 大人の望むやり方や進度で課題に取り組むことが不得意な子どもも常連になりました。

 遊ぶも自由、遊ばないも自由なので、独創的な遊びを一人で黙々とやることが得意な子どももいれば、大人の許容範囲を超えてハチャメチャに遊ぶことが大好きな子どももいる遊び場になりました。

 そして、こんな言葉を記した看板も掲げるようになりました。

『 Better a broken bone than a broken spirit 』
(訳)心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。




 様々な子どもとの出会いはテレビ東京「がんばれプアーズ」で特集紹介されました。

 こちらをクリック⇒「がんばれプアーズ」

 ここまで、長々とお読みいただき、ありがとうございます。 お待たせしました。

 活動主旨をご理解いただき、「冒険遊び場たごっこパーク」へ行ってみたいという方に基本情報の提供です。


【開催日】
 
 NPO法人ゆめ・まち・ねっとのフェイスブックでご確認ください。
 ⇒こちらです。

 

 基本的には隔週の土日に開催しています。

 土砂降りでもやってます…。⇒こんな感じ

【開催時間】
…朝10:00から最後の子どもが帰るまで。

【開催場所】
静岡県富士市島田公園および小潤井川←クリックすると地図が見れます。

【参加費】
…無料(みなさんのカンパに支えられています)

【募金のお願い】
…地域のみなさんの活動応援募金が大きな支えになります。
 わが子が豊かに育つためには、その友だちも、さらに地域の子どもたちみんなも豊かに育っていくことがとても大切です。
 どんな家庭の子どもでもいつでも遊びに行ける居場所をつくっていくために、ぜひ、活動応援募金をお寄せください。
(公園に赤い募金箱がありますので、お帰りの際にご協力ください。)

【駐車場】
…公園の東側(川沿いの土手)に数台停められます。

【電車の場合】
…上の地図を開くと右下に「よしわら」という駅の表示があります。
 JR東海道本線吉原駅です。
 吉原駅からですと2200m。
 もう少し近付きたい方は、吉原駅で『岳南電車』という超ローカル線に乗り換え、「ジヤトコ前」駅で下車。 ジヤトコ前駅からですと800m。

ケガと保険について←クリック】

【視察、研修、見学】
…行政・議員・各種団体等の視察や大学生の研修、見学などを随時、受け容れています。

【宿泊】
…遠方からの参加や視察、研修等を希望される方は、「みんなの家むすびめ」への宿泊が可能です。
 
【お問合せ】
…ここをクリック⇒[NPO法人ゆめ・まち・ねっと]

 ⇒「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」ホームページが開く。
 ⇒オレンジ色の【メール】というボタンを押す。
 ⇒メール送信フォームが開く。

 以下は、冒険遊び場たごっこパークについてもっと知りたい人向けです。 それぞれの項目をクリックしてみてください。

2004年、冒険遊び場たごっこパークを始める前に告知チラシに載せた思い

遊び場づくりは目標ではなく手段

これまでの歩み

自由な遊び場を地域のみんなで育むために

冒険遊び場(プレーパーク)の歴史

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