2009年8月7日(金) 叫び

　「夏休みの宿題なんて●●くらえぇぇぇ」

　と、叫びながら、飛び込んでいった少年たち。

　叫ぶ場所がある、ということの必要性をふっと思ったりした。

　夏休みに市内のあちらこちらの公園を覗いても子どもたちの姿にほとんどお目にかかれない。

　みんな、どこで、何をやってるんだろ。

　
　子ども12人　大人8人　計20人


　

2009年8月8日(土) 語らう

　時に真剣に子どもたちの居場所について語らう。

　時に子どもたちのバカバカしい姿を遠目に見ながら遊びについて語らう。

　冒険遊び場たごっこパークでは、子どもたちと遊ぶことよりも、大人と語らっている時間の方が多い。

　活動への共感の輪を広げる。

　そのことが結局は、子どもたちが生き生きと暮らせるまちづくりに繋がっていくから。



　子ども17人　大人13人　計30人

2009年8月9日(日) 見本みせるからっ

　昨日、一昨日と来ていた17歳のリョウタに連れられて、高校3年生が3人初参加。

　たごっこパークでは、高校生や中学生がボランティアやリーダーという役割を与えられることはない。

　中高生たちも自分の思うままに遊び、休み、過ごしてほしいと願うから。

　そして、中高生がリーダーでもボランティアでもないので、常連の小学生たちは逆にリーダー気どりだ。

　小学4年生のケント。

　たごっこパーク名物の土手からの飛込みを伝授。

　「いい、オレが見本見せるから、見ててよっ！」

　なんて、偉そうなセリフを口にして、得意気に飛び込んでいった。

　居場所ってこういうことなんじゅないかなぁって思うし、遊びってそういうことなんじゃないのって、思うんですよねぇ。


　子ども26人　大人12人　計38人

2009年8月10日(月) まなざしと背中

　釣りが大好きな小学2年生のタクミのために、竹を加工して釣り竿を作ってあげている中学生・ショウ。

　誰に頼まれたからやっているわけでも、そういう役割だからやっているわけでもない。

　手伝ってあげようと思った。ただ、それだけの気持ちなんだろう。

　なたを使って、糸を巻き付ける部分を加工するショウの真剣なまなざし。

　そして、それをじっと見詰めるタクミの背中。

　この二人のまなざしと背中を見て、「あ～そんなやり方じゃダメだよ」、「どれどれ、手伝ってあげようか」なんて、声を掛けちゃう大人にだけはなりたくないと、僕らは思っています。


　子ども13人　大人7人　計20人

　

2009年8月21日(金) 待ちきれなくて

　夏休みのたごっこパークは10時開催。

　たっちゃんとみっきーはほぼ10時ぎりぎりに島田公園に行っている。

　多くの子ども向け活動では、スタッフが開会時間の1時間前とか2時間前とかに来て、準備を始めて、子どもや保護者を待つというスタンスではないでしょうか。

　僕らがそうしないのは、それでは、サービスを提供する側とされる側という関係になってしまうと考えるからです。

　なので、いつも10時近くに来て、それから、ドラム缶を出したり、リヤカーの鍵を外したり。

　廃材工作をやりたいという子が現れてから、工具を並べたり。

　ところがこの日、公園に着くと、なんと、立て看板やゴミ箱、テーブルなどがすでに並べられていました。

　やってくれたのは中学生のよっしー。

　10時開会が待ちきれなくて、30分も前に来ちゃったから、あれこれとやってくれたらしい。

　自分の居場所、だもんね。


　子ども13人　大人6人

2009年8月22日(土) 絶滅危惧種

　子どもたちがハチャメチャに遊ぶ川で、この日は富士自然観察の会の方々が水生生物の観察会をしていました。

　会員のお一人、ＮＯＺＯさんは、この日ばかりは、川に棲む魚や川エビ以上に川で遊ぶ子どもたちに興味津々だったようです。

　水生生物も環境の悪化で減少し、中には絶滅の危機なんていう種もあるでしょうけど、それ以上に川で遊ぶ子どもは完全に絶滅危惧種!?ですもんね。

　ＮＯＺＯさんがブログに子ども観察の結果を掲載してくれました⇒★進め!!野外探検隊★


　子ども17人　大人14人　計31人

2009年8月23日(日) 共感の輪

　たごっこパークのスタッフ・たっちゃんもみっきーも「子どもと遊ぶのが好き」でこの活動をしているのではなく、「子どもが遊ぶのが好き」だからやっているのです。

　だから、近所のおじいちゃんやおじちゃんがスイカの差し入れやら、虫除けの蚊帳の取り付けなんかに来てくれたら、のんびり、まったり、談笑します。

　子どもたちが外で遊ぶ、というとても単純なことが今の社会ではどれほど失われてしまっているのか、語ります。

　たごっこパークの子どもたちがどれほどキラキラしているか語ります。

　「そうさやぁ、昔は、なぁに、みんな、そうやって、遊んでただもんで…」

　生粋の富士弁でおじいちゃんが60年前の遊び事情を話してくれます。

　そうやって共感の輪を広げていくことが大切なんだと思います。

　地道にコツコツ、一歩、一歩、一人、一人。


　子ども24人　大人16人　計40人　

2009年8月24日(月) 娘の成長!?

　小学生の時からの常連っ子の一人・リホは、中学でソフトボール部に入った。

　この日は、同じソフトボール部のアヤカとグローブを持って、遊びに来た。

　ポジションはピッチャーになったというリホ。

　大学まで野球部だったたっちゃんの血が騒ぐ。

　「ちょっと、投げてみてよ。」

　ウィンドミル投法で結構、ビシッとボールが届く。

　なんだか、娘の成長を感じる親のような気持ちになる。


　子ども24人　大人10人

無限に広がる発想

この二人を見ていると子どもの発想ってほんと無限大なんだなって思います。

そして、こんな子どもたちがいるんだから、「○○作りプログラム」とか「△△を作ってみよう！」なんてイベントを仕掛けちゃうのがもったいないと思うんです。

なので、冒険遊び場たごっこパークには、イベントもプログラムもありません。

何気ない光景

　冒険遊び場たごっこパークは、子どもたちの足で遊びに来れる場所でやっていることに一つの意義があります。

　山の中や森の中が会場では、こんな光景が生まれません。

　別に三世代交流なんとかイベントとかをやっているわけでもない、本当に何気ない光景です。

　でも、その何気なさが、今、この時代に必要なんじゃないかと思ったりするんです。

プラゴミ

4月からプラゴミの分別回収が始まった当地。

子どもたちが目で見てわかるように、ゴミ箱をこんな感じにしてみました。

視覚的構造化、というんだそうです。

二人が見つけたものは…

遊び道具をあれこれしまってある棚で二人が見つけたものは…



セミの誕生！

下段

上段

喜びを分かち合う

飛び込む



飛び込む



飛び込む



喜びを分かち合う



そして、助け合う




人は本来、どうやって生きていったら幸せなのか。

ケント、アヤカ、ユウキが教えてくれているような気がしませんか？