冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

[通算474回目] 2011年11月20日(日) 自分の責任

2011年11月30日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 活動実践を紹介してほしいという講演依頼をよくいただきます。

 講演後に必ず出る質問が「何かあったときの責任はどうしていますか?」というもの。

 「のこぎりで指を切っても、焚き火で火傷をしても自分の責任だよということが大前提です」と答えています。

 ただしそれは、指を切っても、火傷をしても、スタッフも周りの人たちも知らんぷりということとは大違いです。

 大雨の翌日、こんなに濁った川でカニやエビを捕まえていた子どもたち。

 少年のメガネが川に落ちてしまいました。

 それをこんなに必死で捜す仲間たち。

 怪我をしたとき、火傷をしたとき、大切なものを失くしてしまったとき、本気で心配してくれる人たちがいるから、「自分の責任」を引き受ける覚悟も生まれるのだ。

 今、日本では「自己責任」という言葉があまりにも冷たい言葉として使われていないだろうか。


  幼児5人 小学生10人 中学生4人 高校生2人 大学生4人 大人8人 計33人
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[通算473回目] 2011年11月19日(土) 共有する時間

2011年11月30日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 夕方にはこの画像に写るブルーシートの屋根がついに吹き飛ばされたほどの雨と風。

 シートの屋根下に水溜りができないようにダムを作ったりしていたけど、だんだん無意味に思えてきて、作業はいつしかやけっぱちの遊びに変わる。

 そして子どもも青年も大人もこんな日にこんなことやってるの市内で自分たちぐらいじゃねぇかなぁという妙な連帯感が生まれる(笑)

 晴れの日はそこかしこでいろんな遊びが展開されておもしろいんだけど、こんな大雨の日に共有する時間も子どもたち、青年たちとの心の距離を縮めてくれるようでこれまたいいんだよね。

 まぁ、体力的には辛いけど…(笑)


  小学生3人 中学生3人 高校生1人 大学生4人 その他未成年1人 大人6人 計18人
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[通算472回目] 2011年11月6日(日) 順番待ちの列

2011年11月30日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 雨の降る中、キャッチボールを始めた父子。

 息子は学校や通っているクラブですぐにトラブルを起こし、頻繁に呼び出しをされるとお父ちゃんは嘆く。

 それでもお父ちゃんは前向きに、前向きに、ここへ遊びに来て息子と向き合う日々を重ねている。

 いつしか、そんなお父ちゃんキャッチャーに「俺も投げたい」という子どもたちの順番待ちの列ができた。


  幼児4人 小学生10人 中学生5人 高校生1人 大学生4人 その他未成年1人 大人14人 計39人

 

 
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[通算471回目] 2011年11月5日(土) めっちゃ日常

2011年11月30日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 冒険遊び場たごっこパークで散髪する母子。

 こんな光景、子育て支援イベント会場でお目にかかることは絶対ないよね。

 それだけ母子にとってもここが日常の場になっているし、他の子どもたちにとっても、ここはこういう光景があっても別に驚かないぐらい日常になっているということなんだよね。


  幼児5人 小学生12人 中学生8人 大学生5人 その他未成年1人 大人16人 計47人
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[通算470回目] 2011年11月4日(金) 居場所

2011年11月30日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 平日開催となったこの日、午前中からやってきた中学生二人。

 準備を手伝ってくれたり、片付けを手伝ってくれたり、小さな子どもたちの遊びを支援したり…。

 優しさや思いやりを持った子どもたちなのに、学校に足が向かない。

 社会の許容範囲が狭くなり、学校はその狭い許容範囲に見合う「人材=材料としての人間」を育成する場になった。

 そんな教育に異を唱える感性の高い子ども、すなわち不登校の子どもは全国で12万人もいる。

 もちろんこの数字も大人に警鐘を鳴らしてくれている子どもたちのほんのひと握りに過ぎない。

 それでもこの国は、子どもたちの叫びを聞こえぬふりして、迷走を続けている。


  幼児3人 小学生7人 中学生3人 大人7人 計20人


 

 
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[通算469回目] 2011年11月3日(木) 自由な場は素が出る場

2011年11月30日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 「それは危ないよ」

 工作道具に手を出そうとする1歳児を優しく制する赤シャツくん。

 あるとき黒シャツくんが赤シャツくんのことを

 「○○○は学校でいつも怒られっ放しなんだよ」

 と教えてくれた。

 でも赤シャツくんは

 「そんなことないよ。たまには『うるせぇ』とか先生に言い返すもん」

 と誇らしげ…。

 そこ、反論するところじゃないんだけどね(苦笑)

 「子どもたちを自由にさせているとわがままになって大変じゃないですか?」

 と講演先で聞かれたりする。

 その逆だと思うんですよね。

 赤シャツくんみたいタイプは規制、禁止、規則が溢れている学校だからこそ次から次へとしでかしてしまう。

 でも、規制、禁止、規則がない冒険遊び場たごっこパークでは、この画像のような優しさを発揮している場面によく出くわす。

 ゴミの分別を視覚的にわかりやすくしてあげれば、ポイ捨てなんかすることはない。

 人なっつこい笑顔と100m離れても聞こえそうな大声で「たっちゃん」「みっきー」と話し掛けてくる。

 自由な場は素が出る場。

 それは子どもが本来持っている優しさやまじめさや正直さや明るさが出る場なのである。


 幼児8人 小学生16人 中学生6人 大学生1人 大人17人 計48人

 
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視察の大学生のつぶやき感想

2011年11月20日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 定期的に視察研修を受け入れている浜松学院大学からやってきた4人の学生のつぶやき感想

●しょうちゃん

 本日で三度目のたごっこパークでしたが、たごっこに来ると毎回違う色々な驚きや笑いや感心があります。

 これはもちろん、たごっこで遊ぶ子供達から。

 たっちゃんやみっきー、それから保護者の方が見守るなか、完全に自分の世界を持って遊ぶ子供達の姿を見て『これが本当の子供の姿だ!』と思いました。



●かずき

 今回の視察で一番驚き、感動した事は子どもたち同士のケンカに子どもが自ら仲裁に入り、収める事が出来る「子どもたちの社会」が成り立っているということです。
 
 普段、スマイルスポーツというゼミ活動で子どもたちと接していますが、そこでは皆が見て見ぬフリをしてしまいます。

 スマイルスポーツにも「子どもたちの社会」を作る事が出来るように、私たち学生が出来る事をしていきたいと思います。



●はるな

 2日間お世話になりました!
 
 今回わ、たごっこぱーく3回目で、今までわただ遊んでた感じだけど今回はいろいろ自分なりに考えて子供と接することが出来たなと感じます。

 たごっこの子供達を見ているとこれが本来の子供の姿なんだなぁと思います。

 子供が子供で居れる場所ってゆうか、学校などで学べない事を沢山経験出来ていると思います。

 今回感じたことをスマイルでもいかしていこうと思います。



●ハリー

 現代の子ども達は「しっかりしている」ことが出来て当たり前かのように一方的に考えられ、そうでない子は弾かれてしまう。
 
 しかし、そういった子も自由に自主性を持っていられる場がたごっ子であり、そういった社会を作るために自分たちにも考え続けることが大切だと感じた。
コメント (2)
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