冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

活動を支えてくださーーい!

2004年12月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 子どもたちの自由な遊びを見守り、居場所づくりを継続し、定着させていくために…。次のようなご協力を待ってマース。
[ひと]
 できることを、できるときに、楽しみながら!!がモットー。一緒に遊び場づくりをしませんか?
[もの]
 食材やのこぎり、かなづちなどの工具、綿ロープ、マッチなどなど。子どもたちの遊びの素材を提供してください。
[カンパ]
 プレーリーダー(子どもたちの自由な遊びを支える人材)を継続的に確保していくための謝礼や運営に必要な物の購入費用として。
 
 クリック→ゆめ・まち・ねっとへの活動支援
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冒険遊び場(プレーパーク)の歴史

2004年12月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 世界で最初の冒険遊び場(プレーパーク)は、1943年に第二次世界大戦さなかのコペンハーゲン市郊外につくられた「エンドラップ廃材遊び場」です。造園家ソーレンセン教授は、こぎれいな遊び場よりも、ガラクタのころがっている空き地や資材置き場で子どもたちが大喜びで遊んでいる、という長年の観察にもとづいて、「廃材遊び場」を提案したのです。教授のアイディアのもとに、建築家ダン・フィンクがデザイン、初代プレーリーダー、ジョン・ベルテルセンと子どもたちによってつくられました。

 大戦直後、1945年にエンドラップを訪れた造園家アレン卿夫人は深く感銘を受け、その思想をイギリスにもち帰り、ロンドンの爆撃跡地に冒険遊び場をつくり、世論を喚起し、冒険遊び場運動を隆盛させました。イギリスで力強い大きな流れとなった冒険遊び場運動は、発祥の地、デンマークに逆輸入され、やがて1950~70年代を中心に、スウェーデン、スイス、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、日本、オーストラリアにも広がっていきました。近年になって、香港やカナダで、冒険遊び場づくりの新しい動きが生まれてきています。

 日本には1970年代に初めて紹介されました。日本でも近年、責任追及の風潮が広がり、子どもの行動が規制され、子どもの遊び環境が貧弱化していく中で、住民主体の自発的な運営により、現在260を超える団体が冒険遊び場(プレーパーク)活動に取り組んでいます。
 参考サイト→特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会
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冒険遊び場たごっこパークのあゆみ

2004年12月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 1999年1月に第1回の「冒険遊び場たごっこパーク」を開催しました。当時は富士市西部浄化センター付近の空き地を利用して、月1回のペースで開催していました。

 また、浜松市五社公園や静岡市駿府公園へ、県子育て支援室の依頼を受けて、子どもたちと冒険遊び場(プレーパーク)を開催しに出張もしました。

 2002年からは、市の土地の利用が難しくなり、立光寺というお寺の裏庭をお借りすることになりました。ここでも月1回のペースで開催していましたが、定期的に第○土曜日というようには、開催できる体制ではありませんでした。

 そして、2004年9月にNPO法人ゆめ・まち・ねっとが設立され、スタッフの確保や広報活動などの体制ができたので、同12月、場所を柳島公園に移して8日間連続のたごっこパークを開催しました。
 2005年3月には、柳島公園に面した市営団地の皆さんとの共催により3日連続で実施。

 こうした積み重ねにより、2005年5月からは文部科学省委託事業「地域子ども教室推進事業」として毎月3~4日程度、定期的に開催できるようになりました。

 さらに、2005年7月からはニッセイ財団の助成金もいただけるようになり、上記と合わせ月4~5日程度、開催できるようになりました。

 しかし、市教育委員会が事務局を担い、各種団体が委員を務める実行委員会方式という枠組では、どうしても冒険遊び場づくりの本質を理解してもらえない部分があり、文部科学省委託事業としての開催は2006年2月で終了となりました。
 また、その実行委員会での議論により、柳島公園での継続開催に将来的な展望が見えないと判断し、活動そのものも休止にしました。

 その後、再開に向けていろいろな人の協力、応援があり、2006年5月、場所を島田公園に移し、活動を再開しました。
 2006年度はニッセイ財団の助成金と県教育委員会の補助金をいただくことができ、再開した冒険遊び場たごっこパークの継続を支えてくれました。

 2007年度はさらに富士市市民活動支援補助金がいただけ、活動日数を年間100日に増やしました。

 2008年度はニッセイ財団の助成金と県教育委員会の補助金は切れたものの、富士市市民活動支援補助金が継続していただけたことと、共感する人たちからの募金にも支えられ、年間100日の開催を継続。

 2009年度は富士市市民活動支援補助金の継続が認められましたが、静岡県緊急雇用創出プランに採択されたことから、富士市市民活動支援補助金は辞退。それでも年間100日の開催を継続しました。

 2010年度は再び富士市市民活動支援補助金の採択を受け、年間77日の開催をしました。

 2011年度も富士市市民活動支援補助金の採択を受け、年間66日の開催を予定しています。
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たごっこパークの思い

2004年12月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 子どもたちは、遊びの世界で実に多くのことを学びます。子どもたちにとって遊びとは、食べることや寝ることと同じくらい大切で、遊ぶからこそ子どもは生きるといってもいいでしょう。
 遠い昔の子どもたち(今の大人たち)に遊びの思い出を語ってもらうと、川で泳いだ、海に素潜りして魚を捕まえた、山で遊んだ、稲刈りあとの田んぼで相撲をした、すずめを捕まえて食べた、草野球のボールで近所の家のガラスを割った、畑のイモを盗んで食べた、他人の家の柿を取った、ビワを取った、車のタイヤをパンクさせた、壁に落書きをした、ザリガニをたくさん捕まえて気付いたらみんな腐って死んでいた、カエルの口に爆竹を突っ込んで破裂させた、トンボの羽をむしった、道端に咲いている花を棒で打ち飛ばした、広場で爆竹を鳴らした、チャリンコで爆走した、燃える新聞紙ボールでサッカーをした、工事現場で遊んだ、農協の米倉庫で遊んだ、雨の日にずぶ濡れで遊んだ、水溜りにばしゃばしゃ入って遊んだ、泥団子を作った、砂場にダムを作った………。
 尽きることなく、危ない遊び、汚い遊び、うるさい遊びの数々が語られます。

 今、子どもたちは何をして子ども時代を生きているのでしょうか?
 かつて、子どもたちの遊び場だった野は、山は、川は、畑は、田んぼは、路地裏は、空き地は、今も子どもたちの遊び場となっているのでしょうか?
 そして今や、公園ですら、子どもたちにとって魅力的な場所ではなくなっています。ボール遊び禁止、自転車乗り入れ禁止、火遊び禁止、木登り禁止…と禁止看板が立ち、滑り台には「手すりを掴んで滑ること。仲良く順番に滑ること。おしりを付けて滑ること。」と規制看板が立っています。ある公園には、こんなポスターが貼ってありました→ポスター
 なぜ、野山から、海川から、路地裏から、公園から、子どもたちの遊びが消えてしまったのでしょう?
 どうしたら、子どもたちに生き生きと遊べる環境を返してあげることができるのでしょう?

 冒険遊び場たごっこパークは、かつての子どもたちが当たり前のように遊んでいた環境を今の子どもたちに返してあげようとする活動です。そのために、行政や地域の人たちや親たちと一緒に子どもたちの遊びのことを考え、一緒に居場所づくりをしていきたいのです。
 子どもたちが生き生きするまちは、きっと誰もが生き生きするまちとなるはずです。
 ですから、子どもたちの遊び場を作っていくことは、まちづくりそのものだとも言えるのです。

 さぁ、一緒に子どもたちの遊び場づくりを、居場所づくりをしませんか?
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プレーリーダー宣言

2004年12月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク
2002年2月6日~11日に富士山こどもの国で行われた「第1回全国プレーリーダー遊学祭」にて全国のプレーリーダー、プレーパーク関係者が集まって、『プレーリーダー宣言』を採択しました。

 遊ぶからこそ子どもは生きる。
 遊びは子どもにとって、食事や睡眠のように生存と成長のために欠かせない。それは芸術のような魂の表現であり、哲学のような存在の証明であり、旅のような心の修養であり、航海のような未知への冒険であり、人間関係をつむぎ上げる文化そのものなのだ。
 一方、冒険を恐れる大人たちは、失敗することをひどく嫌い、金で買える物や点数で計れるものばかりに心を奪われ、自分が子どもの命の道筋を先導できると錯覚し、大人の思い通りにならない子どもの自由な遊びを無視し、ときには排除すらしてきた。
 その結果、子どもはその体の中に秘めた、生きる原動力たる生命力を発揮する術を奪われ、聞き分けのよい「小さな大人」でいることを強いられてきている。
 「今」を生きることを許されない子どもたちは、生きる実感を持つことができない。

 子どもから自由な遊びを奪おうとするあらゆるものたちよ。
 子どもに自由な遊びを返還しようではないか!
 そのために力を注ごうとする人たちよ。
 立場を超えて手をたずさえよう。

 我々は感じなければならない。生きる実感を持たない人間がつくりだす社会のむなしさを。
 我々は知らなければならない。遊びを通してでしか紡げない人間関係があることを。子どもが子どもだからこそ持ち得る自由と力を。
 我々は思い出さなければならない。時間を忘れて遊んだことを。心の底から笑えたことを。居場所を奪われた悔しさを。本気でぶつかり合う仲間がいたことを。

 二度と来ない子ども時代。そこに「生きる」ことの根源がある。

 プレーリーダーは、子どもか自由に遊び、生き生きできる環境を実現することを目的に行動する。

 一、子どもが主役の遊び場をつくる
 一、子どものありのままを受けとめる。
 一、子どもと人として対等な関係を築く
 一、遊びから見える子どもの姿を発信し続ける
 一、子どもの遊びを重視できる社会へと意識の転換を図る

 プレーリーダーは以上のことについて、常に自己研鑚することをここに宣言する。
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ケガと保険について

2004年12月21日 | 冒険遊び場たごっこパーク
 子どもたちがやりたいことに自由に挑戦する「冒険遊び場たごっこパーク」では、のこぎりで手を切ったとか、木登りに挑戦して膝小僧を擦りむいたとか、べっこう飴を作ろうとしてやけどをしたとか、そんなことがあったりもします。
 でも、子どもたちは、そうやって小さなケガを繰り返すことで大きな危険から身を守ることを知り、そして他人を思いやることを学びます。
 小学生のときにそんな体験を繰り返した子どもたちが中学生になり、年下の子どもたちの安全に気を配ったり、怪我をしたときの対処方法を教えたりという場面も見られます。

 子どもたちの自由な遊びを見守っていくためには、「遊びのケガは子どもの勲章だ」という大人の姿勢が欠かせません。
 どうぞ、その点をご理解の上、子どもたちを「冒険遊び場たごっこパーク」へ送り出してください。

 ただ、もちろん、スタッフは、スタッフ側の責任により子どもにケガを負わせてしまった場合の賠償責任保険には入っています。
 それに子どもたちが遊んでいてケガをしたの「自分の責任だよ」となんの治療もせず、放っておくということはありません。
 「冒険遊び場たごっこパーク」の常駐スタッフ・みっきーは、看護師資格もありますし、ケガの応急手当はもちろんします。
 ケガの程度によっては、家庭に運んだり、病院に連れていったりももちろんします。
 (幸い、土日に対応している救急医療センターは車で5分の場所にあります)

 ただ、子どもたちの自由な遊びを見守る、いろんな挑戦の気持ちを摘み取らない、失敗のチャンスを奪わない、そんなスタンスでいますので、傷害保険の加入はしていません。
 そうでないと、木に登ろうとする子どもを見ては「危ないから登らないで」、のこぎりを手にする子どもを見ては「使い方を指導するからよく聞いていてよ」、火遊びをしようとする子どもを見ては「やけどするかもしれないから君にはまだ無理だ」などといちいちスタッフが注意する羽目になり、子どもたちの冒険心、挑戦、失敗のチャンスを奪うことになってしまうでしょう。

 それに、傷害保険をこちら側で掛けるためには、受付をきちんとしたり、名簿を書かせたり、会費を取ったりということをしなければなりません。
 そういうことをするとどうしても子どもたちの側とスタッフとの間にお客さんと管理人みたいな壁ができちゃったりもします。
 また、受付や名簿といった管理的な運営に抵抗を感じる子どもたちもいるでしょう。
 いろんなタイプの子どもが好きな時に来て、好きな時に帰れるように、そんなためにも傷害保険の加入を選択していません。
 親に内緒で来ている子どももいますし、ケンカで負けてプイッと帰りたくなる時もありますしね。

 ですから、子どもたち自身の責任によるケガやヤケドに対しての保険については、各ご家庭で判断し、加入しておいてください。
 ちなみに、学校で斡旋している「学校安全共済制度」は、学校内での活動に限らず、日常生活の中でのケガにも使えます。

 ところで、関連した余談ですが、講演などに行きますと、必ず、「子どもたちに何かあったときの責任はどうしていますか?」と聞かれます。
 いつもこんな風に答えています。
 「責任を回避する最も効果的な方法は、こんな活動をやらないことです。」
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