敬愛する児童精神科医・佐々木正美先生からの学びです。⇩
現代の私たちの社会構造は、子どもが友だち遊びをすることを困難にしています。
そのことに無頓着なまま子どもを育てていますと、後で大きな悔いを残すことになりがちです。
現代の家庭では子どもが少ない傾向にあります。兄弟や姉妹が少ないということは、それだけ人間関係の練習が不足しがちになるということです。
家庭の中で子どもが自分だけか、ほかにひとりしかいないような場合には、家庭内の人間関係がひとつの決まりきったパターンになりがちです。
同胞が多いと、それだけで種々複雑でダイナミックな人間関係が出来上がりますし、自分の友だち以外にも兄弟の友だちや仲間も大勢出入りするので、いろんな子どもとのコミュニケーションの機会が得られます。
しかし、ひとりっ子やふたりっ子では、同胞関係が少ない上に、親子の決まったパターンの人間関係に終始してしまいがちになるのです。
それにもかかわらず現代の私たちの家庭は、子どもが自分の家の中だけに閉じこもっていても、退屈しない仕組みが出来上がってしまっています。
まずテレビでは沢山のチャンネルが楽しい番組を競って放映してくれますし、たいていの家庭では玩具やゲームが充分あります。
その上、おやつも食べきれないくらいあるのですから、子どもたちはそれぞれの家庭の中にいるだけでもあまり退屈や欲求不満を感じないですむのです。
子どもたちそれぞれが多かれ少なかれこういう状態でいるのですから、あまり戸外で遊ぼうとしません。
また表に出て遊ぼうとしても、なかなか良い空き地や広場がありません。
その上、多くの子どもたちは幼児期から、ピアノやバレーやスイミングなどの稽古事やスポーツの訓練に通ったりしていますから、遊び合う時間がなかなかとれなくなっているのです。
(以上)
週末はどうぞ、異年齢の仲間と多様な人間関係を学ぶことができる「冒険遊び場たごっこパーク」へ。
今日明日開催です!!!
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幼児3人 小学生11人 中学生1人 青年7人
子ども22人 大人16人 計38人