［通算564回目］ 2013年4月21日(日) 包容力

たごっこパークに沼津から初めて遊びに来た父子。

小学３年生からの常連高校生がお父さんに仮面ライダーカードを見せて話し掛ける。

「これ、知ってますか？」

「おぉ、仮面ライダー１号」

「これは？」

「アマゾンだ、懐かしいなぁ」

「どうぞ」

「いいの？貴重でしょ？」

「二枚持ってるんでどうぞ」

父ちゃんが場に馴染むのに合わせるかのように、遠慮がちだった小学生の息子が次第に大胆に焚き火遊びを始めた。

高校生になってもたごっこパークに遊びに来る何人かの子どもたち。

彼らはそれぞれ持ち味は異なるんだけど、共通しているのは、初めまして的な親子に対する大きな包容力。

自分たちの居場所にようこそという雰囲気。

大人が見習うべきことがいっぱいです。


　幼児1人　小学生9人　中学生2人　高校生2人　大人8人　計33人

［通算563回目］ 2013年4月20日(土) ジャンケンポン

「ジャン・ケン・ポンっ！」

差し入れでもらったジャガイモを焚き火で茹でたものの、一人一個には行き渡らない。

で、子どもたちはジャンケンで勝った人が食べれることにした。

これ、ジャンケンで決める日もあれば、何かの勝負事で決める日もあれば、全員に行き渡るように対象物を切り分ける場合もある。

その日そのときそこに集った仲間で配分方法を決める。

大人が仕切らない子どもの遊びの世界ではこうしたことがいつも生じる。

だから、識者は遊びで社会性が身に付くというのだ。

初めから全員に均等に何かが配分されるようにお膳立てしながら、「さぁ、それではみんなで仲良く遊びましょうね」では社会性は身に付かないのだ。


　幼児1名　小学生15名　中学生2人　高校生2人　大学生11人　大人9人　計40人

［通算562回目］ 2013年4月14日(日) 頭が下がります

　特別支援学級に通う三兄弟。

　お母ちゃんは県外から越してきて、冒険遊び場たごっこパークの評判を富士市内のスクールカウンセラーさんから聞き、息子たちを連れて、せっせとせっせと遊びに来るようになった。

　そしてお母ちゃん自身は、「おもしろ荘」で開催している子育て勉強会「ワンコインゼミ」にもせっせせっせと学びに通っている。

　穏やかで理解あるお母ちゃんに養育されているせいか、三人とも穏やかで人懐っこい。

　そんな三兄弟がここしばらく、遊びに来なかった。

　どうしたかなぁと思っていたら、「もしかして、私が連れて来たいだけなのかもとも思い、あえて、休んでみたんです」とお母ちゃん。

　「そしたら、子どもたちが『たごっこパーク、行こうよ』って言ってきたので、嬉しくなって、遊びに来ました」と。

　どうしたら息子たちの豊かな育ちが保障できるのか、常に試行錯誤をしながら、日々を共にしている姿勢に本当に頭が下がります。


　幼児1人　小学生13人　中学生4人　高校生3人　大人12人　計33人

［通算561回目］ 2013年4月13日(土) 遊びで育つ社会性・協調性

　子どもたちがよくやる「ベッコウ飴づくり」

　お玉にお砂糖とお水を入れて、炭火でぐつぐつ煮込んで、一気に水で冷やすと、固まってベッコウ飴ができる。

　何人かの子どもたちがベッコウ飴づくりをしているところへ、まだ肌寒い春先なのに川遊びをしてきた子どもたちが引き上げてきた。

　「寒～っ！」って言いながら、枝や枯葉を入れて焚き火を大きくする。

　で、ベッコウ飴を作り中の少女は、平然と、じゃあこの辺で、という感じで勢いよく上がった炎の先にお玉をかざす。

　必要に迫られている人たちを優先しながら、自分も引き続きやりたいことを楽しむ。

　だから、遊びを通して社会性や協調性が身につくって有識者が言うんだよね。


　幼児1人　小学生21人　中学生5人　高校生1人　大人14人　計42人