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冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

【通算940回目 2020年1月25日(土) ボランティアを積極的に募集しない理由】

2020年01月25日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

講演会でよく聞かれる質問の一つが「ボランティアとかいないんですか?」というもの。

今日のたごっこパーク。

ボランティアがいないので、僕が椅子にペンキを塗っていたら、男の子が一人
「たっちゃん、何、やってるの?」
「ペンキ塗りだよ。」
「僕もやる。」

男の子が塗ってると、女の子が
「助手やるよ。」
とペンキの入った容器を持つ助手を買って出てくれました。

また、別の女の子がやって来て
「現場監督やろっかな。」

焚き火まわりのベンチも僕が「腰痛ぇ〜」なんて言いながら塗ってたら、若者くんが
「大変そうだね。代わろうか?」

ボランティアがたくさんいると、僕のペンキ塗りの仕事を代わりにやってくれると思います。

それは、子どもたちが遊びの一環として取り組むペンキ塗りの機会や若者が遊び場づくりに参画する機会を奪うことになっちゃったりするので、積極的にボランティアを募集しないようにしています。

それに、ボランティアがたくさんいると、子どもたちがペンキ塗りをやり始めた途端に
「おばちゃんがやってあげるよ。向こうで遊んできな〜」
なんて場面や

若者がやり始めたら
「こっち側から塗ったほうがいいよ。刷毛はこういう使い方で。ちょっと貸してごらん」
なんて場面も生まれちゃうかもしれません。

子ども・若者の主体性を奪わないために、興味関心の幅を狭めないために、手持ちの力を使って何かに貢献したいという気持ちを大切にするために、積極的にボランティアを募集しないようにしています。

あ、でも、あ〜それわかる!という方のボランティア参画は大歓迎です。

 

 

 

幼児2人 小学生6人 青年10人 子ども18人 大人8人 計26人


【通算939回目 2020年1月13日(月) 警察署】

2020年01月13日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

公園内に置かせてもらっている倉庫。

子どもたちが警察署に見立てて遊んでいます。

自転車は白バイになり、手押し車はパトカーになり。

こういうのって、僕らの時代もそうでした。

このジャングルジムが牢屋ね。

こっちの滑り台が警察署。

なぁんて、やってました。

子どもの本質って変わらないんだなぁって思います。

 

幼児4人 小学生4人 中学生1人 青年10人 子ども19人 大人8人 計27人


【通算937回目 2020年1月11日(土) こき使われる若者】

2020年01月11日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

「お〜い、メガネぇ〜、水、持ってきて〜!」

泥遊びをしている女の子たちに命令される若者くん(笑)

「なんで、オレがぁ!」

と言いながら、ちゃんと水を運んで上げる(笑)

 

 

幼児1人 小学生8人 中学生1人 大学院1人 青年12人 子ども23人 大人4人 計27人


【通算936回目 2019年12月22日(日) 勤勉性】

2019年12月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

「オレの背ぐらい積み上げるかな」

こういうときです。勤勉性が培われるのは。

敬愛する児童精神科医・佐々木正美先生から教わりました。

勤勉性は、学校の宿題をしっかりやる、家庭で決められた家事を手伝う、そうしたことで培われるわけではありません。

大人に与えられた課題をしっかりこなすことで勤勉性が培われるわけではありません。

勤勉性は、子どもが自ら課題設定をし、それに向けて一生懸命取り組むときに培われるのです。

その最適な環境が遊び場です。

そう教わってきました。

でも、「子どもが自らに課題設定なんかします?」と思われる方もいますよね?

子どもは自由な遊び環境にいると、必ず、最近接領域の発達課題に無意識に取り組みます。

最近接領域の発達課題とは、今まではできなかったけど、ちょっと頑張ればできそうなこと、ちょっと工夫すればできそうなこと、ちょっと仲間の力を借りればできそうなこと。

今まではできなかった木登りに今日こそはと挑戦する。

今まではできなかった高い所からの飛び降りに今日こそはと挑戦する。

今まではできなかった蓮華の王冠づくりに今日こそはと挑戦する。

さて、落ち葉の山を積み上げる男の子。

やりたくなってやり始めた遊び。やってねと言われた作業ではなく。

大人が作業としてやれば、ただのかったるいことなのに、子どもは嬉々として取り組む。

遊びだから。

やり始めて、さらに楽しくなってきて
「オレの背ぐらい積み上げるかな」
って自ら課題設定をする。

それに向けて、一生懸命頑張る。

年齢が上がってきて、体力もついてきた、知恵もついてきた、きっとできる、と。

もちろん、そんなことを本人は意識せずにですが。

子どもは自ら育とうとする。それを大人は信じて見守りたいですね。

 

幼児1人 小学生7人 青年9人 子ども17人 大人6人 計23人


【通算935回目 2019年12月21日(土) 感慨深い副市長視察】

2019年12月21日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

森田 正郁富士市副市長、伊東こども福祉部長、 小沢 映子市会議員、 笠井 浩 市会議員らが視察に来られました。

森田さんは、ゆめ・まち・ねっとを立ち上げたころ、財政課の職員でした。

当時はその財政課が市民活動支援補助金というのを所管していました。

ゆめまちもその補助金審査にとおり、森田さんにお礼の挨拶に行きました。

助成金を付けてくれたことへの感謝ではなく、審査の際のプレゼンの席上でこういう行政職員もいてくれるんだなぁという発言をされたことへの感謝を伝えるために。
(内容はちょっとここでは書けません)

そのときに森田さんはこうおっしゃいました。
(これもまた詳細は書けないのですが)
「国は子どものことを文部科学省と厚生労働省でやっているけど、一番、市民に近い市役所は、子ども課を作って教育行政も児童福祉行政も一体でやるべきだと思っているんです。
渡部さんたちところは、まさに教育でもなく、福祉でもなく、子どものことをやり始めてくれていますから、大いに期待しています。」

これはまだ活動3年目の僕らにとって、大きな励みになりました。

学年ごとに輪切りをして子どもを育てる教育、障碍や課題ごとに分けて子どもを支援をする児童福祉とは違う視点で子どもに関わり続けるという大きな指針をくださいました。

また、市の学校教育行政は、義務教育終了の15歳でほぼ関わりが切れ、児童福祉行政も法が規定する18歳未満で関わりが切れる中、中学を卒業しても、成人になっても、関わり続ける、必要とされるなら何歳になっても手を差し伸べ続けるという指針もくださいました。

森田さんとの出会いから13年が過ぎ、森田さんは副市長となり、僕らの現場に来てくれました。

学校とは違い、異年齢の子ども・若者が生き生きと交わり遊んでいました。

児童福祉とは違い、障碍のある子どももない子どももその間に位置しそうな子どもも分け隔てなく遊んでいました。

学校に足が向かない子どもも、中卒で働いている子どもも、居場所としてくれていました。

小学生の時から来始め、18歳をはるかに超えた今も来ている若者たちが居場所としてくれていました。

森田さんの期待に応える場を育んでこれたんじゃないかなと思いながら、現在の取り組みをご案内しました。

幼児3人 小学生7人 中学生1人 青年11人 子ども22人 大人23人 計45人


【通算934回目 2019年12月1日㈰ ありがとうございます】

2019年12月01日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

こんな感じのトラックがたごっこパークの公園に横付け。

運ちゃんが多額の募金をくださいました。

いつもありがとうございます。

いろんな人に支えられていることに嬉しさを感じます。

それだけ、いろんな子ども若者と日々を送っている証だと思うので。

小学生4人 青年11人 子ども15人 大人4人 計19人


【通算931回目 2019年11月16日㈯ 僕に任せてください】

2019年11月16日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

みっきぃの風邪が治るどころか咳が悪化。

その風邪が移って、僕は持病の喘息発作が。

そんな中で迎えた「たごっこパーク」。

公園内の倉庫に子どもたちが使う物あれこれを出そうと向<wbr />かうと青年が

「たっちゃん、今日のところは、ここは、僕に任せてくだ<wbr />さい」

いつもお手伝いをしてくれる青年。

自閉傾向を伴う知的障碍。

そんな青年が僕やみっきぃの体調を気遣い、そう申し出を<wbr />してくれた。

障碍特性とは何か。

いつもいつも考えさせられます。


小学生3人 青年5人 子ども8人 大人5人 計13人


【通算930回目 2019年11月4日(月) 離合集散】

2019年11月04日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

若者たちがハンモックを設置。

女の子たちがわれもわれもと。

ついさっきまでは、若者たちもバラバラに過ごし、女の子たちもあっちこっちで遊んでいたけど。

離合集散。

たごっこパークでよくある光景です。

幼児1人 小学生7人 中学生1人 青年5人 子ども14人 大人13人 計27人


[通算928回目 2019年11月2日㈯ 勤勉性]

2019年11月02日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

「見て~自分たちで火ぃつけた!」

誇らしげに報告する女の子たち。

こんなときです。

勤勉性が身につくのは。

大人は勉強とか家事とか義務を与えてそれを果たさせれば子どもに勤勉性が付くと思っています。

でも、敬愛する児童精神科医・佐々木正美先生に教わりました。

勤勉性は子どもたちが自分たちで課題設定をし、それを一生懸命果たそうとするときに身につくのだと。

大人に与えられた課題を大人の評価に見合う形で果たせば、勤勉性が付くのではないんですね。

子どもたちは、遊びの中でなぜか苦労することをやろうとします。

自分たちで頑張らないと、工夫しないと、協力し合わないと、果たせないような課題設定をします。

それを果たしたときに勤勉性を手に入れていくのですね。

「見て〜自分たちで火ぃつけた」

その誇らしげな報告に佐々木先生の教えの確かさを感じます。

幼児1人 小学生7人 青年14人 子ども22人 大人8人 計30人


[通算927回目 2019年10月20日(日) 若者たちとまったりと]

2019年10月20日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

地元の学校の運動会ということで、若者たちとまったり、焚き火を囲んでいます。

他愛もない時間もまたいいものです。

その連続性の中に生きづらさの共有があったりもします。

 幼児1人 専門・大学生3人 青年11人 子ども15人 大人8人 計23人


[通算926回目 2019年10月19日(土) 役割があること]

2019年10月19日 | 冒険遊び場たごっこパーク31年度

久しぶりに顔を出した若者。

常連の若者に連れられて数回来ただけの。

顔は覚えていたけれど、名前は知らない。

そんな若者が女の子たちのドラム缶風呂沸かしを手伝います。

みっきぃ・たっちゃんがそうした役割を担わないことを子どもたちも知っているから、若者を頼りにするのでしょう(笑)。

役割があることで、若者もグッと場に溶け込んでいきます。

時々、居場所づくりの講座で、あなたの居場所はどんな場所で、そこはなぜ居場所になっているのか聞くことがあります。

「役割があるから」
「誰かの役に立てるから」

そんな理由もよくあげられます。

子どもの居場所づくりといいながら、スタッフが張り切っちゃったりすると、こんな場面が生まれなくなりますね。

 小学生4人 青年6人 子ども10人 大人4人 計14人