YS Journal アメリカからの雑感

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カリフォルニア州の環境対策

2009-10-06 12:16:40 | 雑記
日本でも環境対策に関心がある待っているので、先進的とされるアメリカ、その中でも何かと話題のカリフォルニア州についての質問がありました。

ご存知の通りアメリカは州が違うと法律なども違って来るので、ミシガン州に暮らす身としては、ボンヤリとしか見えてこないのですが、例などを挙げながら、お伝え出来ればと思っております。

まず、カリフォルニアを理解するのに一番分かりやすいのは、OJシンプソンが無罪になった州であると言う事です。当時通っていたビジネス法クラスの教授が、カリフォルニア州以外だったら一週間で有罪判決が出るだろうと言ったほど真っ黒だったのですが、結局無罪になりました。(民事では有罪)つまり、人道を重視する非常に革新的な州であると言う事です。よって、環境対策も同様に本末転倒気味に熱心に行われています。

つい最近、実際には絶滅の危機は無いが絶滅種に指定された小魚を守るために、水不足の農地に灌漑用水を引けずに豊かな農地が干上がっておりました。有名人や連邦議員の一部までもが、水確保のために魚の保護を一時的に停止するよう活動しておりました。(残念ながら結末は知りませんので調べてみます。)

又、レストランの全面禁煙などを最初に実施した州であると記憶しております。火力発電(特に石炭)は勿論、原発などもってのほかで、州内の発電所建設が全然出来ず、数年前にシリコンバレーで夏場に断続的なブラックアウト(停電)が発生したりしております。排気ガス規制も厳しく、自動車もカリフォルニア特別仕様になっております。

つまり進んではいるのですが、既に行き過ぎの事例が多く見られるようになったと感じます。環境に優しいも度を過ぎてきており、環境テロと呼ばれたりしております。個人の生活レベルで具体的にどうなっているのかは不明です。出張した時など特にミシガン州と変わったところがないのが実感です。

環境対策とはちょっとズレますが、テレビのインタビューでカリフォルニアの弁護士が、動物や植物(植物ですぞ)にまで人と同様な権利があると主張しておりました。下手すると州議会でこんな法案がと通ったら(可能性は否定出来ません)、山火事の放火犯は人が死ななくても殺人罪(殺植物罪)なんて事になります。

このままだと環境対策(だけではないのですが)でにっちもさっちもの州になりそうです。現在、財政大ピンチでもあり、ターミネーター知事も苦労してます。