YS Journal アメリカからの雑感

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医療用マリファナ

2009-10-22 13:01:01 | アメリカ政治
現在、アメリカでは50州のうち14州で医療用マリファナは合法なのだが、連邦レベルでは医療用に拘わらず違法である。今週、オバマ政権は連邦検察に対して、医療用マリファナに限って捜査対象がら外すように指示を出した。簡単に言うと、これら14州ではマリファナ(医療用に限ってとあるが基本的には骨抜き)をやっても捕まらないということである。(未成年はこの対象外)

14州の中には、当然カリフォルニアも含まれている。(知らなかったが、ミシガンも、ちなみに残りの12は次の通り。アラスカ、コロラド、ハワイ、メイン、メリーランド、モンタナ、ネバダ、ニューメキシコ、オレゴン、ロードアイランド、バーモント、ワシントン)

医療用としてもマリファナは、痛み止めそれも末期がん患者などに限って許されているのだが、カリフォルニア州ではストレスや不安感を訴えると、医者が処方箋を出してくれる。テレビの隠しカメラ取材で、診察費用$240を払って簡単に処方箋を入手していた。販売実績は、既に医療用マリファナの推定消費量を大きく上回っており、ロスアンジェルスでは、スターバックスよりマリファナ小売店の方が店舗数が多くなっているとの事だ。

これを機会にマリファナの合法化を進めようという意見も強くなっている。メキシコのドラックカルテルの最大収入はアメリカでのマリファナ販売で、合法化によって商売が成り立たなり、最近激しくなっている国境でのドラッグ絡みの犯罪が減るという予想もある。財政難のカリフォルニア州では、マリファナ小売店の納税に期待しているという話もある。

一方で、マリファナがそれだけで収まらず、ハードドラッグ(例えばコカイン)へエスカレートしていく可能性が高い事も実証されている。タバコより依存性が低いと言う説もあるが、これも否定されており、反対意見が多数を占めている。簡単にマリファナ購入出来る大人が、未成年に違法転売しハードドラッグ購入資金にしている例もあるという。

昨年暮、ある日系自動車部品工場で、首切り目的で一斉ドラッグ検査をしたところ、3割からマリファナ陽性反応が出たそうである。公表日前に結果破棄を条件として自主退職を募った所、全員辞めたそうだ。完全に違法である州でもこんな感じなので、娯楽ユーザーは身近にいくらでもいそうだ。

ノリピーも復活はハワイ辺りでマリファナでもやりながら、ボアーッと如何でしょうか?