アメリカは政治の季節

オバマ大統領の誕生が、アメリカに政治の季節をもたらしている。

若々しさとイメージ先行で大統領に上り詰めたのだが，就任７ヶ月も経つとそのメッキが剥げきている。日本ではあまり話題になっていないようだが、彼は非常に革新的な左翼理想主義者です。就任直ぐにサインをした景気刺激策を始め、GM、クライスラーの倒産では、異常に組合を保護した内容の再建など、単純なくらい自分自身の信念に基づいた政策を実施しています。

総じて言うと、福祉の充実した大きな政府を目指しており，共和党のみならず保守系の人々を激しく刺激し反発が強まって来ております。

今後、政策そのもの、運営の仕方、そして黒人大統領である事の３点で政治的な論争が激しくなってくと思います。

まず、最大の政策問題は、健康保険です。簡単に言うと政府が健康保険を提供するようにするかという事です。２番目には、議会を含めた政策決定に至るやり方です。現在オバマ大統領の所属する民主党が過半数を上院、下院とも過半数を占めており，どんな法案でも通る事になっております。これらが、アメリカの伝統的な政治基盤である中道やや右寄りの多数の感情を逆撫でしつつあります。

３番目で政策とは一番遠いところにあるのですが，感情的で一番厄介な問題なのは、人種問題の再燃です。既に、オバマ大統領の政策に反対する人達を人種差別主義者と言い出す人が出て来ております。

政治全般の事なので、範囲が広くとり散らかる可能性もありますが，今後の展開を見守りつつ、自分なりの感想を綴っていきたいと考えております。