YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Duty: Memoirs of a Secretary at War

2014-01-14 22:22:55 | 書評
"Duty: Memoirs of a Secretary at War" は、ブッシュ政権終盤の2年及びオバマ政権発足から2年半、国防長官を務めた Robert M. Gates の回顧録である。

今日が発売初日であるが、1,2週間前から内容が細切れに報道され話題になっていた。

オバマ大統領の軍に対する不信感、アフガン戦争に対する責任感の無さを究極のインサイダーとして赤裸々に回顧していることに尽きる。

矛盾するようだが、オバマの決断、特にアフガン増兵については尊敬の念を示しているが、戦略遂行への熱意と負傷、戦死した軍人に対する真摯な気持ちの欠如には厳しい。

オバマ政権の外交政策、特にイラク、アフガン戦争に関しては、誰もが薄々と気づいていた事がハッキリしただけというのが、正直な感想である。

アフガン増兵については追っかけていただけに、この本を読みながら振り返ってみようと思う。(まだ購入していない)

今の所、ホワイトハウスから目立った反応はない。スキャンダラスでは無いが、既にレイムダックになりかけているオバマ政権にボディーブローの様に効いてくる気がする。

イラクからの撤兵の悪影響が出ているので、アフガン戦争の動向には注目が集まるだろう。今後戦死者が出るたびに、オバマのリーダーシップへの不信感が高まるであろう。オバマが大統領になって5年、やっとオバマの戦争でもあると言うことに人々は気づくのだ。


関連エントリー

オバマ大統領 アフガン戦略 発表 (12-2-09)
オバマ大統領 アフガン増兵来週発表 フォトオプ (11-27-09)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿