
青がオバマ(民主党)で、赤がロムニー(共和党)
この地図が示しているのは、州毎ではなく、カウンティ(郡)毎の大統領選挙の結果である。州毎でみると東海岸、西海岸の州は真っ青でになるので、州全体が民主党の様に見えるのだが、例えばニューヨーク州、カリフォルニア州も共和党支持のカウンティが多いのが分かる。
しかし、圧倒的に人口の多い都市部は、圧倒的に民主党が強い。これは、中西部や内陸部でも同じ傾向である。又、フロリダ州、テキサス州の南側はヒスパニックの割合が多く、民主党支持である。
全く2つのアメリカがある事が分かる。
政党支持層で考えると、共和党は基本的に古き良きアメリカ的で、白人、田舎者で比較的に画一的であるが、民主党は都市生活者、黒人、ピスパニック、組合労働者、ゲイ、学生を含む若い世代と細かいセグメントの集合体に分けれる。民主党はこれらの異なるセグメントに対して、大きな政府が面倒をみると言うメッセージ、それもセグメントごとに細分化したものを提供し続けている。共和党は、小さな政府で個人が頑張れば、人種、世代、男女(ゲイ)等関係無く、みんな豊かになれるという原則論を展開している。
ひとつのアメリカを目指す共和党と、2つのアメリカを際立たせて対立させて票を稼ごうとする民主党がいる。民主党は、政治的に2つのアメリカを煽り続ける事で、存続が維持出来るという構造になっている。