YS Journal アメリカからの雑感

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「イスラム教の預言者ムハンマドを冒涜する映像をきっかけとした反米デモ」という大嘘

2012-09-14 22:20:51 | 中東問題
リビアで殺害された外交官の到着式典で、クリントン国務長官が堂々と発表していた。ホワイトハウスでも報道官が同じことを言っていた。

反米デモの流れで、領事館にランチャーが打ち込まれるような事はない。それも9月11日なのだ。

式典ではオバマ大統領も声明を出していたが、オバマからもヒラリーからも、政権としての悔いの言葉は無かった。

ユーチューブで流れたマイナーな映画の予告編で、大使と領事館職員3人が死ぬような事態になるわけがない。今日、非公開の諜報ブリーフィングが連邦議員に行われたが、ブリーフィング後リビアの領事館襲撃は計画的なテロの可能性が高いとのコメントが続出していた。

オバマの中東政策は完全に失敗したのだ。それをこんなくだらない大嘘の言い訳で誤魔化そうとしている。4つの棺桶を前に、国務長官として同じことを繰り返すヒラリーの(もし、2016年の大統領選を考えているのなら)将来も暗い。

9-11 のタイミングでもあり、事前に不穏な動きの情報もあったとされているのにセキュリティー強化を怠ったオバマ政権の怠慢のために命を落とした人々は浮かばれない。それどころか侮辱されていると言っても過言ではない。

反米デモは中東のあちこちで燃え上がっている。そして今日も、オバマ大統領は選挙キャンペーン、資金集めに大忙しだ。


追記:

ユーチューブがホワイトハウスの映像削除の要請を断って、今でも映像を見れるということだったので、覗いて見た。何のことはない超低予算で、出来が悪く、取り上げる価値もない映像だ。(冒涜するというより、出来悪いコメディー)オバマ政権の人々は観ていないのかも。このくらいの映像で暴動が起こるのなら、イスラム教関連の冗談を言う時は死を覚悟した方がよさそうだ。