暘州通信

日本の山車

●147 高山市の不正 新飛騨食肉センター問題(7)

2006年01月05日 | Weblog
99、3、26
食肉センター建設予定地変更をお願いする理由
直井昭夫
私たちの班長さんが1月末に「名古屋ミート」を視察してこられた
当場では稼働しながら14年以降に対応できる施設に改造されたそうだ。国と地方を合わせた借金は600兆円(あまりにも子供や孫がかわいそうな話だ)先進国の中で最悪にもかかわらず「不況なら公共事業」の考えを変えない政治家の多い中で名古屋ミートのとられた処置を私は高く評価する。
―般の国民意識なら、平成4年迄かけて整備した農地を転用し、昭和53年当時の宮垣市議を中心に地域住民の運動が実り、ようやく竣工した北野橋を壊し、当地から畜産が姿を消そうとしている時期に、これだけ多額の投資をしてミート建設を考える人はいないだろう。
現在の施設を最小限の投資で改造すると思う。もったいないという考え、借金はどれだけでも少なくしたいという考えが働くためだ。
私達国民の時代の変化に対する意識、換言すればG然や物を大切に使おうとする気持ちと、政治の意識のギャップの大きさを痛感する。
1.快適環境の保全
快適環境とは親か空気のようなもの、無くなるととたんに欲しくでたまらなくなるが、どれだけ資金をつぎこんでも復元不可能なものだ。
最近はメダカの保存まで真剣に考えられているが、予定地は上枝地区の川上川流城で唯一残された快適環境地城、夏は市民の川遊びの場として活用され、そこから眺めるアルプスはJAのカレンダーを飾るほどすぱらしい。
上枝地区で最も残したいアメニティの素材となる地区だ。
清見インタ-の完成をみれば、当地区は名実共に観光都市高山の西玄関となる。また新宮町は環境問題を町内会行政の柱としており、数々の優れた業績を残している町内会(岐阜県屋外広告物条例による屋外広告物景観モデル地区指定、新宮まちつくりの会設立、規則、細則、を定めまちつくりに努力している)であり、町内会や高山市のイメージアップに、つながる土地利用が必要となる。
「まちづくりの会会則」に定めている「緑豊かなG然環境を生かしたまちづくり」は当然だが、高山市の西玄関口として将来に悔いのない総合的な土地利用計画を市役所の各部と新宮校下町連にて話合いを重ね、立案しなければならないだろう。
私たち周辺住民としては、これだけ快適環境に恵まれ、アルプスの眺めも市内で最も美しい地域であり、やむを得ず転用の場合には、農業を通した「実践教育活動の場」「福祉施設」などへの活用を希望している。
最近デ、カップリングと言う難しい言葉が農政の課題となっているが、予定地周辺を農振とは別に特別地域に指定し、高齢者による伝統的作物、集約度の低い農業を復活させ(これが真の高齢者対策)、「美しいむら」をつくり地域資源としての活用も―案だろう。美しいむらの創造により、周辺には農業を活用したリハビリ施設(園芸療法)や坂下町の花の椛農業小学校のような子供が農業に触れる施設、農業公園なども加わることと思う。高山市の西玄関にふさわしく、子供や孫に喜ばれる土地利用案を、市議選の話題にもしてほしいものだ。
3.生活環境の悪化懸念
関係者の説明によれば、環境の悪化につながる施設ではないと断言されるが、冬頭町周辺の皆さんと違い未経験なことだけに不安が大きくなる。
それほど無公害施設ならば、何故現在地にての改造工事が認めていただけないか?又今回の八日町以前の候補地が関係する住民の反対で潰れた?などと噂話が広がり、周辺住民の不安はより大きくなってくる。
最近のニュースに烏が運んだ墓地の火による山火事があったが、予定地の川向こうには、新宮町の共同墓地もありこれも不安の―つだ。
墓の数は90余りと後は無縁仏だが、一つ―つの墓にはその一族と知人や関係者が結びついており、何千人と言う方がお参りにこられる。
これらの人が墓に手を合わせると、川向こうには家畜をする建物と、間もなく殺される家畜を積んだトラックでは、言葉では表せない悲哀と不快を感じる。何とか安らかな気持ちで、墓に手を合わせられるよう、墓参の際に目に入らない地城への変更を願う気持ちも強まってくる。
住民の中には、無公害の説明を聞いても、なお悪臭や、運搬の際に車が持ち込む蝿、0-157などにおぴえる者も多い。
4.農地の保全に対する矛盾
予定地となっている農地は、土地改良事業で整備され、周りに何の障害物もなく、最も効率的に農業機械を活用できる場所だが、この地での約3haの農地転用を、農林部が中心に行われることに何か抵抗を感ずる。
―方三枝地区では多額の補助金を使い農地造成が行われている。
うわさ話によると八日町では、周辺に子供の遊び場を作っていただけると言う話が出ているようだか、若しセンターの周辺に、植樹や公園を計画し住民を賛成の方向へ向けようと考えておられるとしたら、これは全く無駄な投資ではないかと思う。現在冬頭にも立派な「親水公園」ができているが、休みに親水公園に行くのを楽しみにしておられる市民は数少ない。
やはり花見などもG然と城山か東照宮となる。どれだけ公園に投資しても、周囲に快適環境が残っていなくては投資効果はでないだろう。転用面積の増加のみに終わる。迷惑施設を地価の高い優良農地に建設して、反対地域住民の同意を得るため、無駄な植樹や公園をつくるのではなく、地価の低い山林地域に建設し公園化に要する事業費を、汚水処理や道路改良に向けていただき、予定地周辺の開発につなげてほしいものだ。
5高山市の負担金に対する疑問
一市民として考える場合、何億円もの用地費を支出して何故、ミート用地の取得をしなければならないのか、市の負債の大きさが何時も話題となるだけに割り切れない気持ちが強く、どうしても地価の低い山林の方が市の負担額の減少に結びつくような感じを抱く。周辺住民にたいしても取得費、造成費、下水道工事費などの高山市負担額や、JAよりの借地料など、納得のいく説明が必要のようだ。
6畜産振興につながる施設?
飛騨の畜産振興に役立つミートとはどんな姿か、皆で考えてみたい。
振興とは「奮い起こして物事を盛んにすること」のようだから、生産者が奮い立ち頭数の増加するような施設であれば最高だが難しい問題のようだ。
前回のミート改造の際に鶏は採算に合わないとの理由で、処理を中止され間もなく飛騨からプロイラは姿を消したことから見ても、ミートと家畜飼育の存続とは深い関連性のあることは言うまでもない。
結論としては最低の処理費で処理でき、最高の価格で肉の販売ができる施設であることには間違いない。莫大な投資による、見せるための処理場では振興とは無関係になるだろう。
予定地周辺の畜産農家も昭和時代には、酪農、養鶏を中心に多かったが最近は廃業者が相次ぎ数戸となっており、新ミート利用農家がどれだけ残れるか不安も多い。ミート完成と共に当地区より牛は消え、遠隔地よりの搬入となってしまいそうだが、やはりミートは家畜の生産可能地での建設が望ましい。飛騨牛ではなく「飛騨での牛」では振興以前の問題だ。了周辺の土地利用が制約No.2の土地利用に記したような、農振とは別の指定をして頂かない限り、平成14年の特別管理年を契機に、新県道周辺の宅地化が急速に進むと予想されるが、その場合に宅地としての価値が減少すると言う不安を抱く土地所有者も多い。
賛成の立場の方々は、施設と言えども、の現場は見えないのだから問題はなく、むしろ子供に対する命の教育になると言われるが、私たちは人間としての未熟さか愚知かしらないが、殺生とか死に対しては異常な感じを抱くものだ。死(4)と言う数字でさえ嫌う人が多く、病院へ入院した場合など病室が4号室だったり、自動車Noが42だったら、何の関係もないのに、快感を抱きながら入院生活や運転される方は少ない。
やはりこのような施設は住宅地より目につかない山林地域に建設し、周辺が道水路や上下水道整備により、土地の価値が上昇しなければ同意はむつかしい。余りにも歴史観の視野が狭い発想
今回のミート建設予定地の選定方法は、Γ今さえ良ければ、自分さえ良ければ」と言う考えが強すぎるの一言につきる。
ただ14年の全共に間に合いさえすれば、先のことはおかまいなし。各町内会は自分の地域さえ良ければ、校下や高山市のことはおかまいなし。折衝に当たられる市の皆さんも、関係地域の皆さんも全て自分さえ良ければ的発想と言えば叱られるか?
Γ今は悪くとも子孫の代に良いように、自分には悪くとも高山市や新宮地区が良いように」こんな発想による話合いができればなどと夢を見る。
少なくともミ-ト稼働と同時に移転要求連動の始まるような予定地の選定は避けなければならない。高山市や飛騨の畜産のためにも。

平成11年1月5日
ミートセンター建設説明会質問書について予定地変更をお願いする会
副会長北村和夫、直井昭夫
皆様明けましておめでとうございます。益々御健勝にて新しい年を迎えられましたこと、衷心よりお喜び申し上げます。昨年末の会設立に当たりましては、多数の皆様の御参加をいただき、発起人一同感激すると共に、ミート建設への関心の高さを痛感いたしました。当日会の目的と活動は「町内会へのお願いのみ」と議決していただき、同時に要望書の審議をいただきましたので、訂正の上役員同道にて、町内会長に提出をいたしました。
まだ正式には回答書をいただいておりませんが、役員の方の話では総代会での、採決はせず納得いく話合い(現在予定地変更要望班は3班)をされるようですので、一先ず安堵いたしております。
この時点での町内会へ一任と言う話もありましたが、町内会としては説明会における「予定地変更に係る質問」は出しにくいと予想されますので、役員にて質問書を作成し、高山市へ提出後町内会へ一任すべきとの意見で一致いたし、別添の通り質問書を作成しました。
当初は11日の説明会にて、質問者をお願いして質問する予定でしたが、農林部にて即答しかねる問題が多く、前もつて発送して当日回答をいただくことといたしました。
全会員より質問内容をお聞きして、作成すべきでしたが、時間の関係もあり役員の一存で作成いたしたことを、お詫びすると共に説明会(11日午後7時センター)には是非参加いただき、不足箇所の補足や訂正をお願
役員にて質問書を作成し、高山市へ提出後町内会へ一任すべきとの意見で一致いたし、別添の通り質問書を作成しました。「
当初は11日の説明会にて、質問者をお願いして質問する予定でしたが、農林部にて即答しかねる問題が多く、前もって発送して当日回答をいただくことといたしました。
全会員より質問内容をお聞きして、作成すべきでしたが、時間の関係もあり役員の一存で作成いたしたことを、お詫びすると共に説明会(11日午後7時センター)には是非参加いただき、不足箇所の補足や訂正をお願いいたします。
今回の質問は予定地変更を前提にしておりますので、一日当たりの処理頭数をどは省きましたが、昨年の1.5倍で3.3万頭。 150日で処理すれば1日2百頭以上の牛、豚が殺されることとなります。
肉として利用できない、廃棄家畜「の焼却なども問題となりそうです。
同じく悪臭、蝿、烏、O157などについても、予定地変更のお願いですから省いております。何とか変更で解決出来るよう願いたいものです。
質問2にあるように、昨年の春までは八日町の山林に計画されていたのですから、町内会の力でもとの予定地に戻してほしいものです。
新宮、八日町の下水道事業の促進のためにも、ありがたいことです。
「予定地変更をお願いする会」の事業は質問書の高山市農林部への提出以後は、全て新宮町内会へお任せすることをお知らせすると共に、]1日の説明会には是非参加いただき、将来に悔いを残さないためにも、ご意見を頂きたいと思います。
平成11年1月5日




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