◆24011 二十四孝 張兄弟
張兄弟があった。兄の張孝と弟張禮である。
二人の生きた時代は飢饉が続き、大恐慌はおさまる気配すらなく、餓死者が頻発したが、それらの遺体が人目に触れることはなかった。飢えた人らが片っ端から食べつくしてしまうからである。
張兄弟は老いた母を養っていたが、いつも十分食べさせて上げられないのが悩みだった。兄弟はこの日もそろって木の実を拾いにきたのだが、悪いことに人を殺してその肉を売り捌く凶賊と出くわしてしまった。こうなってしまってはもう致し方ない。すっかり覚悟を決めて盗賊に申し入れをした。弟の張禮は、「私どもには老母がおりますが、実は今日はまだ食事を与えていません。きっとおなかをすかして待ちわびていることでしょう、少し時間を下さればこれから帰って、母親にこの木の実を食べさせ急いで戻ります」そう約束してまもなく戻ってきた。さあこれで心構えはできましたどうぞお好きなようになさってください。そういったので、早速盗賊は張禮を手にかけようとした。これを見た兄の張孝は、弟より私は少し長生きさせていただきましたし、私のほうが太っています。また二人ともここで命を落とすと、母を養うものが居なくなります、お慈悲ですからこの場は私めでお許しいただきとうございますと述べた。
一部始終を聞いていた盗賊は深く感じ入り、涙さえ浮かべて張兄弟に母を大事にせよと言い。たくさんの塩、米を与えて立ち去ったのだった。
□外部リンク
◇PC6:ヴァレリア
2007/5/5(土) 午後 3:34
盗賊・ディナを加えて五人になった一行は、 夕暮れ時の『緑柱石の翼亭』に戻ってきていた。 ... かーわいー!」 言うなり、つまみ用の木の実を頬張っていたグリムに後から強く抱きつく。 ... 旅芸人時代から、八人(!)兄弟姉妹の長女として。弟妹達の面倒を見続け ...
http://blogs.yahoo.co.jp/elk4cw/5173241.html
張兄弟があった。兄の張孝と弟張禮である。
二人の生きた時代は飢饉が続き、大恐慌はおさまる気配すらなく、餓死者が頻発したが、それらの遺体が人目に触れることはなかった。飢えた人らが片っ端から食べつくしてしまうからである。
張兄弟は老いた母を養っていたが、いつも十分食べさせて上げられないのが悩みだった。兄弟はこの日もそろって木の実を拾いにきたのだが、悪いことに人を殺してその肉を売り捌く凶賊と出くわしてしまった。こうなってしまってはもう致し方ない。すっかり覚悟を決めて盗賊に申し入れをした。弟の張禮は、「私どもには老母がおりますが、実は今日はまだ食事を与えていません。きっとおなかをすかして待ちわびていることでしょう、少し時間を下さればこれから帰って、母親にこの木の実を食べさせ急いで戻ります」そう約束してまもなく戻ってきた。さあこれで心構えはできましたどうぞお好きなようになさってください。そういったので、早速盗賊は張禮を手にかけようとした。これを見た兄の張孝は、弟より私は少し長生きさせていただきましたし、私のほうが太っています。また二人ともここで命を落とすと、母を養うものが居なくなります、お慈悲ですからこの場は私めでお許しいただきとうございますと述べた。
一部始終を聞いていた盗賊は深く感じ入り、涙さえ浮かべて張兄弟に母を大事にせよと言い。たくさんの塩、米を与えて立ち去ったのだった。
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◇PC6:ヴァレリア
2007/5/5(土) 午後 3:34
盗賊・ディナを加えて五人になった一行は、 夕暮れ時の『緑柱石の翼亭』に戻ってきていた。 ... かーわいー!」 言うなり、つまみ用の木の実を頬張っていたグリムに後から強く抱きつく。 ... 旅芸人時代から、八人(!)兄弟姉妹の長女として。弟妹達の面倒を見続け ...
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