暘州通信

日本の山車

◆06668 長林寺祭

2011年08月12日 | 日本の山車
◆06668 長林寺祭
□寺院名(社名) 長林寺
□所在地 兵庫県洲本市(旧五色町)都志万才
□祭神
□祭は七月中旬。
□山車
山車(つかいだんじり)が出る。
□汎論
 淡路島七福神めぐり 淡路島には七福神をそれぞれ祀る七寺院があり、善男善女が福を求めて参詣する慣わしがある。長林寺はそのうちの福禄寿が祀られる。天平九年(七三七)、僧行基ニヨル開基とつたえ創建時には七堂伽藍を備える大寺だったと伝え、塔頭十二坊があったといわれる。本尊は十一面観音菩薩像。淡路島西部の播磨灘に面する。兵庫県道三十一号線沿いで万歳港が近い。
 淡路島には七福神を祭る寺院のほかにも、真言宗の寺院で、弁財天を祀る寺院をまわる【淡路巡遷弁財天・通称回り弁天】が行われ、神社のみならず、寺院の縁日にも、蒲団地車が出ていたといわれる。この習慣は次第に退行し現在はほとんど行われていない。長林寺には、つかいだんじり)が出る。乗り子二名が乗る舁山で、舁き手が、縦(たて)、横、逆、一回転などを操り、その手法には横舁き、縦舁き、千鳥、横水車、
鯱鉾(しゃちほこ)などの名称がつけられている。上部に蒲団は積まない、蒲団だんじりの祖形とも考えられる。室町時代淡路領主だった細川成春が淡路島に三十三箇所の霊場を定めたとき、長林寺は十八番が与えられた、文明八年(一四七五)に長林寺住職の本高上人が当時故郷の東北地方で行われていた奇祭を取り入れてはじめたとの伝承がある。