タンポポの花の終る5月の中下旬ごろから,
タンポポに似た花が荒れ地や造成地など
他の草があまり生えない地に群生して咲いているのをよく見かけます。
ブタナ(豚菜)の花です。
タンポポに似てはいますが,花茎が分岐して複数の花をつける,
花茎が細く長いなど,よく見ればタンポポと異なることが判ります。
ヨーロッパ原産のキク科の多年草ですが,
今では世界中に広がっている植物です。
ブタナの名は,フランスの俗名「ブタのサラダ」から由来しています。
よく見ればけっこうきれいに思えます。
いくら帰化植物,雑草とはいえ,少しかわいそうな名前です。
写真上は家近所の道路横の空地に群生していたもの,
下は先日訪れた奈良平城京跡での群生です。
日本でも全国各地に帰化しているようです。
今年の6月は例年に増して蒸し暑い毎日です。
西日本で大雨を降らせている例年とは様子が違う
梅雨前線がこの蒸し暑さの要因のようです。
六月尽蒸し暑き日の続きけり