まだ里山の風情が残る一画,電線にスズメほどの鳥が留まっていました。
首をかしげ,あたりの様子を観察しているようです。
鳥の種はよく分かりませんが,スズメでないことは確かです。
手持ちの望遠ズームを最大にして,ピントをあわせて見ました。
モズです。嘴が鋭く鉤状になっています。
眼も鋭く,小さいけれど猛禽類の顔です。
少しやせ気味のモズですが,特徴をとらえた写真が撮れました。
散歩がてらのその場限りの手撮り,しかも近眼で老眼の写真であり,
ピントはずれや手ぶれ,小さすぎなど,
鳥の写真はうまく撮れないのことが多いのですが,これは少し満足です。
モズは漢字では鵙,百舌鳥,百舌と書きます。
百舌はいろいろな鳥の鳴声をまねするところから当て字のようです。
秋の季語になっており,キィキィーと鋭い鳴声,
鵙の早贄といって,おそらく冬に餌がなくなった時の非常食として
秋に魚や小動物を草木の茎などに刺しておく行為がよく知られています。
早贄を喰い尽くしたか痩躯鵙
鵙顔や猛禽の顔小鳥顔