(藪の中のアオジ♂)
ホオジロの仲間であるアオジ,
藪の中から,チッ,チッ,チッと静かな地鳴きの声が聞こえてきます。
ホオジロとよく似た音の響きですが,
ホオジロがチチ,チチ,チチチと2音あるいは3音が一単位に対し,
一音が一単位に聞こえます。
(草の中のアオジ♂)
本州中部以北の山地で繁殖,夏を過ごし,
秋から冬には平地に下りてきて,
藪の中などに生活の場を求めます。
したがって,この辺では冬限定の小鳥になります。
(草の中のアオジ♀)
かなり,警戒心が強いようで,
昨年は姿を見ても藪の中にすぐに隠れてしまい,
なかなか写真が撮れませんでしたが,
今年はなぜか,たくさんのアオジを撮ることができました。
探してみると,思った以上に個体数が多く,
また,習性が少しずつ理解でき,
いそうな場所がわかるようになったせいかも知れません。
(木にとまるアオジ♂)
鳥ですので,藪にいるだけではなく,
当然木にもとまります。
腹部が淡黄色,背中が茶褐色であり,
頭部は緑灰色,特にオスは緑色が強く出ます。
(木にとまるアオジ♀)
アオジの名はこの緑色からつけられたもの,
今でも信号などで名残が残っていますが,
昔は緑色も青といっていました。
メスの個体を真下から撮ったものです。
同じくホオジロの仲間のカシラダカのように,
頭の毛が逆立っています。
これはアオジにはなかなか見えません。
鳥は見る角度が違うと別の鳥のように見えます。
枯藪に緑頭ちらり青鵐かな
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