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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

フタリシズカとエビネ

2021-05-15 20:00:31 | 花,植物
4月19日、
自宅近く、城山公園の林縁を野花を探して歩いて見ると、
フタリシズカが花をつけ、エビネランが咲いていました。


フタリシズカ。
日本全国の林縁や林下の
やや暗い場所によく見られるセンリョウ科の多年草です。
茎の先に数本の穂状花序を出し、小さな白い花をつけます。


フタリシズカ(二人静)の名は、
茎の先につく2本の花序を能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿にたとえたもので、
少し前に花をつけていたヒトリシズカと対を成しています。
名の前提は花序が2本ですが、実際は4~5本あるものがよく見られます。


花序が2本と4本のものが並んで咲いていました。
花には花弁も萼もなく、3個の雄しべが丸く子房を抱いています。
葉はヒトリシズカと同じく十字対生、
4枚の葉が近くから出て、十字型を形成します。


参考にセンリョウ科ヒトリシズカ。
4月初旬、フタリシズカより半月ほど早く花をつけていました。
花、葉ともにフタリシズカとは質感がずいぶん違います。


林の中のシダ草などが茂る中にエビネ(海老根)の花を見つけました。
地上性の野生ラン、エビネ属の多年草です。
ジエビネ、ヤブエビネとも呼ばれます。


かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科植物、
落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生もしていましたが、
盗掘などで少なくなっています。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、
普通、上部(萼片、花弁)茶色で唇弁が白色の花を穂になってつけます。

コメント
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