藤澤浮世絵館の新しい展示「二代目集合 襲名絵師たちの物語」が始まり、二代歌麿・二代豊国・二代広重・二代国貞の秀作の浮世絵作品を観てきました。
今回は、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーで、67点の浮世絵が展示されていました。
東海道五十三次コーナーでは、「二代歌川広重と東海道シリーズ」をテーマに、東海道五十三次の、日本橋から横浜、藤沢、原、吉田豊川ノ橋などを描いた初代歌川広重と二代広重の16点の作品が展示されていました。
二代歌川広重の「東海道五十三駅・日本橋・繁栄之図」では、当時の富士山を背景に日本橋界隈の光景が描かれています。
初代広重の「五十三次名所図会」では、日本橋の東雲の光景が描かれています。
初代広重の藤沢宿・四ッ谷の広場の様子を描いた作品
初代広重の五十三次・原の富士山と東海道の様子が描かれた作品
初代広重の東海道五十三次・吉田豊川ノ橋付近を描かれた作品
藤沢宿コーナーでは、「二代目歌川豊国と名所八景」をテーマに、湘南の江の島や鎌倉などの富士山や湘南海岸など名所を描かれた作品が11点の大判の錦絵が展示されていました。
江の島コーナーでは、「二代歌麿と歌麿門下」の作品、江の島や七里ヶ浜の様子が描かれた作品10点が展示されていました。
江ノ島海岸で鮑取りを行っている海女の様子を眺める見物姿の女性を描いた作品や屏風絵など8点の大作が展示されています。
企画展示コーナーでは、「二代目歌川国貞と歌川派」が、描かれた東海道五十三次の名所の日本橋や神田明神、愛宕山などの江戸の四十八景を描かれた作品が32点展示されていました。
おまけコーナーでは、東海道・江の島道中の女性旅人が富士山や海岸を望みながら旅する姿が描かれた作品が2点展示されていました。
初代の広重・歌麿・豊国・国貞の師匠の作品を受け継いだ二代目の浮世絵師達の作品も、初代の作品とは同じような藤沢ゆかりの光景を描かれた個性豊かな作品が見られ、現代画とは異なる浮世絵特有の作品から絵画の構図や色使いの色々ヒントを受けた貴重な機会でした。
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