昨日、テレビの国会中継による党首討論を見ていたが、突然、野田総理から16日に「解散しましょう・・・」の発言を聞いた時には、ビックリして我が耳を疑っていた。
こんな形で首相が、突然解散を表明するとは、前代未聞である。
これまでも「近い内に・・・」の首相発言を巡って、各野党が「うそつき総理」などと揶揄しながら牽制しているのを聞き、重要法案を人質にしての国会論争を聞き、野党の党利党略にゲンナリしていたところである。
しかし、国民の政治不信が高まり閉塞感が漂う中で、国家の危機的状況を打破して、この国を変えていくには、一日も早く解散総選挙で国民とともにこの危機を如何に打開するかを考えねばならない時期であり、首相の決断は時期を得たのではと、安堵した。
この国を変えると「改革」を訴えて政権交代して、3年余を振り返ってみると、何も変わっていないどころか、全てが悪化したと思わざるをえない。
その最たるものが、出来ないことばかり並べたマニュフェストであり、「コンクリートから人へ・・」などの大衆迎合のスローガンであった。
また、悪名高い鳩山首相や菅首相の大罪も大きい。中でも沖縄問題は言葉遊びで日米関係を悪化させ未だに解決の糸口さへ見えていない。
今、総選挙の行方については、巷の報道によると民主党は大敗し、自民党も伸び悩んで、第3極の躍進が噂されているが、本当にこの国を救えるのだろうかと危惧している。
維新の会や太陽の党、たちあがれ日本などは本当にこの国をどうするのか、政策も見えていないが、単なる大衆迎合主義は止めてほしい。
特に、気になるのは、国家の基本となる「外交・防衛・安保・憲法改正」などが、議論さへされていない。
今こそ、国家的危機を国民に訴えて如何に変えていくかを、強く国民に考えさせねばならないのである。誰が坂本竜馬になりえるのかと、期待を持って発言に注目していきたい。
国民は、耳障りの良いことばかりに心を奪われることなく、国の安全・安心を守り復活を成し遂げる責任を負わなければならないと考える。