我が街の社会体育振興協議会(社体協)が今年創立30周年を迎えて、藤沢市長はじめ地域の関連団体や自治会・町内会の関係者の列席を仰ぎ、ささやかな記念式典を行いました。
当社体協が発足時には、我が街ライフタウンが新しい住宅街として開発されて間もない時であり、小学校が新設されたと同時に、社体協が発足して歴史の第1歩を踏み出した。
当時は、7自治会・町内会の参加でスタートしていたが、年齢層も若くこれまで余り交流の無かった住民が集い、スポーツを通じて健康で明るい生活を築くことを願い、地域スポーツの普及・振興の役割を担って各種スポーツ大会を開催してきた。
創立以来の足跡を振り返ってみると、年々参加自治会も増えてきて12自治会・町内会まで増えてきていたが年齢層も高くなり、今日では少子高齢化やストレスの増加など取り巻く社会環境も大きく変貌してきている。
そのような中で、健康で明るい活力ある社会の形成には、生涯にわたっての運動習慣が必須となっており、社体協の役割も自ずと過っての「技を競う」スポーツから「楽しく運動」を行うスポーツへと変わってきている。
藤沢市のスポーツ振興計画『スポーツ元気プラン』の構想を受けて、我が社体協も数年前から、「いつでも・どこでも・誰でも・いつまでも」スポーツに親しみ、生涯にわたって心身共に健全で明るく豊かな街つくりの推進に努力しています。
先の東日本大震災で見られるように、大災害発生時には 何よりも「地域の絆」が必要であることを実感していたが、いつ発生しても不思議ではない災害に備えて、今こそ「地域の絆」と「世代間の繋がり」が必要であることを再認識し、スポーツや祭りなどの活動を通じて、地域の連帯感や生活の充実感を生むべく、生涯スポーツの推進が求められていることを、出席者と共に確認し合った。
この春に、半世紀ぶりにスポーツ推進法が全面改正されて、「スポーツ基本法」が制定されたが、その主旨を見ると「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利である・・・」とし、 「地域の交流を促進し、地域の一体感や活力ある地域社会の醸成する・・・」と明記されており、その主旨に沿って社体協の役割は、ますます重要性を持っていると考えている。
我が社体協も毎年多くの事業を実施しているが、課題はやはり参加数が期待するほど伸びないことで、地域住民の多様なニーズに応え切れていないことで、生涯スポーツの必要性は理解されているが、積極的な参加には結びついていないことである。
一方では、ランニングやサイクリング、ハイキングのブームが起きており、スポーツを楽しみたいと願う人は、むしろ増えているが、地域と結びついていないのである。
これらの課題をこれからも論議しながら、住民と密着した生涯スポーツの普及に向けて取り組んでいくことを再確認し新たな出発点となっていた。