国会では、「ガソリン国会」と称して与野党が激突しているが、果たして国会は正常に機能しているのだろうか?少なくともテレビや新聞報道で我々国民が見る限り、正常な議論が行われているとは思えない。与野党ともに、政局ばかりで党利党略でしか動いていないように見える。民主党は、道路特定財源の廃止が全てで、その財源の裏づけも示さないし、期限切れに追い込むことが目的で動いている。これでは、国民に理解しろと言っても無理である。誰でもガソリンが安くなればいいに決まっているが、良識あるものはその裏にある暫定税率分の予算減少に伴い、どのような効果が波及するのか、不安である。政局がらみの戦略でしか動いていないのではないか?
一方の自民党はと言うと、「政治は、道路なり」と嘯く道路族が跋扈していて、暫定財源で道路をどこをどれだけ造るのかを示さず、予算獲得しかない。具体的計画がなく、ただ必要な道路を造るだけ。国家財政は、破綻しているときに何故道路だけが特別な聖域なのか?環境や年金・福祉には、まだまだ財源が必要なことは、誰もが認めている。
小泉元首相、安部元首相が示した改革は、この政党が約束したことである。改革のキーワードは、全く出てこない。この日本の将来はどうなるのか?今こそ政治が手を尽くすときではないか?
勿論、まじめな政治家もいる筈で議論されていると思うが、道路はどれだけ必要なのか、いつまでに造るのかなどを議論すれば、当然、税率や財源は特定か一般かなど結論が出てくるはずではないか?
これらをもっと国民に知らしめて、総合的な国民の意見を聞くべきであろう。その為には、テレビや新聞は、もっとまじめに政策や数字を判りやすく国民へ説明して欲しい。それがメデイアの責任だと思う。どうも最近のテレビ解説やキャスターは、細かいことを矮小化しており、国民をミスリードすることになりかねない。この国家の破局になろうかという局面を国民に広く提示して欲しいと願うものである。