ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ナニワトンボ 2023<10月①>

2023-10-20 | ・ナニワトンボ

<10.17>

環境変化

今季のナニワトンボは大阪に行きました。昨年は初回で手探り状態でしたが、それなりに連結産卵を目撃した池。
同じポイントを目指すと、池の水位が低く池端の環境がかなり変化していました。果たしてどこで産卵するのか。
縄張りの2♂がいた近辺で待機しましたが、11時を過ぎても気配なく11時半頃にやっと2対が飛来しました。
以後はまばらで12時半頃の3対で終了。連結態の目撃は少なく8対、大半は水が退いた石の上での産卵です。
単独産卵が目立ち、交尾の目撃なし。ピークを過ぎていたのかもしれません。秋晴れで最高気温25℃。

11時半頃 最初の連結態が暗い枯れ枝の上で産卵






しばらくして池側から飛来した連結態が産卵前に静止 その後見失う


11時40分頃 石の上での連結産卵


10時50分頃 同じ石の上 連結を解くのが早くおちおち連結産卵が撮れない


連結解除の瞬間


単独産卵に移行し約2分間産卵










12時半頃 同時に3対が飛来 やはり石の近くで産卵






最後の連結態


産卵休止の老熟♀


産卵しても極短時間で休止する 3回程飛んで上空に消えた






石の上で縄張りする♂ 


草叢の♂ どれも♀を捕捉できず





2023.10.17 大阪府

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カトリヤンマ 2023<10月②>

2023-10-18 | カトリヤンマ

<10.13>

ホバリングせず

今季のカトリヤンマは、ほぼ1週間前の初回に産卵を撮ったものの、ホバリングには時期が早く目撃なしでした。
出直すと風もなく絶好の天候。しかし、13時頃に樹上を探雌した以外♂が飛ばず、ホバリングは再度持ち越し。
産卵は14時過ぎの明るい湿地の2♀を皮切りに、14時45分頃になって暗い湿地に数頭同時に飛来しました。
15時半を過ぎても気温23℃のまま、2♀の産卵が続きましたが、落着きのない個体で諦めて撤退です。

14時45分頃 産卵場所を探して一瞬着地した♀






14時55分頃 やや落着いた♀が朽木の陰に入って約2分半産卵






飛立って、すぐ上の朽木に戻ってきた



産卵移動 長くホバリングすると大概着地する


ここでは落着かず、樹上に静止した後見失う 転々と移動して約15分間産卵した




15時30分頃 追い回し過ぎたか低い枝で休止した♀

2023.10.13 埼玉県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リスアカネ 2023<10月>

2023-10-15 | トンボ科アカネ属

<10.13>

産卵日和

カトリヤンマの湿地で共存するリスアカネ。減少傾向ですが、産卵日和で久々に大量の連結態が現われました。
その数、百を超え、11時から飛来しピークは12時半頃です。日照のある場所に出てきた個体を選んで撮影。
これだけ来ると赤化した♀を期待、見逃さぬよう探しましたが、目撃できませんでした。快晴で気温23℃。

連結産卵












連結態で飛来して産卵前に休止する個体が目立つ

2023.10.13 埼玉県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キトンボ 2023<10月②>

2023-10-13 | ・キトンボ

<10.11>

少なさに閉口

この時季の楽しみはキトンボの産卵撮影です。10時半の到着時は秋晴れの15℃。ただ、風が強いのが心配。
縄張り♂の目撃もなく、気長に待つことにします。ところが、11時半に20℃になってからも産卵の気配なし。
ちらほら現われたのは正午少し前、撮影できたのは12時半前の約2分間で、個体数の少なさに閉口しました。
多分に風の影響と思われますが、猛暑が影響しているのか疑心暗鬼になります。出直すかどうか悩みどころです。
避暑地から戻ってきたアキアカネは多数見られ、風には無関係の様子で、やたら交尾態が目に付きました。

11時15分頃 漸く縄張りの♂が姿を見せる


11時50分頃 連結態で飛来しても風が吹いて産卵せずに静止した


11時55分頃 単独産卵警護の♂ 連結産卵を始めても1分もしないうち連結を解く ♀は繁みのなか


12時20分頃 単独産卵して数10秒で静止した♀


正午を過ぎて、それまでの目撃は5対程度。ハスの下に潜る個体も多く、連結産卵を撮れずに終わる気配でした。
幸い風がおさまった12時25分頃、3対が同時に飛来して、やっと撮影。しかし、2分程ですべて消えました。
キトンボの場合、個体数が多くないと狙ったシーンをとることは困難です。目撃が10対に届かないまま終了。

12時25分頃 狭い範囲で3対が連結産卵 打水して腹端に蓄えた水滴を草叢に飛ばすスタイル










上の個体を最後に産卵が終了 産卵時間後の♂


午後、日だまりに出てきたオツネントンボ。例年、撮影するオオルリボシヤンマの産卵は目撃しませんでした。

<オツネントンボ> ♂


同 ♀

2023.10.11 長野県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カトリヤンマ 2023<10月①>

2023-10-11 | カトリヤンマ

<10.7>

初回にして成果

例年、この時期に行く西多摩のミルンヤンマは9月末からの2回とも活性なく、昨日は探雌の目撃も皆無でした。
まったくいないわけではなく摂食の1♂、1♀は見ていますが、今後の生殖行動が想定できない様相です。

こうなると、関東で確実に撮れるヤンマはカトリヤンマ。時期的にホバリングには早く、産卵狙いで行きました。
強風が吹き荒れ、一時はどうなることかと心配しましたが、幸い風がおさまり落着いた♀に巡り会いました。
昨年は振り回された産卵撮影ですが、初回にして成果あり。要は出会う個体次第です。快晴で最高気温は24℃。

14時頃、それまでの風で不活性であったリスアカネが一斉に連結産卵が始めると、同時に♀が飛来しました。

14時頃に乾燥した湿地に最初に飛来した♀ 1分程で飛び去る


約12分後 同じ♀が再び現われ、ここで少し落着き約30秒間産卵 やはり1分程で姿を消した




14時40分頃、明るい湿地に飛来した♀が暗い湿地に移動し本格的に産卵を始めました。最初と同じ♀でした。
湿地内を転々と飛び回って1回の産卵時間は短いものの、産卵に集中していて少々接近しても逃げません。
同時に2♀が入ったようですが見失い、結局撮れたのはこの♀のみです。暗い湿地内に約20分間留まりました。



ここでは2分近く産卵






産卵移動


15時頃 ここで産卵終了 




正午前後にリスアカネの連結産卵を殆ど見なかったのは強風の影響と思われ、14時頃に集中して飛来しました。

<リスアカネ> 交尾態 単独産卵の♀を縄張りの♂が捕捉した


別個体 交尾を解いた直後

2023.10.7 埼玉県

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする