ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ルリボシヤンマ 2023<10月>

2023-10-09 | ルリボシヤンマ

<10.5>

漸く秋モード

例年並みの気温に落着いて漸く秋モード。思い直して、一旦は断念したルリボシヤンマの産卵撮影に行きました。
9月中は気温が低めの日を選んで3回行って、夕方まで待機しても産卵が見られず、先週は♂も見ていません。
雨上がりで朝の気温が低く、産卵しても午後からと予測し11時半に現地入りすると、何と3♀が産卵中でした。
気温21℃でまったくの想定外。今頃になって待望の光景に巡り会いました。♂も健在で探雌を目撃しています。
猛暑の影響でこれまでも午前に産卵が集中していたのかもしれません。曇りがちで地域の最高気温は24℃。

産卵開始から時間が経過していたようで2♀はすぐに見失いましたが、残った♀が約10分間産卵しました。

11時30分頃の産卵 




移動して草に潜り込む前






約1時間経過して次の♀が飛来。先の♀より警戒心がなく落着いて約20分産卵したところで♂が現われました。
草陰に姿を隠しましたが、捕捉され交尾態で高い樹上に。探雌行動をいていなかった♂の突然の飛来でした。

12時40分頃の産卵 転々と移動しても草陰に潜ることなく接近できた


















ところで、この♀は違和感があるとおり、胸部前面の斑が明瞭に現われている珍しい個体です。
通常、この斑は不明瞭か殆ど認められません。参考までに、他の個体およびオオルリボシヤンマと比較しました。

斑がここまで明瞭な個体は見たことがない


一番手の♀の斑との比較 このタイプが多い

2023.10.5 東京都

(参考) 斑が殆ど消失している個体

2021.9.8 東京都

(参考) <オオルリボシヤンマ> ♀

2021.9.27 東京都

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キトンボ 2023<10月①>

2023-10-07 | ・キトンボ

<10.3>

散見

マダラナニワトンボの池ではキトンボが散見され、先行して産卵が始まるのは他の共存地と同じ傾向のようです。
本命が登場すると水際に目がいきませんが、撮影時点では見渡せる範囲での連結産卵の目撃は3対でした。

10時50分頃 縄張りの♂


11時10分頃 交尾態 


11時20分頃 連結産卵 同時に3対が飛来


打水 当所では一旦打水して蓄えた水滴を飛ばす産卵スタイル 連続打水産卵は目撃しない




産卵弁に水を蓄えた状態 この後、岸辺に卵を含んだ水滴を飛ばす


マダラナニワトンボの産卵場所で圧倒的多数を誇るのはアオイトトンボ。時々リスアカネの連結態が飛来します。

<リスアカネ> 連結産卵


産卵休止

2023.10.3 新潟県

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マダラナニワトンボ 2023<10月>

2023-10-05 | ・マダラナニワトンボ

<10.3>

今年も新潟へ

10月初旬ともなれば、マダラナニワトンボの連結産卵。今年も新潟に行きました。快晴の26℃で汗ばむ天候。
産卵の始動は昨年同様、遅めの11時半。とくにピークの時間帯がなく満遍なく飛来して13時まで続きました。
猛暑による湿地の乾燥化を心配しましたが、一部のポイントを除いて問題なく、昨年よりも多数見られました。

連結産卵 11時半から一斉に連結態が集合して産卵
























♀が何故か一瞬肢を伸ばした


珍しく産卵中に一時休止


連結態と干渉する♂




産卵の途中で連結を解くケースが大半で単独産卵に移行しました。気温によるものなのか、昨年と同じ現象です。

単独産卵


下の影は警護の♂


単独産卵と警護の♂ 警護は短時間で終了する




2♀の産卵 こういうシーンは滅多に見ない 一様に単独産卵に移行したことを示している


単独産卵が多いにも拘わらず、交尾の目撃は1対のみでした。残念ながら見上げる土手の上に着地。

交尾態


縄張りの♂









2023.10.3 新潟県

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