ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

オオアオイトトンボ・アオイトトンボ 番外編

2018-02-06 | アオイトトンボ科番外編

思い出のトンボ(その2)

過去の画像から、思い出のトンボです。2回目はオオアオイトトンボとアオイトトンボ。
オオアオイトトンボの記事アオイトトンボの記事は、それぞれ16年10月にも掲載しています。

トンボの撮影を始めた07年、殆ど知見がないため、あまり成果がないままシーズン終盤を迎えた頃のことです。
当時よく行っていた横浜の自然公園にオオアオイトトンボが生息していることを知り、生態を調べて探しました。
見当を付けていた小さな池の枝で見つけ、その美しさに魅了されて嬉々として撮影したことを思い出します。

初撮影の07年10月下旬の画像です。2週続けて同じ一角に行き、交尾、産卵を撮影しました。

<オオアオイトトンボ> ♂ 静止 縄張り行動








数m程の池端で数頭の♂が縄張り、1♂が産卵に来た♀を捕え、それまで待機していた同じ枝に止まりました。

交尾態 




すかさず別の♂が攻撃




連結態





2007.10 横浜市

07年の夏、オオアオイトトンボに先駆けアオイトトンボを撮影していました。8月下旬、上高地で出会った連結態。
水面下にどんどん下がっていくので驚きました。初めて見たアオイトトンボで、運よく潜水産卵が撮影できました。

<アオイトトンボ> 連結産卵


そのまま下がって潜水産卵 ♂も水面下に

2007.8 長野県松本市

08年は、未だ撮れていなかった交尾態を狙って、9月下旬、水辺に戻った個体を埼玉で撮影しました。

交尾態




連結産卵





2008.9 埼玉県寄居町

アオイトトンボの♂は成熟すると胸部及び腹端に白粉を帯びます。♀は胸部に白粉を帯びる個体と帯びない個体がいます。
上の画像では、殆どの♀に白紛が生じており、♂と同様に複眼が青い個体が見られます。

<アオイトトンボ> ♂ 静止

2011.10 栃木県真岡市

♂ 未成熟 白粉が生じる前の個体

2016.6 千葉県横芝光町

♂ 白粉が生じ始めた個体

2009.8 静岡県磐田市

♀ 未成熟 静止 

2008.8 静岡県磐田市

連結態 ♀は白粉が生じていない個体



2011.9 栃木県真岡市

♀ 単独産卵 白粉が生じていない個体

2015.9 長野県上田市

交尾態 ♀は白粉が生じている個体

2013.8 長野県大町市

♀ 静止 白粉が生じている個体

2012.9 茨城県

連結態 ♂、♀とも白粉が目立つ老熟個体



2008.9 栃木県真岡市

アオイトトンボ属の3種、アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、コバネアオイトトンボの♂を比較してみます。
胸部の金緑色部分の形状で識別しますが、成熟して胸部に白粉を生ずるのはアオイトトンボだけです。

<アオイトトンボ> ♂

2011.9 栃木県真岡市

♂ 白粉が生じる前の個体

2016.6 千葉県横芝光町

♂ 未成熟 

2017.6 山梨県北杜市

<オオアオイトトンボ> ♂

2007.10 横浜市

<コバネアオイトトンボ> ♂


コバネアオイトトンボは、トンボ撮影を始めた頃からの目標ですが、未だに交尾、産卵が撮れていません。
生息地が限られるので、ヤンマ探索に忙殺されているうちに行きそびれてしまうのが実情です。

<コバネアオイトトンボ> ♂ 静止



2012.9 茨城県

♀ 静止

2015.7 茨城県


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