ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ウチワヤンマ 2017<6月>

2017-06-23 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.20>

注文どおりには

たまにはシャッターを切りまくりたい。欲求不満の解消にはウチワヤンマが一番。都区内の公園に行きました。
何度も目撃した交尾態は沖合ばかり飛び、近くには来ませんでした。2日続きの梅雨の晴れ間、最高気温28℃。

♀を待つ♂も沖合にいて交尾態が来ると追いかけますが、交尾態は逃げることなく高速で広範囲を飛び回ります。

交尾態を追う2♂


交尾態


交尾態で飛来してホバリングしながら♀を放す場面が楽しみですが、待機場所に飛来しない限り撮影は不可能。
13時過ぎ、近くで交尾を解いた個体を目撃して駆け寄りました。産卵だけでも撮影しないと。
場所が気に入らないのか他の♂を警戒してか♀が飛び回り、元の場所に戻って産卵開始したのは約3分後でした。
産卵せずに飛び去るのではないかと気を揉みました。後を追う交尾した♂も気が気でなかったはずです。

♀ 産卵




♂ 飛翔 産卵警護


先程の産卵ポイント付近に待機場所を変更して、約50分後に狙いどおり交尾態がやってきました。
しかし、交尾を解いたのはやや遠く今度も間に合いません。♀は交尾を解くと直ちにホバリングを始めました。

♀ 産卵


交尾を解いてから水面の浮遊物を目がけて腹部の先端を打つまで約30秒間でした。



着水すると卵が連なる粘着質の糸を引きますが、なかなか注文どおりには撮影できません。







産卵開始から終了までの約1分45秒間に10回前後打水しました。これが最後です。



♂ 飛翔

2017.6.20 東京都

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アオヤンマ 2017<6月②>

2017-06-22 | アオヤンマ

<6.19>

久々の産卵撮影

梅雨の晴れ間、雨上がりの絶好の気象条件でアオヤンマの撮影に行かないわけにはいきません。最高気温29℃。
到着早々、産卵を目撃したものの撮れる場所ではなく、見失いましたが、♀の出がよく期待できそうなムード。

12時46分、林から飛来した♀が葦原の外で産卵を始めました。しかし、場所が気に入らないのか一瞬で移動。
2年ぶりの産卵撮影ですが、シャッターを切ったのは1回のみでした。落着いた産卵に巡り合えません。

♀ 産卵


この日撮影した静止です。

♀ 静止 おそらく産卵後 一時休止して林に飛立つ


♂ 静止

2017.6.19 東京都

今季は交尾態の目撃自体が少なく、あまり撮影機会がありません。この日も執拗な探雌は見ても交尾の目撃なし。
♀が葦原に入ったのが分かるだけに♂はどこを探しているのかと言いたい気分。あるいは奥で交尾しているかも。

3日前撮影の交尾態です。葦原から飛び上り目の高さに止まりましたが、風が吹いた時に連結を解きました。
この間10秒程。交尾を終えた後とは思えず、♀が嫌って逃げたものと思われます。

交尾態

2017.6.16 東京都

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ハッチョウトンボ 2017<6月②>

2017-06-21 | ・ハッチョウトンボ

<6.15>続編

仕切り直し

いつまで待ってもグンバイトンボの♀が現われず、13時過ぎ、再びハッチョウトンボの様子を見に行きました。
ハッチョウトンボの生殖活動は正午頃に集中する印象で、終わっていると思っていたところ複数が産卵中でした。
どうした訳か先程とは異なり♂の動きが活発です。次々に交尾を仕掛ける通常の行動パターンが見られました。
この日の生殖活動は遅れて始まり、断続していたようで、数分間で一斉に姿を消しました。

交尾はすぐ止まって10秒程。産卵する♀は度々休止しますが、休止中に交尾に至るケースはまず見かけません。

交尾態




交尾を解いた瞬間






♀ 産卵












開けた所で産卵したので小さいながらも動きが見やすく、産卵撮影のチャンスでした。





♀ 産卵休止



2017.6.15 岐阜県

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ハッチョウトンボ 2017<6月①>

2017-06-20 | ・ハッチョウトンボ

<6.15> 

緩慢な動き

グンバイトンボの森、快晴でハッチョウトンボの生殖活動が見られそうです。活発化する正午を目指して移動。
雨が少なく一抹の不安があったものの、湧水で湿地が涸れることはなく、水場が限られて撮影には好都合でした。
縄張りの♂が時に激しく争うのを見ながら産卵を待ちました。

♂ 静止 縄張り行動








ところが、正午を過ぎても産卵が始まりません。湿地の周りを見回ると、♀はすぐ近くに来ていてもこんな調子。

♀ 静止




湿地のなかで羽化直後の個体が見られ、産卵があるのかいよいよ心配になりました。

♀ 羽化直後


♂ 未成熟






12時8分、タイミングを計っていたのかのように、やっと産卵が始まりました。

♀ 産卵


通常なら♀が飛来すれば縄張りの♂が即座に交尾しますが、何故か♂の動きが鈍くなかなか交尾を仕掛けません。
産卵を始めてから3分以上が経過して、やっと捕捉されました。記憶にはない珍現象でした。

交尾態


1頭が交尾すると♂の動きが急に活発になってきました。今まで何をしていたのか。

♂ 飛翔 ♀を巡る争い


♂ 飛翔 産卵警護


♀ 産卵


♀ 産卵休止 近くに♂が止まって警戒




期待に反し交尾も産卵も1♀のみ。約7分間産卵して姿を消すと、湿地は再び静寂を取り戻しました。

♂ 静止

2017.6.15 岐阜県

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グンバイトンボ 2017<6月>

2017-06-18 | ・グンバイトンボ

<6.15>

1対の産卵

梅雨入り宣言はされていても、東海地方は時期的に珍しい連日の晴天。恒例のグンバイトンボに行きました。
小川の草叢に踏み込んだ途端、羽化したオジロサナエが次々に飛立ちました。当所で初めて見る光景です。
さて、成熟♂はそこそこいますが、♀が見つかりません。過去3年撮影している交尾態を目撃できませんでした。
分散している気配はあるものの、例年のわんどで産卵を待ちます。14時頃になって漸く連結態が飛来しました。
干渉する♂もなく場所を変えて悠々と産卵。昨年同様目撃は1対、見逃していたらと思うと冷や汗ものでした。
最高気温は31℃まで上昇。暑過ぎたのかも。

連結産卵











連結態 産卵移動


連結態 産卵休止


♂ 静止









2017.6.15 岐阜県

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