ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

カトリヤンマ 2019<10月②>

2019-10-15 | カトリヤンマ

<10.9>

2対の交尾態

栃木、千葉に続いて埼玉のカトリヤンマの産卵撮影。当地ならではの環境により、発生が遅く産卵も後寄せです。
林内に広く分散する当所では滅多に見ることない交尾態を林縁で2対目撃しました。秋晴れで最高気温25℃。

正午前、早くも2♀が産卵しましたが、転々と移動して落着きません。一方、林内には探雌の♂が見られました。
12時15分頃、草叢からそろりと交尾態が飛出しました。低空で接近した♂が産卵中の♀を捕捉したようです。
産卵中の♀との交尾成立は少なく、この時期ならではの現象のようです。交尾は約3時間13分の長丁場でした。

交尾態






15時28分、交尾を解除。交尾崩れの連結態は間に合わず撮り逃しました。♂はそのまま1時間以上静止。

交尾後の♂ 


13時頃、すぐ近くで別の交尾態を見つけました。高さは絶好でしたが、日光直撃で撮影には相当難儀しました。
止まっている場所は湿地のすぐ上、最初の交尾態同様に産卵中の♀が捕捉されたものと思われます。

交尾態






発見して約1時間半で交尾を解きました。交尾後の連結態は撮ったものの、日射しがとくに強烈な時間帯で失敗。
数秒で♀は放れて近くの枝で一時休止。ほぼ同時に♂も飛び、さらにもう一度飛んで暗い場所で落着きました。

交尾後の♀ 


交尾後の♂ 


再移動後


予想外の交尾でしたが、そもそもは産卵が目的です。早い時間に現われたものの、少ないうえ敏感な♀ばかり。
♂も交尾した個体以外に目撃なく、当然ホバリングは撮影できませんでした。

12時半頃の産卵


産卵休止


15時を過ぎ、本格的に産卵が始まる時間ですが、殆ど姿を見せません。近寄れたのはこの♀くらいでした。
16時を前に気温は21℃に下がり、産卵終了。今季の産卵撮影は思うようにいきません。後日出直しです。

15時過ぎの産卵





2019.10.9 埼玉県


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