無知の知

ほたるぶくろの日記

花粉症2

2016-03-25 08:09:09 | 生命科学

私が花粉が飛んできたことをどう知るか、といいますと、味です。独特の苦みを感じます。その後、目が痒い、鼻水などの症状が出てきます。この味についていろいろ調べてみましたが、原因として1)口渇(鼻呼吸ができないため口呼吸となったことによる) 2)薬の影響などが挙げられています。1)は鼻づまりが起こったあとの話しなので、違いますし、2)はそもそも薬を使ってないので違います。

花粉が口に入って、直接苦いと感じる原因は口の中でのアレルギー反応のため、と考えるのが妥当かと思っています。口中のヒスタミン産生細胞が反応して、ヒスタミンが口の中に放出されているのかもしれません。

ヒスタミン中毒の際、ヒスタミンの増えた食品にはpeppery tasteがある。と書かれていて、日本語ではぴりっとした味、とか金属様の味、などと言われているみたいですが、これは人によって違う可能性があります。私の場合は苦い、と感じるのかもしれません。ともかく、私には花粉の味(?)として記憶されています。

もう一つのセンサーは鼻の鼻骨より入り口に近いあたりのちくちくっとする感覚。この感覚を初めて知ったのはドイツでアレルギーの検査を受けたとき。パッチテストでアレルギーがありそうだとわかったダニとげっ歯類アレルゲンの鼻粘膜でのテストでした。

1万倍希釈(だったかな?)から始め、反応がなければ濃度を上げて行きます。げっ歯類では高い濃度になっても何も起こりませんでした。そこで次にダニアレルゲンへ。最初の1万倍希釈水溶液に浸した綿棒を鼻の中へ。。。その瞬間でした。

ちくちくっ!!!

と先ほどの鼻入り口に近いあたりがしました。そしてその後鼻水がダー、その後入れた鼻の方の目から涙もダー、ぐしゃぐしゃになりました。それを見た検査官が「うわ、もう終わりにしましょう。」確か5分間くらい反応を見るはずだったのですが、3分ほどでこうなったため、途中で終了となりました。

アレルギー反応って、こんなに一瞬のことなんだ、とそのとき初めて知りました。つまりマスト細胞は常にその辺りにいて、ヒスタミン放出のためにスタンバイしているんですね。

花粉でも同じ、花粉がその辺りの空気中にありますと、鼻のその辺りがちくちくっとします。クロモグリク酸ナトリウム入の点鼻薬をつけてどうなのか、興味深いところですが、そこまでじっくり観察したことが無いので、はっきり分かりません。今度暇なときにでも、気をつけてみます。



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