無知の知

ほたるぶくろの日記

最近のあれこれ

2011-04-26 00:01:40 | 日記
先日、知り合いからメールが来ました。彼女は1歳の子供を育てているお母さんです。子供を遊ばせに行ったところ、ママ友たちが放射線対策についていろいろ話していたそうです。ほとんど何もしていない彼女は、ママ友から「放射能について何も知らなさすぎ!」と決めつけられたそうです。「こんなにもあんなにも危なくて、東電と政府は真実を隠しているんだから、しっかりしないと!」と言われ「そんなに危ない状況なんでしょうか?」との質問でした。

周囲の方々から、こんな質問を毎日のように受けては答えておりました。最近は東電、保安院、文科省、ボランティアの研究者の方々が放射能レベルの計測結果を提供してくれています。東京都も毎日空中線量や水道水の計測結果を公表しています。このように沢山の数値が公表されたにもかかわらず、みなさん不安は募るばかりなようです。

数値は示されるものの、それに添えられている説明は「直ちに健康に影響しない」などの最終評価のみであったりするからでしょう。また、ある程度数値の意味を理解される方を対象としているサイトですと、説明がないこともあります。さらに、研究者の方々がボランティアで数値をアップしてくださっている場合、数値の更新のみでもかなりの量なので、説明までなかなか手が廻らないようです。その一方で、チーム・ナカガワのような放射能レベルと健康への影響の現状を解説してくださるサイトもでてきています。

暇ができますと、あちこちのサイトをのぞいて勉強させて頂いたり、「?」とおもったりしています。現在もそれが続いておりまして、新しい情報の追加もありますし、目が離せない状況です。理系でない生活者の方々に理解して頂けるサイトとしてはいまのところ『関東各地の環境放射能水準の可視化』『放射能漏れに対する個人対策』『team nakagawa』がよろしいかと。

原発は政治的な部分を多く含む案件であるため、単に科学的見地からどうこうというのみで物事が動かないようです。本当に情けない事実です。つい先日まで何の問題もなく生活していらした方が、全てを捨てて住居を離れなくてはいけない。引っ越ししろと言われても、引っ越し業者が引き受けてもくれない。東電と行政がなんとかするしかないでしょう。安全だと言い続けてきたのです。そう主張してきた方が、責任をもって事に対処するべきだと思います。

それにしても、今回地球物理や物理、数学、医学などなどの有志のかたが、ネット上に様々な情報、見解を公表してくださっています。それは本当に素晴らしいことです。少しずつ一般の生活者に理解されるように、様々な立場の人間がそれぞれの言葉で情報を伝達していくことが重要かと思っています。今しばらく勉強させて頂いて、私なりの意見をまとめていきたいとおもいます。

post a comment