無知の知

ほたるぶくろの日記

日本型組織

2019-03-24 18:10:35 | 日記

最近、村木厚子さんの『日本型組織の病を考える』(角川新書)を読んでいます。

事件当初から無罪までの経過はリアルタイムで追いかけていました。結局、検察庁特別捜査班の犯罪であったことが暴露され、慄然とした記憶があります。

戦争中のことではないですよ。平成の世で起こったことです。

まあ、お花畑頭でいられないのね、ということがよくわかった事件でした。

しかもこの事件のシナリオを「誰が」「何を目的に」書いたのか明らかにしようとした裁判に対しては、国は『認諾』し、請求通りの損害賠償金を支払って幕を引いた。この件初めて知りました。

それほど隠したかったようです。あまりに醜悪な裏事情だった、ということでしょうか。

大体どういうことだったのかは想像がつきますが、情けないことです。


組織の中で特定の人間に異常なまでの敵意を持つ人がいるようです。

自分の周りの環境が平和なのを好まず、常に何らかの葛藤を置いておきたい方でもあります。自分の増悪を直接発露しますと自分の立場がまずいことになりますので、組織的な無視、嫌がらせ、過剰で些末な仕事の押しつけ、などで対象者を追いつめようとします。

理由はその方が自分の劣等感を刺激する部分があるせいでしょう。そもそもグループの頂点に立っていないと『満足』しない人間である、というのも大きな特徴です。

どのような組織にもいそうな人なのですが、度を越すと大変なことになります。

本来はご本人が、自分自身の価値に気づき、自分自身に満足することが根治の条件ですが、社会的にはそこまでケアはできません。

残念なことですが、どこかの時点でエネルギーを欠くように、叩き潰す必要があります。ご本人はさらに自分の境遇を憂い「なぜ?」と思うかもしれません。

そこでどんなフォローができるのか、考える必要があります。そのまま放置しておくと恐ろしいですからね。

ああ、面倒なことです。

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