夜明けの安ファミレス

2009年12月11日 07時50分39秒 | コメディのかけら

知人から聞いた話だ。

明け方、数人で近所の安ファミレスに入った。
みんな、それまで食事をしていなかったので、
ハンバーグなどのおかずとライスを頼んだ。

数分後。

おかずは来た。
だが、ライスが来ない。
いくら待ってもライスが来ない。

「ライスは?」と尋ねると、
店員はカタコトの日本語で答えた。

「今、炊いているので、あと30分かかります」

どういうことだ?

知人は一瞬、事態が理解できなかったという。

そもそもライスを切らしている時点で店として失格だが、
万が一、何かのアクシデントでそういうことになってしまったら、
最初にそれを告げるべきじゃないか。

普通ならば怒って店を出るところだが、
あまりの事態に知人は30分待ってみた。

30分後。
すっかり冷めたハンバーグの横にライスが出された。

ライスはどう見てもおかゆ状だった。

次の瞬間、
知人はハンバーグを床に投げつけると、
店を去ったという。

そしてその安ファミレスは、
今はもうつぶれている。

まあ、つぶれて当然だと思うけど。