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お笑い東電 海水注入

2011-05-28 13:46:44 | 政治
いやあ、海水注入を中断したの、してないの、変なニュースがさんざん流されているようですが、結局、海水の注入は中断していないとかで。

【原発】注水問題-東電「注水は継続していた」と新たな発表 5月26日


じゃあ、良かったんじゃないの。

こういう問題をもてあそんでいる場合ではありませんね。この危機のど真ん中に居て、このノンビリ具合に、ちょっと心配になるんですけどね。

思い出すのは、クリムゾンタイドという潜水艦映画なんですな。
艦長のジーンハックマンと、副長のデンゼルワシントンが対立して、副長は艦長を解任してしまう。

これが、その解任のシーンなんですが、この映画の最大の見せ場の一つです。

Crimson Tide: Denzel Washington vs Gene Hackman


この緊迫感、うまい掛け合い、潔く去ってゆく艦長。名演技です。

要するに、艦に届いた先制核攻撃命令が、どうも変更されたんじゃないか、と副長が疑ってて確認をとる必要があると判断、艦長にそう進言するんですが、そんなことやってるヒマは無い、アホかと一喝。副長は従わず、副長権限で艦長を解任してしまう、ということなんですな。


間違いかもしれない命令を受けた時、
その命令を実行した場合に、とんでもないことになるかも知れない場合、

その命令に従うべきなのかどうか、

という問題です。

米国の海軍の規則では、副長は、艦長を解任できることになっているんですね。

映画では、結局、副長が正しかったことが判明して、めでたしめでたし、ということになるんですが。


で、東電の場合は、もっと問題は簡単ですな。

明らかに間違いと判明している命令を受けた時、
その命令を実行した場合に、とんでもないことが発生することも明確な場合、

その命令に従うべきかどうか。

よほどのアホで無い限り、従ったりはしないでしょうな。



ちょいと前に、ヒューストンの危機対応 アボロ13についておふざけ半分で書いたハナシが、かなり、そのままの形で進行していたようで、

原発現場では、決死の状況で既に大事故を覚悟していて、本社にもそう報告しているところで、

東電の東京本部では、原発の一所長の報告だけで、会社を危機に追い込んでいいかどうか逡巡、一体何が起こっているんだ、もっと情報を集めろということになって右往左往。

福島第一と東京の距離は、月よりも遠い。
責任・責任・責任、で、事故対応より保身の優先順位が高くなってます。



全く、腹が立つというより悲しくなります。

もし、現場の所長が、東京に居る人達と同じような低レベルであって、
そのまま言われた通り海水注入を中断し、
それが原因でメルトダウンやら、水素爆発やらが発生してしまったのだ、としたら、

我々としては悔やんでも悔やみきれない事態なんで。

そうではなくて、注水を続けていても、こうなってしまった、という方が、ひどい状況は変わらないにせよ、まだ救いがあります。


現場にマトモな人が居てくれて良かった。
神様が居るんなら、御礼を言います。

どうもありがとうございました。


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