会計スキル・USCPA

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アマルティア・セン vs エリノア・オストロム

2012-05-15 01:01:52 | マクロ経済
チョット前の動画になりますが,セン様が出ています。

セン様? 千昌男?
ちゃいまんがな,経済学者のセン様でんがな。

Amartya Sen and Elinor Ostrom - A discussion on Global Justice


なかなか,くだけた感じのやり取りで,偉い学者がご宣託を述べる,というインタビューになっていません。ノーベル賞をもらうと連絡のあったとき,なにしてましたか,みたいな。内輪の集まりのようで,それに,モデレーターのおばさんがくだけてて,なかなかいい感じなんですな。

セン様,も良いんですが,時期的に言って,ここはもう一人の方,エリノア・オストロムが主役なんでしょうな。女性で初めてのノーベル経済学賞受賞者で,コモンズの研究で実績をあげたんですね。

コモンズって,漫才師コンビの名前? ちゃいまんがな。

日本語では入会地のことなんですが,

コモンズ

コモンズ(Commons)とは、日本語でいう入会(いりあい)の英訳。ドイツ語では Allmende。但し、日本の入会地は、殆どが入会団体などの特定集団によって所有・管理されているため、誰の所有にも属さない放牧地(草原を広範囲に移動する遊牧民でも自由に利用できる放牧地)などを意味する「コモンズ」とはニュアンスが異なる。

なんとなくニュアンスはわかりますが,例によって日本版のwikiでは明確な定義をしてませんね。これじゃ読んでもわけがわからない。

どういう神経で解説してるんでしょうか。

定義を避けたまま解説する,ということの意味がよく分からないんですけどね。放牧地を意味するコモンズとはニュアンスが異なるって,別のコモンズもあるんなら,そっちも説明すべきなんじゃないんかな。

とまあ,引用しながら批判してては前に進めませんな。

で英語版

the commons wiki

Commons are resources that are owned in common[1] or shared among communities

最初に定義がでてきます。当然でしょう。日本語版ってなんでああなんでしょうか。細かいことにはやたら詳しかったりするんですが,おおもとが・・・。

姿勢としてのハナシですが,定義から出発しなければ,なにも解明できませんね。

さて,横道にそれましたが,オストロムのハナシでした。

動画の最初の退屈なバートを飛ばして中盤から観ていただくといいんですが,オストロムが,質問に答えて,

現実は複雑すぎて,既存の理論では説明できない,的なことをおっしゃってます。だから,彼女は,実際に現場を見て回って,コモンズの特質を解明した,ということなんでしょうね。

これ,細部が大事だ,と言っている『貧乏人の経済学』の著者と同じノリですな。
それに,やっぱり女性です。

近代経済学には,従来から批判も多いわけですが,こうやって,現場に出向いて,確認して回るという地道な活動をしている学者がいて,ノーベル賞をもらったりしている,

ということでして,この二人の女性には,未来を感じることができませんかね。


オストロムさんについては,これがわかりやすいですかね。
エリノア・オストロム教授のノーベル経済学賞受賞の意義

ちなみにセン様は,動画の中で,経済学をちょびっとかばうような発言をしてて,経済学で解ける問題もある,とかで。セン様にしてそんな調子では,

経済学って・・・。






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