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米国ベビーブーマーの政治パワー その2

2011-01-02 07:32:09 | ロンドンエコノミスト


この右側のグラフについて、もう少し分析してみましょう。

2000年の低い共和党へ支持から始まっています。まあ、大統領はブッシュだったんですが、得票数はゴアだったってハナシがあったくらいで。その後、徐々に共和党支持が増えてゆきます。これは、911で、米国は戦争中ってことになって増えているでしょうかね。ただ、老人の共和党支持が、全体平均を上回るのは、04年からですね。イラクに侵攻したのが03年なんで、老人がより敏感に反応した、と見るべきでしょうか。

2期目のブッシュの支持率低迷を受けてでしょうか、その後共和党支持は落ち込んでゆきますが、04年以降、老人達が全体の平均値を下回ることはなくなります。


そして08年、10年と急増し、共和党支持が5割を超えてます。

08年というのは、大統領選挙の年で、オバマ旋風が吹いていました。上下院ともに民主党が押さえて、世の中みんな民主党かと思ったら、実は老人たちは、このころから完全に共和党支持が多数になっていて、その後増え続けています。

08年は選挙の年であると同時に、金融危機で政府支出を拡大させていった年でもありますな。まあ、ブッシュは減税して、戦争支出も拡大させたんで、老人へのしわ寄せ不安は、ブッシュ時代から無いとおかしいんですが、

やはり、オバマのユニバーサルヘルスケアですかね。

戦争支出は我慢できても、ビンボー人へのバラマキは許せない、ってとこでしょうか。

ってか、共和党のなりふり構わぬ戦略勝ちですかね。

財政赤字は、ブッシュが作ったんで、オバマはおまけに金融危機までお土産にもらって、それに対処しているだけ。民主党はクリントン時代に財政赤字を0にした実績がある、と民主党が反論しても、まったくインパクトが無くて、

共和党側は、ペイリンのデスパネル、だとか、ビューロクラットの無駄遣い、みたいな言い方で徹底的に攻めて、この中間選挙に勝った。

老人達が大きく反応しているんですね。


他の世代も反応しているんでなんともいえませんがまあ、シニア世代をターゲットとしては当然意識してやっているんでしょうな。